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2012年にNHKが制作したドキュメント、「巨大戦艦大和」の記録。
番組を制作したディレクターによってまとめられた、大和の生存者たちの証言集。
日本帝国海軍の最大の戦艦大和が、沖縄特攻に向かい沈没した時に、その事実は隠された。300名に満たなかった生存者の記憶は隠され、彼らが表で語ることはなかった。
平成に入り、その記憶を残そうと考えた時には、もうその事実からは長い年月が過ぎていた。しかし、戦艦大和に乗り組み、闘い、沈められ、運よく生き残った兵隊たちは語った、その事実を。
番組は生存者を探したが、話を聞くことができたのは、当時比較的歳若かった一般の兵隊のみ。
だからこそ、正式な記録、公式な記録ではなく、あるがままの証言集になっていると思う。