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ノンフィクション作家、五十嵐はかつて恋人を連続婦女暴行犯によって殺された。その犯人から、自分は冤罪であると訴える手紙が彼のもとにとどく。
物語は、文体と構成が重要だと思う。
でもって、構成力がすごいのはロバード・ゴダードであって、邦人出構成力で読ませる作家ってなかなかいないよね、と思っていた。
いました。
様々な主観が交差し、真相は二転三転し、そうやって混迷していった先に、全ては明らかになる。
全てのフラグは落ち着くところに着地する。
読み終わったあと、ああ、あれはああいう意味だったんだ、って思い返してふむふむと思う、ある意味読書の醍醐味を存分に与えてくれる。
にしてもこれだけの事件を乗り越えた主人公が、まるで普通に(?)生活している違和感が、むしろ折原一の毒のように感じて、怖くなった。
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これぞ折原作品!というところです。最後の最後まで「じゃあいったいこれは誰なんだ」と考えられる面白さったら。またもしてやられました。最初の事件から作品の終わりまでの作中の時が長期に渡っているのも読み応えのひとつ。ほかの五十嵐シリーズを再読して検証したいと思っています。
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初めて読んだ折原作品。
叙述トリックってやつにハマッた本。
この作品で最後の最後に度肝抜かされる快感を知った。
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複雑に入り組んだプロット。
読み進むに程に緊迫感は異常なほどに高まる。
ラストに続く重苦しいダークな筆致が臨場感を湛える。
ラストのどんでん返しには驚愕の一言。
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12年前に発生した連続婦女暴行焼殺事件、
第1審で無期懲役になった容疑者河原から
冤罪を主張する手紙がノンフィクションライター五十嵐の元に届く。
五十嵐は当該事件で婚約者を殺されており苦悩するが…という作品。
内容は60~70年代に起きた実際の首都圏女性連続殺人事件を
ベースにしていると思われる(ggrとややネタバレになるので注意)
とても面白かったが本作品の気になる点といえば
登場人物が人の視線(悪意)や気配に超敏感なところ。
刺すような気配→気のせいか…→しかし見られていた!
てな展開100%。私の実生活では未経験分野だ。
今年の締め括り読書になりますかね。
帰省中の新幹線でもう1冊読めれば良い。
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おー。
かなり分厚い作品だったけど、ほぼ一気読み。
いやいやいやいや、久しぶりに充実感。
読み終わって、「おー」って思わず、声だしちゃった。
いやいや、とにかく怪しい人三昧。
何度か書いたけどこの人の作品は、慣れればこそどこでだまされるのかと、
思わず気合いが入ってだまされる!
だまされるのがこんなにも、カイカンだなんて思わなかった。
そのくらいのヤラレタ感。
しかもだまされて、振り返って読み直しても、扱いはあくまでフェア。
そうか、確かにそう書いてあるよね、
あるいは確かに、そうは言ってないわ!
ここまで見事に伏線張られて、怪しい人ばっかり出されて、
こんなに美しく収束されるともう、脱帽。
読んでよかった。
あー気持ちいい、このなんとも言えない満足感。
この本は、確実に、読むべき本です。
翻訳して世界中に紹介してほしい、ぜひぜひ。
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むむむ。
なるほどこういう展開なのか。
読後感の悪さは、意図的なんだろうなぁ。解説にもあるように、主人公を含め、胡散臭い登場人物しか出てこない一冊。ほんとすごいよ。
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この本、「読んだっけ……?」と思いつつ、置いてありました。
この冤罪者の他にも失踪者、誘拐者というのがあって、
「なんか失踪者は読んだ気がするけど、冤罪者だったかな?」
とこんがらがってしまって。
結論は、「まだ読んでなかった」でした。
冤罪って、怖いよな~。
やってないのに「やりました」と言わざるを得ない状況に
追い込まれる。
しかも警察の方々にですよ?
普通に暮らしてたら「市民の味方!」のはずの人なのに。
しかしこの河野という人、気持ち悪い。
そして私は五十嵐も気持ち悪くて仕方なかったんだけど。
でも折原一さん読むの久しぶりだったので、楽しめました。
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婦女暴行事件の容疑者が冤罪ではないか❓しかしひのないところには煙はたたずというわけで読後感はあまりよくなかったな。おもしろかったけど。そんなに主人公はいい男だった❓もてもてだったけど、女々しいよね
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正直、関係者がみんな行き来できる御近所にいて、見張ったり見張られたり、ご都合的。最後の真犯人にはなかなか納得できず。
維持する収入はどこから、簡単に殺せたり、無理でしょう。
読み終わるまで二週間もかかってしまったけど、放り出さなかったのは引っ張る魅力がやはりあったのかも。
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これ、すっごい面白かったわ~!!
Book-Off で何気なく買ったんだけど、こんな面白いと思わなかったっ!!
かなーり興奮しています。
『冤罪』って聞くと社会派的な内容なのでは。。。?
って思ったけど違うの~。
完全ミステリーです。
ストーリーは
ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。
でも五十嵐は記事を書く。そしてやがて冤罪を証明する証拠が発見され、河原は釈放。
で、次々に起こる事件。ほんとうに彼は冤罪だったのか???
ってお話。
実は真犯人は五十嵐の奥さんだったのよね~。
これはたまげた!!
で、エピローグで連続婦女暴行魔はあの冤罪者・河原だったのが分かって、これまたビックリ!
もうね~。やられっぱなしよ。
主要人物がみーんな怪しくってね、よく設定できてるの。
ほんとハマったわぁ。
なんでもこの作品は、直木賞の候補に挙がってたらしいわよ。
でもその年は受賞作でなかったみたいだけど。。。
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娯楽作として楽しませてもらいましたが、この手の異常犯罪を題材にした作品はやっぱり読んでいて気持ちの良いものではない。
また犯人の動機がいまいちであり、それがこの作品の「力」の弱さをもたらしていると思われる。
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しばらく積読本と化してたが、眠れぬ夜に一気に完読。
かなりのボリュームの割りにはすんなりと読むことができた。
まさに折原ワールド全開と言った感じで、なかなか楽しめた。
いかに騙されるかを期待して読むというのがスタイルなのですが
こういう本も、たまに読んでみるのもいいものですね。
ま、しばらくは折原本は読みませんが(笑)
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読んだきっかけ:100円で買った。
かかった時間:12/30-1/4(6日くらい)
あらすじ: ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に真犯人がいるのだろうか。謎また謎の千枚!
感想とあらすじ:叙述トリックと意識して読む。騙されまいとして読む。それが千枚。
……疲れました。
おかげで、ある程度、自分の推理は当たってました。
ただ……長すぎるなぁ。。。
疲れた。
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これが折原ワールドなんですね。
折原一は三作目ですが、この人の本の読み方はわかった。
立ち止まったり、振り返ったり、読み返したりせずに読む進むべし!