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今読むと、物語が書かれた時代的に、ちょっと古くささを感じる部分や、プログラム的観点から見て、多少おかしな部分もあったりしたけど、全体的に面白かった。
特に、「社長。俺たち、いったい何なんです? 沖田さん、あんたもだよ。プログラマーだろ?探偵じゃないんだ。できることはひとつしかないでしょう。」という村井の台詞から、物語終盤までの流れが良かった。
あと、鎖国に絡む問題なんかは、今現在でも当てはまってる物もあるんじゃないかなぁとも感じた。
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神南署篇第1作。
東京ベイエリア分署の安積警部補たちが神南署に職場を移し、”蓬莱”というゲームソフトをめぐる事件を担当する。
前3作は警察内部の人間関係に重点を置いて話が展開していく感じだったが、この作品では一般人の視点に立って、警察、政治家、暴力団などとの関わりが描かれている。平穏な日々が突然一変し、訳のわからない事件に翻弄される――主人公の苦悩がダイレクトに伝わってきて、読み応えじゅうぶん。
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2010.8.2読了。
コンピュータソフトを作っている会社の社長がヤクザに脅され、プログラマーが殺された。ソフトの発売を妨害する目的とは…という話。安積班シリーズ。
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そのゲームには「日本」が封印されている!?人気沸騰のゲームソフト「蓬莱」を開発したソフトハウスは、パソコン版に続きスーパーファミコン版を計画した。しかし、恫喝し、力尽くでその発売を執拗に妨害する巨大な力が…。バーチャル・ゲームと伝奇世界がリアルに交錯する傑作エンタテインメント巨編
初めての今野さん作品。「日本」という言葉に惹かれて購入しました。いやこれ面白い!
この本の内容としては、事件の謎解きより、「日本」に焦点をあてていました。私はそれが好きな分野だからはまったけど、ミステリ好きとしては消化不良かな・・・ということで星は4つ
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あるゲームの販売を中止しろとゲーム会社の社長が脅され、
翌日社員が殺された。
脅迫者は誰か。何のために?
スーパーファミコンだとか
古い単語がでてくるのが、時代を感じます。
内容はおもしろかったです。
ブラック政治家、いそうだよねえ。
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講談社「ミステリーズ」の1作。人気ゲームソフトにこめられた秘密によって、ゲームソフト会社社長たちに危険がおよぶ・・という物語。シムシティみたいなゲームと歴史がからめてあって、何も知らなくても読みやすい。ハードボイルドなのに、たまに妙に説明口調になったり、ユーモラスになったりして、なんとなく面白かった。物語も面白かったけど、暴力が出てくるわりにハードではない。
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スーパーファミコンが絡む話なので、さすがに年月を感じた(^_^;) でもこれ、ゲーム機名をもっと仮想の物にしておけば、今でも通じる話のような…。本当にスーファミでそこまで設定の細かいシミュレーションが出来るのかどうかはともかく、他の設定はやくざの絡んでくる裏世界っぽい話であまり浮ついた話じゃなかった。どっちかっていうと日本の成り立ちの歴史に興味のある人向け? このゲーム地味そうだけどやってみたいなーと思った話。あとこの警部補の話は他のも読んでみたい。そのうち探してみよう。
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今野さんの作品を始めて読んだ。奇をてらった最後やトリックではないけれど、日本の未来とのリンク?が誠実な感じがしてよかった。
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今となってはかなり古い時代な気がしますが、スーパーファミコンとかフロッピーとかが出てきても内容はとても惹きつけられるものでした。内容は徐福伝説をゲーム化した「蓬莱」というゲームに関してゲーム会社が妨害を受けるというものです。
徐福伝説はあまりちゃんとは知らなかったのですが、小学校時代に漫画世界史とかで読んだ覚えはあります。そのときの描写としても、秦の始皇帝を騙し蓬莱を目指して東の海に向けて船出するような描写がされていました。今回本を読んで徐福のイメージがだいぶ変わりましたが、日本人論と交えた部分はいささか論理に飛躍があるようには感じました。
ミステリー構成ではなく、かなり始めのほうから黒幕はわかってしまうような感じを受けました。犯人というより「なぜ」を読み解いていく物語で、黒幕が何を思って行動を起こしているのかが最後に明らかになっていきます。面白い構成ではあるのですが、少し突飛なところが気になります。
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ワタセ・ワークスが製作したコンピュータゲーム「蓬莱」。その「蓬莱」をめぐってさまざまな事件が起こる。いったい「蓬莱」とは何なのか。
徐福についてのくだりは難しくついていくのがやっとという感じだったけれど、物語の展開もスピーディでとても面白かった。やっぱり今野敏はおもしろい。安積班シリーズも読んでみたい。
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なぜだか、進まなかったなあ。
面白くないわけじゃないんだけど、
時代が違うからかなー。
スーパーファミコンのお話だからねぇ。
でもね、最終的にはおもしろかったのよ。
展開はおもしろかったんだ。
相変わらず、痛い場面はものすごい痛いですけどね。
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安積警部補繋がりで読んでみたんだけど、面白いとは思う。でも面白い部分は謎解きではなくて、人物。どれを読んでもあっさりしすぎなのよね。そこが惜しい。
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このところはまっている、今野敏の作品。ゲームと日本の古代史というディープな世界を舞台に描くサスペンス。安積警部補はじめ神南署の面々も登場するなど、なかなか盛りだくさんな一冊でした。
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初出は1994年。
実に20年近く前になるわけですが、いまもっておもしろいです。
安積班シリーズコンプリートを目指して読みましたが、
今作は客演的なポジションで、主人公はゲームソフト制作会社のワタセ・ワークス。
ゲームを基本に古代中国、政治ネタをあざやかに一つの話にまとめあげてます。
安積係長を外側から見るというのかな。
全く別のキャラクターにせずに、自前のキャラクターを違和感なく取り込んでいるのも見事だと思います。
安積班シリーズからは、安積係長、須田部長刑事、黒田刑事が参戦。
徐福伝説などもあって、満足の一冊でありました。
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隣のデスクのお姉さんから借りた一冊。
零細ゲーム会社が開発したシュミレーションゲームの
スーパーファミコン版(時代を感じます!)の発売を阻害する裏組織。
主人公のゲーム会社・社長は、巨大な闇に立ち向かう。。。
といったストーリー。
話の序盤で、裏組織のボスが浮かび上がるものの、
その動機がなかなか最後までわからない。
「徐福伝説」まで出てくるかなり複雑なお話。
僕は〝徐福〟という歴史上の人物(伝説ですが)は知りませんでした。。
よく調べたなーって感じ。
今野さんの小説はこれが2冊目だが、
1冊目はそこまで惹かれるものではなかった。
が、この小説を読んで気が付いた。
この作家は警察モノが得意分野なんだと。
警察モノはなかなかイケます。
ゲーム業界・歴史など、かなりマニアックに調査した上で、
小説を仕上げている。個人的に最も式なタイプの小説でした。