投稿元:
レビューを見る
うーん,おとなの恋愛小説って感じだ.
R-30指定とかあったほうがいいかもね.
実際問題,生まれ育った街への愛着と過疎というマイナス面との綱引きを感じてる人ってけっこういるんじゃないかなあ.
自分は都内生まれなのでそういうのがいまいちわかんないけど(そして,これからはそういう人が増えるんだろうけど).
投稿元:
レビューを見る
大人の恋の物語。
なんか話の流れが淡々としすぎて、読み応えがなかった。
私が子どもなのか、そういう恋愛には理解できない部分があるので
なんともいえない。
でも情景描写は格別。
投稿元:
レビューを見る
帚木蓬生という作家は不思議。「水神」で遅く知ってファンになり、出世作「三たびの海峡」を読み、最近の「蠅の帝国」を読んだ後、この「空夜」「空山」という大人の静かな恋愛?小説と、時代をばらばらに読んだからか、ジャンルというものがない。どれもある種の重さと静けさを持った深い作品には違いない。
九州の田舎を舞台にした大人の恋愛小説の形をとっているが、桜、菖蒲、櫨、蛍、薪能・・・と、四季それぞれの美しい情景や生活がゆっくりと静かに流れるように丁寧に描かれている。
柴田錬三郎賞。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと前に、母が言いました。
この人の本は、優しい本だね、と。
その時まだ、一冊しか読んでなかったので、優しいのか、やさしくないのか、まったくもって区別が付かなかったんですが、今回これで、2冊目。
ちょっとミステリーがかっているのかしら? と思ったら、結婚もして子供もいる奥様方の恋愛話。
でもなんというか、自然とドロドロもしていなければ、濃くもない感じはしました。読後感はどちからというと、さっぱり……というか、落ち着くところに落ち着いたのかなあ……と思います。
情念は情念なんだけど、理性的でないわけではない話なので、どろどろにはならなかったかなあ……と。
後、多分、恋愛してる奥様がきっとピュアなんだろうな……と思います。
個人的な一番の感想としては、分厚さの割りに薄かったなー……という。
できればもうちょっとどろどろぐちゃぐちゃでもよかったのかもしれません。
でもこれ、結婚してから読むと、きっとまた違う感慨を覚えるような気がするので、ちょっと読む時期を間違えた本のような気もしています。
投稿元:
レビューを見る
帚木さんはこういう作品も書かれるんだなぁ。
私は純愛物語と言っても良いと思う。
叶わない恋、祝福されない恋も全力で落ちたいと思ったなぁ。
俊子も真紀も夫と子供がありながら、別の人を好きになってしまう。
俊子は欲望のままに達士との逢瀬を重ねる。真紀は想いを抑えながらも少しずつ慎一への気持ちを深めていく。
最終的に二人の運命は対照的な結末となる。俊子は達士を不慮の事故で失う。真紀は慎一に想いを打ち明け、結ばれる。
慎一への真紀の想いーー好きになってはいけない、けど寄りかかってしまいたい、もどかしさ。分かるなぁ。
大人の純愛物語。
投稿元:
レビューを見る
恋愛小説です。そういった分野を好む人には良いかも知れません。帚木さんの文章が好きなので読んでる最中は結構熱中できるのですが、終わってしまうと何も残ってないような気がします。どうもこの手の恋愛小説は私には似合わないのでしょう。
それと帚木作品に共通しているのですが、私にはどうも最後の一章が「くどい」感じがします。
ちょっと生臭いかな。もっと将来の予感で終わった方がすっきりしたか・・・と。恋愛小説としての出来も、むしろ「賞の柩」の方が良いかも知れませ
投稿元:
レビューを見る
帚木氏の小説は、社会に孕む問題をついた、、、というイメージがあったのだが本作は誠に艶っぽい。びっくりした。