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2作同時収録でも、ちょっと厳しいか。
個人的には後半の埃家のほうが好み。
しばらく帰省してしない両親の様子がおかしい。実家に足を踏み入れると、家は埃・カビだらけ、2階は人に貸しているので近づくなという。気付けば、近所も同じ状況に。一体何がー。
連作短編になっているので、最終章は何者かに蝕まれていく父親の視点から描かれており、実に怖い。
じんわり系の後半に対して、前半地蔵は勢いがある。
だが、どちらも強烈に印象に残るものではなく、何かちょっと面白い本読んだな、という感想どまりである。
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「『幽』怪談文学賞」準大賞の2作品を一冊にまとめたもの。「地蔵の背」はホラーというよりは、感動作みたいな印象。でも、ちょっと不気味な終わり方にさせていたのは単なる感動狙いと違ってよかった。「埃家」もちょっとホラーとは異なる感じ。選考委員も言ってたけど、SFものかな。コチラの方が個人的には好み。
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幽怪談文学大賞作品。合本なので一冊で二度おいしいという感じです。
「地蔵の背」に続く一連の作品は、一見ほんわかしそうで、でもやっぱり邪悪。どこかしらノスタルジック感もあるけど、じわっと嫌な後味が残ります。
「埃家」に続く一連の作品は、とにかく嫌な雰囲気が満開。じわじわじわと気持ち悪さが押し寄せてくる印象でした。嫌だこんな家!
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第7回『幽』怪談文学賞短編部門準大賞を受賞した両名の作品をW収録した作品。
両者共に受賞作に書き下ろしを加え、3篇ずつ収録。
いずれもゆるやかな繋がりを見せる構成で、受賞作だけは『幽』で読了済でしたがなかなか楽しめました。
凄く怖い!という感じではなく、ぞわりと背筋を何かが這っていくような気味の悪さとでも申しましょうか。
特に剣先さんの『埃家』で描かれるだんだんと侵食されていく様が好みです。
「家」という閉鎖環境の中でだんだんとおかしくなっていく、、、という物語が結構好きなので。
次は単著で読んでみたいです。
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どうやらハードルが上がり続けている『幽』怪談文学賞。
こちらは第7回短編部門準大賞の2作品を収めたもの。
「地蔵の背」はゾクゥとしましたよ。
「埃屋」はよにきみょでいけそう。
大賞に選ばれる作品とは一体…期待が高まるやんけ。