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「つねならぬ話」4
著者 星新一
出版 新潮社
p52より引用
“「物語作者にたのみ、いい話に仕上げさせましょう。
われわれ貴族は、文化を育てなくては」”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
お伽話短篇集。
創作神話から昔話風味のお話まで、
くすりと面白くピリリと辛い短編が盛り沢山です。
上記の引用は、
ある一話の中で源義経が生死不明になり、
それを偲ぶ恋人・静御前を見ての貴族の一言。
現代的に訳したならば、
ビッグビジネスの臭いがすると言った所でしょうか。
こうして歴史が作られるという部分も、
結構あるのかもしれませんねぇ。
義経=ジンギスカン説は良く聞いた話ですが、
この話ではまた別のルートや経緯が描かれており、
とても面白い説だと思いました。
ーーーーー
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夢物語
予想外の一冊。
ショートショートではあるが、伏線やオチが私には分かりづらかった。
最初の創生神話は神話と考えればまだ納得できるが、夢二十夜は・・・オチ無いんじゃなかろうか。
本当に夢の内容をそのまま書き記したような、荒唐無稽で納得しがたい理屈ばかり(そのあたりも夢っぽい)。
あとがきで、創作の神様が降りてきてガーッと書き上げた、と書かれてるが、まさにその通り。
いつもの正統派ショートショートとは違う味わいだった。
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通勤のお供に。いつもとは違って、SFっぽくないお話が集まっています。いかにもSFというのではなく、一見民話伝承風なお話です。「はじまりの物語」は色んなパターンの創造神話みたいで、知的好奇心が久しぶりに揺さぶられました。「夢20夜」は、どうしてもオチを期待しちゃう私にはあまり合わなかったです。いやオチてるんですけど、あからさまではない感じです。そういうのも星先生の良さの一つなのでしょうけどね。落ち着いて読めた一冊でした。
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『常ねらぬ話』
星さんの世界の常ならぬ話たち。想像性フィクション。神様って居るのかな。まだまだ人間は何かを創造していける。未来を或いは過去を創造していくパワーをまだ私は感じる事ができる。
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星新一さんの本の中で一番難しかったように思います。ショートショートもまたまたその中でもショートなお話ばかりです。宇宙人や空飛ぶ円盤が出てくるのは時代なのでしょう。
でも、まちのいたるところに監視カメラが設置され、見張られているような気のする現在の様子を見事に言い当てていると思います。
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空間に<字>がバラバラと浮かんでいる。
壷 緑
川
雪 鳥
光
海 竹 鏡
星さんは
カメカメ波を打つように(イメージ)
波動を集めて、<字>を狙う。
哀れな字達は、
たちまち粉々。
細分化された粒子達は
記憶のなかのテーマに沿って
再び集結しようと動き出すのだが、
結局元には戻れず。
星さんは
(しめしめ)とばかりに
すでに<字>ではなく
<物語>と化してしまった彼らの
ぼやきに耳を傾ける。
<字>を破壊しているのか?
と、誤解していたが
どうやら逆に
星さんは彼らに命を吹き込んでいた様だ。
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とにかく不思議な読後感。星新一童話集?
もうここまで来ると「ショートショートの神様」ならぬ「ショートショートの仙人」といった味わいがある。
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ショートショート。これまでも幾冊か読んだが、何が言いたいのかわからないのもときどきある。今回は頻繁にあった。「壺」が良かった。2018.5.3
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「はじまりの物語」8編、「もしかしての物語」3編、「お寺の物語」6編、「夢20夜」20編、「ささやかれた物語」15編。「はじまりの物語」の世界創生風の神話、なんかありそうな感じでよい。「夢20夜」は雰囲気があって好き。星さんの雰囲気は「お寺の物語」とかが一番あるかな。
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私は好きだ。著者の他の本と比べるとどんでん返しや少し未来の話とは異なるがたんたんと読み進められる感じが良い。
特にラストの”話”で、あーーーここまで読んでよかったーーーーとなった。
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ある日とつぜん星新一の頭に降ってきたお話を、小説の体(てい)にしたアンソロジーであるという。収録されている話はどれも、辻褄が合わなかったりオチが無かったり、意味不明であったりと未整理で、現代的な「ものがたり」になっていない。なんだか、口伝で残った地方の民話のテイストを感じるな。まぁ、多作な作家だから、こういうのもありだろう。