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瀬戸内寂聴さんの私小説。
旦那と幼い娘を捨てて年下の男性と出奔。
その後、年上の売れない小説家の愛人を8年やっているところに旦那と別れる原因になった元カレくんが再登場。
再び関係を持っちゃって、破綻。
主人公の女性があまりにも幼な過ぎて、彼女への共感は全然ないんだけど、お話としてはうまくまとまってるな…と思いました。
一度に何人も好きになれちゃうのは、男性ばかりじゃないんだねぇ…。
女性でもそういう人っているんだ。
ビックリ!
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・不倫、しんどいね。体力的にも、精神的にも。読んでてぐったり...。でも「恋」ですよ、不倫でも。今は馴れ合っている恋人でも夫婦でも、こういう情熱だけで動いていたことが誰にでもあるはず。
ロクに寝もせず、友人や仕事の約束を破ってまで会いにいったり、周りを巻き込んで。同じ「恋」だと思う。・視点が妻側の沢木耕太郎「壇」を読むと、同じに見える嫉妬でも愛人の方が何倍もキツイんじゃなかろうか。いずれは帰ってくるでしょうって暮らすのと、いつかは出て行く(別れなくてはイケナイ)のねって暮らすの。。。。不倫、オススメしないけど、このくらいの覚悟・自分から身を引く勇気?がないとしちゃいけない気がする。あたししないわ。できないわ。しんどい....。
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ん~初寂聴本。良し悪し判断付かず…ただ戦後すぐの小説としては過激で先進的なのはわかる。
ん~やはり革命戦士の書く小説は革新的
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昔はセンセーショナルだったんだろうということはわかるのだけど、登場人物誰もが子供っぽくて堪え難いものがあった。いまの時代で当てはまるのは、恋愛なくして生きられない人もいるのだということ。自分に正直に生きてれば辛いこともあるだろうけど、それが本人にとって一番幸せなんだから仕方ない。それにしても、主人公はだめんずマグネット。
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初の寂聴さん作品。一人で生きるのも大変な今、不倫なんて絶対できないと思いつつ、主人公の女性の心も理解できるところがあり。最後に男性との別れを実感、確信するくだりは特に響いたな。私もそんな年齢になったってことか。
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映画がこの夏に公開され、満島ひかり/小林薫/綾野剛が出演というので読んでみることに。
読めば読むほどキャストがぴったりで、とても映画公開が楽しみになりました。
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映画化されるのを知り読みました。四角関係と言う本来なら重く暗い結末が訪れるかと思いきやカラッとした読後感でした。良識ある人から見ればかなり逸脱した生活を送る彼等ではあるが、それ故、自分の気持ちに偽りなく生きて行こうとする心の葛藤がじりじり感じられる作品でした。
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上品な日本語と各人物の情景描写が丁寧。不倫を題材にしたストーリーにもかかわらず、ジメジメ鬱屈した気分にならないのが不思議なくらい。
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初寂聴さん。
あっけらかんとした雰囲気に圧倒。
時代的にはかなり厳しい目を向けられたろう・・・に。
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なんと大人っぽい小説なんだろう。登場人物は自由なようでいて人間関係の糸にずるずると絡め取られている感じがしました。
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瀬戸内寂聴って、もっと「自由な愛!(イエイ!)」みたいなかんじなのかなと思ってたので、意外と女々しいというか嫉妬と執着に満ちていて湿ったかんじなのね。
「男の人に対しての愛の量が多い」というのと「長く続いた不倫関係を自分の意思で清算した」というあたりが読みどころなのだろうけど、うーん。同族嫌悪(?)なのかもしれないけど、その裏に見える「そんな私、かっこいいっしょ?」って感じが気にかかってしまう。
もちろん共感できる感情も、あるあるのレベルではいろいろあったけど、突き抜けるようなきらめく感動はなかったかな。
比べる対象が違うかもしれないが、岡本敏子の「奇跡」のほうが全然よかった。めちゃくちゃな愛だと思うが覚悟に満ちた爽やかな風が吹いていたと思う。
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女流文学賞を受賞した「夏の終わり」を含む5編からなる連作短編集。
知子と妻子ある慎吾との関係は8年におよび、奇妙な膠着状態にあった。そこへ、かつて夫との別れの原因となった年下の涼太が現れ、慎吾との関係を捉え直す知子。
その時々で妻への連帯を感じたり、嫉妬はないと言いながら妻からの手紙に平静を失ったり、均衡を保っていそうでいながらやはり疲弊していく関係が、知子の心の機微に沿って描かれる。
作品全体の暗い淀んだ感じが、「花冷え」で少し晴れる。
なお厳密には、最後の「雉子」のみ、主人公は別の女で、同じモチーフの中で別れた娘への思いに焦点を当てた作品。
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不倫とはいえ、8年も一緒に生活していたならば、もう、それも、一つの家族みたいなもんだ・・・・・そりゃ別れるのは大変だろう。
一人の男と二人の女の関係は、女が目を瞑れさえすれば、ずーと続くんだと思った。
しかし、この女のひとに関わった人は、誰ひとり幸せにはなっていない。女としては最低。
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まるで一つの美しい風景画を見ているような読後感でした。
表題作を含む4編からなる連作短編集と、それを換骨奪胎したみたいな掌編の、全5編。
ずるずると断ち切れない不倫関係を引き摺る女性が主人公なのだけれど、
その女性の煮え切らなさ、不注意さ、(結果としての)ずるさ、(無自覚からくる)あざとさに、思わずため息が漏れてしまう。
言ってしまえば「だめんずうぉーかー」的な、救いようのない女性なのだけれど、
この艶やかな風景描写のなかで、この流麗な日本語で書かれると、それが何と美しく映えることか…。
これこそ、日本の女流作家によって書き著されてきた「あはれ」という感覚なのでしょうか。
最後の一文で思い描かれる想像の中の風景画に、すべてが昇華される思いです。
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映画の感想を。
映像は良かったし、配役もよかった。
しかし、相当疲れていたようで、途中で寝落ち。
機会があったら再度観たい。
いい映画なことは確か。