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何やかやいうほどの事でもない小噺的な的なものです
江戸の風習が偲ばれて「ほう~」って感じ
「鉄漿をつけるのも憂鬱なこと。なにより、この臭いのひどさよ」・・・・少しは勉強になるかな?
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江戸時代、
小間物屋の女房お葛さんによって書かれた日記。
長屋のご近所付き合いっていいね
温かくて落語みたいで楽しくて 。
どうやっても流れがこっちに向かない時は本でも
読んでゆっくりすればいい 。 そしたらいつかまた
風がこっちに巡ってくるんだよ。
富弥太さん、いい事言うなあ
乗り越えるんじゃない 、やり過ごすんだよ。
辰三さん、この後鏡作り上手くいったかなぁ。。
清さんとさえちゃん、、みょーとになったかなぁ。
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この本は、長屋で小間物屋を営む二人の子供を持つ夫婦が主人公。この奥さんであるお蔦さんが、正月に日記を書くことに決めたというシチュエーションですすむ。
わけあって大店の手代を辞めることになった清さんが、居候で共に働く。亭主の辰三は、絵に描いたような江戸っ子。
祭りに目がなく、喧嘩っ早くお金が懐に収まらない。
商売はお蔦さんと清さんに任せっぱなし。
物知りで人情家の大家さんとケチなその妻。
隣は一人娘と夫婦もの。独り者の源さんと、年中質屋が良いの六さん。
1年間の日記をもとに、江戸の市中の人々の習慣や生き方、流行の物や本など色々なものが、織り込まれて進む。
夫婦喧嘩や恋愛まで盛り込まれていますよ〜。
実に楽しい1冊だ。
木内昇の書き下ろしだが、資料は多く丹念に調べ上げた上の日記仕立てなので、勉強してる気がしないうちに、知識も!
是非オススメの1冊ですよ〜!!
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江戸時代の主婦、お葛さんの日記。
とても面白かった!やはり、江戸時代の市井の雰囲気、大好きです。みなそれぞれが、季節の行事事などをちゃんと楽しんでいる。忙しい現代ではなかなかできてないことですよね。登場人物も皆個性的、人間味あふれててとても良いです!
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21世紀に入って、ある家の天井裏から発見された日記は、江戸の文化文政、または天保の頃に書かれたとおぼしきものだった。
それは、神田で小間物屋を営む辰三の女房・お葛が元旦から師走の30日まで、こまめにつけた日記だった。
そこには、江戸っ子で気風はいいが、お気楽な亭主のために家計が火の車になり、愛想をつかしながらも風物たのしみ、泣き笑いしながら、たくましく生きるお葛の人生が生き生きと綴られていた。
美顔の探求に余念がなかったり、実質的に店を切り盛りする住み込みの奉公人・清さんの恋路にやきもきしたりしながら笑いのつぼも人情の機微もおさえたお葛の姿がおかしく、また、愛しい。
割れた瀬戸物を拾い集めれば、修理してくれる焼接屋(やきつぎや)、灰を再利用する灰買いといった商売があったことでこの時代、いかに物を大事にしていたか勉強になった。
また、医者になるための資格試験がなく、勉強ができないやつは医者にでもなるよりしょうがないという、驚くべき記述もあった。
江戸期の生活、歳時、風物などに関する文献が多数引用されており、江戸庶民の姿を肩凝ることなく知れる歴史書にもなっている。
お葛以外の登場人物も、それぞれ味があり、長屋を舞台にした落語を読んでいるような味わいもあった。