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一度の通読ではまったく理解できず、読み返してようやくおぼろげながら筋が見えてきた。ただ、凡百の難解な小説とは明らかに異質の読書体験を与えてくれる。読後には、すっきりとした「わからなさ」の余韻に浸ることができた。
ジャンル:円城塔としてもいいくらい。
百一冊に一冊くらいは、こういう小説を読むのもいい。
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うーん、ついていけない世界でした。ということで、評価不能。読んでみただけに終わってしまいました。再度読めば良いのかもしれませんが。
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SFです。。。
めっちゃ難解なのか、
論理的なんがか数理的なんだかを楽しめば良いのか。
恋愛小説って書いてあった。
いや、無理だって。。。
「SFって尼に難しいのあるよね」
が味わえたかなぁ。
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読むのに体力のいる恋愛小説。作中で作者が恋愛小説と主張しているので、恋愛小説です。
あとがき(?)に、なんか解説らしきものもありますが、わかんない専門用語は是非ともググってみると、楽しいとおもいます。
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4つもしくは5つから成る短編集。あちこちにトリックがあるように見えてただのブラフだったり、ネタバレされても難しい伏線だったりと、情報量が多い。
円城塔作品を読んでいると、創造された世界の傍観者として読み始めるのに、いつの間にか読者も作中に取り込まれてしまい、「本」の領域にすっかり包まれてしまったようになる。
ゴタク文学としての面白さがまずあるが、この「傍観者を取り込もうとする作品世界」が妙に癖になる。
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日本語で書かれた小説を読んで、何が書かれているかわからないなんてことがあるのか⁉ほとんど何が書かれているか全く理解出来ない。だけど読んでしまうのはこの小説が〈理解出来ない=つまんない〉ではないから。表題作「Boy's Surface」は恋愛(他者との関係)における〈認識と真理〉について書かれていると思って読んだが、この小説はそんな一言二言で要約できるようなものでもない。書いてあることそれ以下でも以上でもない。こういうことだ!と言えないから小説にしているのだ。様々な誤読を取り込んで「はははぁ〜、そうかもねぇ〜」と走り去って行く、そんな小説だ。
私にとっては片想い。たぶん一生理解出来ないだろうけれど、数十年前では書かれ得なかった小説と同時代を生きている幸せに感謝。
巻末の「What's the Name of This Rose?」は解説として役だった。
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円城塔作品は、うまく乗れてしまえば意味の分からなさを含めて楽しめるのだが、今作は全く乗れなかった。
いちばん面白かったのは、円城塔本人の解説。
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言語実験的な作品集。すらすら読めるようでいて、とても難解。ビジュアライズしながら読書することが出来ない。「あとがき」が秀逸。
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どうにも良く分からないことを知的な口調でこねくり回してる恋愛?小説。
SREの上を行く意味わからなさ。
円城氏の手の中でまたもや踊らされた。
分からないなりに面白いんだけど、理解出来そう…と思った瞬間に笑いながら手をすり抜けて走り去ってしまわれて悔しい。
収録の短編ではYour Heads OnlyとGernsback Intersectionが多少理解出来たようなそうでないような。
★つけるなら3.5、というところだけど0.5がないので四捨五入。
あと、文庫のカバーが可愛い。“I Love you”にニヤリとした。
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数学的な論理を折り混ぜて、独特の世界を構築した数学SFであり恋愛(?)小説。正直に言って一貫性があるのかないのかも分からず、どんな世界か理解し切るなんてまず無理ですが、なんとなく朧気なイメージだけが残り、この意味の分からなさを堪能する為に読んでいる感じです。そして唐突に出てくるしょうもない小ネタが出てくるとつい笑ってしまいました。気持ちに余裕のあるときに読むのをお勧めします。
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数学的な図形を、物語の構造として応用しているのだろうか
実験ということなのかもしれないが、無駄に疲れるだけではないか
しかもやたらと衒学的で、ネット検索無しには意味のわからない比喩表現とか多すぎ
読み解く楽しみは、確かにあるのだけど・・・
「Boy’s Surface」
架空の問題「レフラー予想」の証明が、愛の証明でもあるという少女趣味
「Goldberg Invariant」
愛のない人間に向けられたコンピュータープログラムからの愛憎
「ターミネーター」のパロディかもしれない(空網…)
「Your Heads Only」
読者とテキストが愛し合った結果、「メタ的な何か」が生まれる
恋愛小説の主人公である「僕」は、
彼女の背後にある「メタ的な何か」ばかり気にしてる
それらはすベて、読者である僕の頭脳が精製した物語だけど
「メタ的な何か」はセル・オートマトンの波紋として実体化している
「Gernsback Intersection」
通常タイムパラドックスと言えば現在から過去を改変して起こるものだが
ここでは現在から未来を改変しようとしてしまう
それって普通じゃね?と思うんだが
どうもこの小説の世界では、大変なことが起こりすぎてて
大人たちはみんな頭がテンパっているらしい
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4つの短編収録
数学も映画も本の知識も乏しいから、そこここに散りばめられた冗談や示唆に、気付けなくて悔しいなとは思う
けれど、面白かった
知識は使われてこそ、輝く。言葉遊びも含めて。
1日1冊を目標にしてたけど、この作品で目標を捨てた
じっくり、読むのが楽しかった
注意深く、見ていきたい作家さん
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今回の芥川賞にはもうがっかりするのもあれなほどがっかりだったのですが、自分は高学歴フェチなので(笑)好きです、円城さん。やっぱり池澤さんが選評で言っていたみたいに、こういう作品を書く作家がいわゆる純文学系の賞にノミネートされたことが意義があるのだなぁーと思いながら読みました。
もう村上春樹みたいに賞には関係なく書きたいものをずんずんいってほしい作家です。うまく言えないが私はこいう作品はだいすきなのだー。文学ゲィムだとしてもね(笑)。
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相変わらず面白かった。ただ、読んでいるとどうしても疲れる。
ちょっと人には薦められない感じ。でも好き。
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凄い歯ごたえのある小説。
何度もページを行きつ戻りつしつつ、この小説の本当の姿を見極めようと夢中になっていた。
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久しぶりに読み返したら、より好きになった。楽園に関するくだりが、震えるくらい好きだ。