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星グループの若き総帥、星義彦。猿喰山にある星家の屋敷に入り込んできた庭師・鷺坂貢。義彦は鷺坂の美貌と自由な心に次第に魅了されて行くが、鷺坂の意図は別にあって…? 愛を告げる義彦に応えた鷺坂の思惑、そして真実とは!? 最後まで予測不能な純愛物語、ここに開幕! 描き下ろしも同時収録!
出版社より
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「明日屋商い繁盛」を読んでタダモノではないと、いたく感銘を受けてしまった作者さん。
究極の愛、真摯な愛を描かせたら、天下一品です。他の作品も読みたくなりました。
独特な絵柄なので敬遠されがちな気がします…現に読まず嫌いでした。まさか、こんなに深い世界観を描かれている方とは知らず…
何でもとりあえず読んでみるって姿勢は大切ですね。すごいめぐりあいがその中に潜んでいるかもです。
星グループの若き総帥である星義彦×彼の屋敷に入り込んできた謎の庭師の鷺坂貢。
主人公二人のネーミングがいいです。
生まれや育ちの違いがあっても、二人が抱えているのは大きな寂寥感。屋敷の庭がその心の象徴です。
冷たい風が吹きつける猿喰山の屋敷の庭に、鷺坂は約束していたちいさな薔薇の花を咲かせることができ、同様に義彦の心にもちいさな変化が起きていきます。
途中までは冷徹な王様が愛に目覚め、びっちな男も改心してハッピーエンドで涙、涙のメロドラマみたいなストーリーかと思っていたんですが、そんな甘っちょろい展開じゃありませんでした。衝撃を受けました。
ラスト号泣でした。究極の愛ですね。
「最後まで予測不能な純愛」と銘打ってあったけど、すごく頷けました。
悪人善人でくくってしまうことができない登場人物たち、本心がどうなのか、相手のことをどう思っているのか、中盤までは謎なんです。でも、伏線はしっかりあって、その伏線使いがまた巧みで、後からいろいろその辺りを思い返してはボロ泣きしてしまいました。
セリフのひとつひとつに意味があって、心に残ります。
心を揺さぶられるBLってホントに希少ですが、この方の作品はまさにそのひとつだと思います。大絶賛。
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★3・6
何ともやるせない終わり方;;紆余曲折ありまくりで、最後ああいう形で再会っていうのが…!(泣)でもこんなことがなかったら、きっと蟇田が自分から会いに行くとかなかっただろうし、また一緒に居れるんだと思うと良かったのか…。けどやっぱりなんかもやもやしちゃう;;
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商業BLにハマったのが遅いので、名作を今更ながらわさわさ読んでおります。
これもその一冊。
BL、こんな壮大な話もあるのですね。
タイトルはこれだし、表紙の絵もあまり好みでないし、でも書評を見ると皆も同じような事云ってるのに読んだら神評価。
どんなものかと読んでみたら、納得!
これはすごい!
最初だけなら、ハーレクイン宜しく、人間を好きになれない鋼鉄の社長の心に、気付いたら入り込んでいた天真爛漫な庭師……のような話を想像しがちですが、全くそんな事もなく、壮絶なラストでした。
この方、他の話も読み漁りましたが、敗者の心情描写が細かくて上手いなあと思いました。
ただただ惜しいのは「絵」です!
他のちょっとほのぼの系でしたらこの絵でも結構平気なんですが、シリアスだと「何で、此処でこの表情?」など絵の固さと独特の癖が気になって。
だからといって、この原作で他の絵なら良かったかというと、そうでもない気もします。
あと、エロは直接描写なしで朝チュンの方がよかったと思います。この絵でもエロシーンがなければ、文句なしの星5つだったかも。
重要だし、エロ自体はないと成り立たないなあとは思うのですが、あの描写で何か我にかえってしまうのでいかんせん。
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ネットのおススメで知って購入。
自分じゃ絵柄避けで絶対買わなかったけど
本当にもったいないことをしてた。
ラスト話、たまらない終わり方で
胸を鷲掴みされました…
せつない…けどいい。
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読んだ人をとんでもないところに連れていってしまう一冊。
すごく密度が高く、読み終わったときには「そこで終わるとか…え!?なんだったんだこれは…」と今までにない気持ちでいっぱいになった。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、余韻の残るお話です。
包帯の下から滴り落ちる涙が痛ましい。でもこの先にきっと、幸せがあるんだと信じずにはいられない。
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まず表紙の絵とタイトルで読むの躊躇してしまうと思うんです。お金持ちの星と庭師の鷺坂。身分違いの恋とかそんな陳腐な話ではなかった。じつは詐欺師で騙すつもりが恋に落ちてしまう、そんなの全然想定内。とにかくラストが衝撃的。涙が溢れて止まらなかった。