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隣のデスクのお姉さんから借りた一冊。
零細ゲーム会社が開発したシュミレーションゲームの
スーパーファミコン版(時代を感じます!)の発売を阻害する裏組織。
主人公のゲーム会社・社長は、巨大な闇に立ち向かう。。。
といったストーリー。
話の序盤で、裏組織のボスが浮かび上がるものの、
その動機がなかなか最後までわからない。
「徐福伝説」まで出てくるかなり複雑なお話。
僕は〝徐福〟という歴史上の人物(伝説ですが)は知りませんでした。。
よく調べたなーって感じ。
今野さんの小説はこれが2冊目だが、
1冊目はそこまで惹かれるものではなかった。
が、この小説を読んで気が付いた。
この作家は警察モノが得意分野なんだと。
警察モノはなかなかイケます。
ゲーム業界・歴史など、かなりマニアックに調査した上で、
小説を仕上げている。個人的に最も式なタイプの小説でした。
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安積警部補シリーズの外伝的なものと位置づけていいのでしょうか。全く別筋の作品という感じもするし。事件の関係者(被害者?)の視点メインですが、違った角度で描かれる安積班の面々も違った味わいで良いですね。内容もかなりマニアックで、今野氏の作家としての懐の深さが分かる作品。さて、次は『イコン』かな、と。
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そのゲームには「日本」が封印されている!?人気沸騰のゲームソフト「蓬莱」を開発したソフトハウスは、パソコン版に続きスーパーファミコン版を計画した。しかし、恫喝し、力尽くでその発売を執拗に妨害する巨大な力が…。バーチャル・ゲームと伝奇世界がリアルに交錯する傑作エンタテインメント巨編。 (「BOOK」データベースより)
蓬莱というゲームについて、かなり突っ込んだ内容が書かれていて、本当にそんなゲームがあるのかと思ってしまう。
十分にゲーム会社に持ち込める企画かも(笑)。
悪には屈しない、戦うんだ、というところが快い。
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登場人物たちに危機感のようなものがあまり感じられず、飄々と物語が進んで行ってしまった印象です。
もっと別の角度から人物たちや事件が描かれていたなら、もっともっと素敵な作品に仕上がっていたのではないかと思うと、残念な気がしてなりません。
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「触発」の後やから期待しすぎた…。
主人公がかなりイライラする。
でも最近、イライラしない主人公の話なんて
面白くもなんともないと思い始めた。
そういう面ではやっぱり作家ってすごいなと
思う。
愚かな人って思いこみが激しくて柔軟性が
ないんやな…と。シミュレーションの結果
を盲目的に信じて殺人まで犯すってどうよ。
自分の頭が足りてないから、頭がいい人達
の出した結果をうのみにして、人を脅すわ
殺すわ…。ちょっとは自分の頭で考えようよ。
小説に出てくる学者って人達は、保身に走る
人が多いよなー。まぁ、主人公が捨て身になる
パターンが多いから、相対的にそうならないと
はっきりせーへんからしょうがないけど。
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豚まんの話じゃないのかー。今回は安積班はあまり活躍せず(存在感はあった)。結果はわかったが、内容は難しい。
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神南署安積班シリーズだったんですね。
図書館に行ったら、新しい本があったので、
借りてみると、登場してくるのは安積警部補。
ちょっと予想外でした。
それと、舞台が1997年頃なのも予想外。
何と言っても、新しい本だったので・・・(苦笑)。
ファミコンとか、スーパーファミコンとかの言葉が、
平気で出てくるのでビックリ。
今ならさしづめ、Greeとか、DeNAとかの、
SNSゲームということろでしょうか。
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神南署シリーズの1作目で、ベイエリア分署ものとは結構違います。ハンチョウ達が主役と云うよりも脇役に回ってて、しいて云えば特にハンチョウ達でなくてもいい話です。
メインは徐福伝説とコンピュータゲームで、これはなかなか面白いです。
最後スッキリするところも好きですね。
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読んで損はなかったけど、読み終わっての感想は、読まなくても別によかったかな、です。
安積シリーズだったので読みましたが、安積班視点ではないので。
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たぶん1回読んでるんだけど
ゲームソフトに絡む殺人事件だってことしか覚えてなかった。
今回読んでみて、あまりの情報量の多さに覚えてなかったことを納得。
スーパーファミコンソフト(ってところに時代を感じる)の開発と発売を巡って
脅されたり殺されたりいろいろと事件が起こる。
一応安積班の面々が出てくるのだが、被害者?側の渡瀬目線で語られるあたり
『イコン』と話の流れは同じ。
何故かこの2編だけ講談社だし、安積班シリーズの番外編的な扱いなのかも。
警察モノと武闘派モノとが同居している感じや
本筋と同じヴォリュームの薀蓄が語られるところは
初期の今野氏の王道パターンといえるかも。
今回の薀蓄は古代の日本。日本史で1学期の中間試験前に攫うくらいの範囲(笑)。
日本で編纂された『古事記』や『日本書紀』ではなくて、
中国で編纂された歴史書をなぞって展開される論理は
三国志とか好きな人には相当そそられる題材なのではないかと思う。
そしてこれらがただの薀蓄ではなく事件を解く鍵になっているの辺り
巧いなぁと思った。
逆にいえば読む人を選ぶというか、古代史に興味のない人には辛いかも。
だって薀蓄を読み飛ばしちゃうと話の筋が判んなくなるんだもん。
『蓬莱』というゲームの成り立ちと本郷征太郎が掲げる鎖国論。
ものすごく壮大なのだがそこそこリアリティがあるところが薄ら寒かった。
ハードが古かったりするのは時代を感じるが
内容的には今のこの時代にも通じるものがあって
その辺りは楽しんで読めたと思う。
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めずらしく小説三連発。人に勧められてもあまり好きになれないサスペンスものだけど、これは面白かった。日本の国の成り立ちにまつわるお話が出てきて(徐福伝説は寡聞にして存じ上げませんでしたが)、古代史好きにはたまらないかも。
読み手に明らかになったことはちゃんと本の中の登場人物全員にも明かされていくので、サスペンスもので気になりがちな〝作者だからこそ分かっちゃう筋道〟がない。おかげで最後まで読んでもスッキリ。読み応えありました。
ずいぶん昔(1994年)の小説なのでファミコンだのフロッピーディスクだの古いものが出てくるんだけど、本筋の部分で全然古くない。経済成長の終わりとか、いまの安部政権の暴走っぷりとか、原発の裏事情とか、今の状況を予言したかのようなことが書かれていて、空恐ろしいほどすごい…。
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ゲームソフト『蓬莱』を開発したソフト会社の社長が、ある夜、そのファミコン版の発売を止めるよう脅迫を受ける。
その翌日『蓬莱』担当のプログラマーが駅のホームから転落し死する。
『蓬莱』の発売を妨害する黒幕は誰か?その理由は何か?
『蓬莱』はどんな秘密をその中に隠しているのか?
さくさく楽しく読める作品。
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「蓬莱」というゲームの発売に関して起こる、政治や黒社会のあれやこれやのサスペンス。
他の方のレビューにもちょこちょこ書かれていますが、
最初の事件が起きてからサクサク進んで行ってしまうので、危機感が薄いのと奥行きが無いような…。
徐福あたりは物凄く勉強されていて、
歴史ミステリ要素が非常に楽しかったです。
シリーズものなんですね。
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一応?安積班なのかな。
話は面白いのだが、私自身は歴史が苦手(苦手意識)
なので、難しかった。(蓬莱が)
なので、蓬莱のゲームの説明の部分とか、歴史の部分は、
難儀でしたw
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スピンオフということで、後回しになっていましたが、『蓬莱』は、★×5の面白さです!他の登場人物の三人称視点で描かれる安積警部補がカッコいい!
ようやく手に入れた『蓬莱』は、人間関係に焦点を絞った『安積班シリーズ』に対し、シミュレーションゲームや歴史、格闘技などについても造詣が深い著者の魅力が、惜しみなく投入されている贅沢な作品だ。
ゲーム会社の経営者を主人公に据えているため単独でも楽しめるが、ゲスト出演?する安積さんに「待ってました!」と声をかけたいなら、先に『神南署安積班』を読んでおいた方がよいだろう。
『蓬莱』というタイトルが内容が想起しにくく損をしているが、『隠蔽捜査』がドラマ化されたことを切欠に、今野敏さんの作品を読んだ人には読んで欲しい。