投稿元:
レビューを見る
グループ総帥の孤高の王様×詐欺師の庭師。
金銭目的で金持ちに近付いて、ミイラ取りがミイラになった詐欺師の話…と書くとありがちな恋愛モノっぽいけど、ARUKU(遥々アルク)さんの手に掛かるとなんて深い物語になるのか。
人の幸せの定義は、その人にしか決められない。多くの人間は、自分の定義を知らないまま生きているのかもしれない。
衝撃のラストが2人の幸せの形なら良いなぁ…
ちなみに今作で、ARUKUさんの描くエロを初めて堪能。
絵柄は癖があるけど、濡れ場になるとそれが妙になまめかしく感じる。
庭師のビッチ加減が堪らなく可愛かった(*´Д`)
投稿元:
レビューを見る
表紙の絵やら、読み始めた時の絵を見て、期待値が低かったのですが…。
このたった1冊にドラマ性が凝縮されている感じ!心に響く言葉もチラホラ。良い作品だったー!楽しいと読むペースが遅くなってしまうのですが、この作品は2時間くらいかけてじっくり読みました♪
読み終わってから、ブクログで「評価の平均点」の高さやら、「このBLが~2010年の7位の作品」というのを認識しましたが、納得です!!!
最初はイラストに違和感があるかもしれませんが、ストーリー重視の方にはオススメ作品です。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり童話的な構造が根底にあるのだろうと確信した一冊。
主人公二人が惹かれ合っていく様が丁寧に描かれていて、
そうだよねえ、こんな人達が出会えば、そりゃそうなるよねぇ…
という説得力がある。
それにしても構成がうまい。
最初の取り調べから過去に回想していく所など、
読者をうまいく誘導しているな!と感心しきりでした。
最後は、ハッピーなのかアンハッピーなのか、
驚きの展開だったけど、童話的にはそうなるよね、と思いました。
切ない。
投稿元:
レビューを見る
オススメ
絵が好みでないが、ストーリーがあまりにも面白い。
ARUKU先生は心にぐっとくるお話を作るのが上手だと思います。
投稿元:
レビューを見る
星グループの若き総帥、星義彦。猿喰山にある星家の屋敷に入り込んできた庭師・鷺坂貢。義彦は鷺坂の美貌と自由な心に次第に魅了されて行くが、鷺坂の意図は別にあって…? 愛を告げる義彦に応えた鷺坂の思惑、そして真実とは!? 最後まで予測不能な純愛物語、ここに開幕! 描き下ろしも同時収録!
出版社より
投稿元:
レビューを見る
「明日屋商い繁盛」を読んでタダモノではないと、いたく感銘を受けてしまった作者さん。
究極の愛、真摯な愛を描かせたら、天下一品です。他の作品も読みたくなりました。
独特な絵柄なので敬遠されがちな気がします…現に読まず嫌いでした。まさか、こんなに深い世界観を描かれている方とは知らず…
何でもとりあえず読んでみるって姿勢は大切ですね。すごいめぐりあいがその中に潜んでいるかもです。
星グループの若き総帥である星義彦×彼の屋敷に入り込んできた謎の庭師の鷺坂貢。
主人公二人のネーミングがいいです。
生まれや育ちの違いがあっても、二人が抱えているのは大きな寂寥感。屋敷の庭がその心の象徴です。
冷たい風が吹きつける猿喰山の屋敷の庭に、鷺坂は約束していたちいさな薔薇の花を咲かせることができ、同様に義彦の心にもちいさな変化が起きていきます。
途中までは冷徹な王様が愛に目覚め、びっちな男も改心してハッピーエンドで涙、涙のメロドラマみたいなストーリーかと思っていたんですが、そんな甘っちょろい展開じゃありませんでした。衝撃を受けました。
ラスト号泣でした。究極の愛ですね。
「最後まで予測不能な純愛」と銘打ってあったけど、すごく頷けました。
悪人善人でくくってしまうことができない登場人物たち、本心がどうなのか、相手のことをどう思っているのか、中盤までは謎なんです。でも、伏線はしっかりあって、その伏線使いがまた巧みで、後からいろいろその辺りを思い返してはボロ泣きしてしまいました。
セリフのひとつひとつに意味があって、心に残ります。
心を揺さぶられるBLってホントに希少ですが、この方の作品はまさにそのひとつだと思います。大絶賛。
投稿元:
レビューを見る
★3・6
何ともやるせない終わり方;;紆余曲折ありまくりで、最後ああいう形で再会っていうのが…!(泣)でもこんなことがなかったら、きっと蟇田が自分から会いに行くとかなかっただろうし、また一緒に居れるんだと思うと良かったのか…。けどやっぱりなんかもやもやしちゃう;;
投稿元:
レビューを見る
商業BLにハマったのが遅いので、名作を今更ながらわさわさ読んでおります。
これもその一冊。
BL、こんな壮大な話もあるのですね。
タイトルはこれだし、表紙の絵もあまり好みでないし、でも書評を見ると皆も同じような事云ってるのに読んだら神評価。
どんなものかと読んでみたら、納得!
これはすごい!
最初だけなら、ハーレクイン宜しく、人間を好きになれない鋼鉄の社長の心に、気付いたら入り込んでいた天真爛漫な庭師……のような話を想像しがちですが、全くそんな事もなく、壮絶なラストでした。
この方、他の話も読み漁りましたが、敗者の心情描写が細かくて上手いなあと思いました。
ただただ惜しいのは「絵」です!
他のちょっとほのぼの系でしたらこの絵でも結構平気なんですが、シリアスだと「何で、此処でこの表情?」など絵の固さと独特の癖が気になって。
だからといって、この原作で他の絵なら良かったかというと、そうでもない気もします。
あと、エロは直接描写なしで朝チュンの方がよかったと思います。この絵でもエロシーンがなければ、文句なしの星5つだったかも。
重要だし、エロ自体はないと成り立たないなあとは思うのですが、あの描写で何か我にかえってしまうのでいかんせん。
投稿元:
レビューを見る
ネットのおススメで知って購入。
自分じゃ絵柄避けで絶対買わなかったけど
本当にもったいないことをしてた。
ラスト話、たまらない終わり方で
胸を鷲掴みされました…
せつない…けどいい。
投稿元:
レビューを見る
読んだ人をとんでもないところに連れていってしまう一冊。
すごく密度が高く、読み終わったときには「そこで終わるとか…え!?なんだったんだこれは…」と今までにない気持ちでいっぱいになった。
ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、余韻の残るお話です。
包帯の下から滴り落ちる涙が痛ましい。でもこの先にきっと、幸せがあるんだと信じずにはいられない。
投稿元:
レビューを見る
まず表紙の絵とタイトルで読むの躊躇してしまうと思うんです。お金持ちの星と庭師の鷺坂。身分違いの恋とかそんな陳腐な話ではなかった。じつは詐欺師で騙すつもりが恋に落ちてしまう、そんなの全然想定内。とにかくラストが衝撃的。涙が溢れて止まらなかった。