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月面都市の大企業LAP社は自社製アンドロイドの両親に人間の養育をさせる実験を行っていた。
地球のノンフィクション作家リビーは、この少年ポールに対する非人道的行為を告発する為に月面を訪れる。
とある事情から少年の成長を見守る者との接触する事となったリビーは、少年の哀しき出自と、ルナティカンと呼ばれる存在を知り・・・・・・。
月面世界の愛と狂気を描く意欲作。
ここから何を感じられるか、他人の感想を聞いてみたいかも?
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もうちょっと主役二人の間に、
感情の通いあいがあった方が自然に思えたかもしれない。
「いつもの」神林さん、いつものテーマ。
このテーマには若干食傷気味か。はずれはないが。
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月面都市の大企業LAP社は、自社製アンドロイドの両親に人間の少年を養育させる実験を行なっていた。
すごいもうなんか鬱々としたお話です。もう一度読もうという気にはなりませんでした。
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月はルナティックというが、地球の表面こそルナティックではないだろうか。テラティックとでも言うのでしょうか。差別と圧迫。人種と人類。それだけですら分裂的だし、表層精神的。狂っているのは世界か、もしくは××か。
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大企業が開発したアンドロイド両親によって養育された少年は、企業により保護される「王子様」として月面都市で暮らしていたが、地球からやって来た女性作家と、彼のボディーガードも務めていた“ルナティカン”出身の自由探偵により、自分の出自が月の被差別民・ルナティカンだと知る――
映画「A.I.」(人間とアンドロイドの親子関係は逆だけど)を何となく思い出すような、プログラミングされた愛情を持つアンドロイド両親と少年ポールが迎える結末はかなり重い。が、この物語の主筋を担うのではポールではなく、自由探偵のリックということで、物語世界がはらむ重いテーマは取り立てて掘り下げられることなく、ストーリーはハードボイルド調に淡々と展開する。シビアではあるが、真実を知って一歩先へと歩み出した登場人物たちの後ろ姿を見送る形で終わるラストは、バッドエンドではないと感じた。
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1988年の作品。今の神林長平から見ると、明らかにもの足りない。アンドロイドとアイデンティティの問題も、その萌芽はあるが、未消化に終わっているし、そもそも物語そのものの完結性も弱い。ただし、月世界はそれなりにロマンティックに描かれているし、神林の全体像を知るにはやはり必要な作品。
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ロマンチックさが好き。「二人は飛んだ。手をつないで、夢の中の恋人たちのように。」って表現がアクションシーン?で急に出てくるこの感じ。