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自身も漫画家で,長年赤塚不二夫のブレーンとして赤塚を支えた著者が,
半生を綴る。
漫画家たちの情熱は伝わるものの,
登場人物が多すぎて,読みづらい。
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手塚治虫、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄、寺田ヒロオ。伝説のトキワ荘に集った漫画少年たちの中に天才赤塚不二夫もいた。その出会いから別れ。渾身の書き下ろし小説。
著者は赤塚のブレーンやゴーストライターとして陰、日向に支え続けた。本書では天才漫画家の光と陰を描ききっている。
本書を読むと青年時代の熱気が感じられ心地よい。漫画に対し熱い情熱を注ぐ。明るい面があれば暗い面もある。トキワ荘メンバーだった著者が天才赤塚を支える側にまわった時にどの様に折り合いをつけたのであろうか。興味深いが窺い知る事は出来ない。
天才赤塚はアルコールにより蝕まれ創作活動に差し障りが出てくる。破天荒に見えたが天才を演じるがゆえに酒に頼ったのか。懸命に支えた著者は最後に見切りをつけるのだがなんとも悲しい。
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トキワ荘メンバーで赤塚不二夫さんのスタッフだった著者の回想録。赤塚不二夫さんの活動については『バカは死んでもバカなのだ―赤塚不二夫対談集』でも伺え、その裏が取れる感じで面白かった。
漫画を描き始めて、初めて手塚治虫に会ったり、漫画の仲間が増えたり、仕事が増えていく感じが心躍る。後半のヒットを飛ばした後はだんだん切なくなる。しかしそこら辺の方が記憶が新しいせいか、厚く語られていた。