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「躁」という精神状態のイメージが変わる本。
それは上機嫌で溌剌としたものだけでなく、攻撃的だったり、うまいこと言って人を騙したりする。意外にも人の迷惑になることが多い。
少し前まで「人格障害」という言葉がそういう困った人に当てはめられてきたが、躁状態との峻別が難しいとのこと。
ネットのおもしろい人を理解する上で新しい視点が得られた。
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大好きな春日センセイの本。躁の人も躁でない人も世の中にはたくさんいるわけで、どちらの人もあんまり傷つかず、楽しい人生が送れたらいいと思うんだけれど。
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鬱に比べて発現頻度が低いため、
一般に理解されにくい「躁」へのアプローチ。
一見普通っぽい人の妙な言動は、
ひょっとしたら躁のせいなのかも……と思って捉え直すと、
見えにくかった問題がいろいろクリアーになる――というお話。
わかりやすくて面白い。
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身近な人で騒々しい人がいるが、これを読んでその謎が解けた気がした。
深い洞察力が欠けた行動と発言、無駄な騒々しさ、毎日がお祭り、常にエネルギッシュ、虎の威を借りた自分は誰それと友達発言、etc.、その人の性格ではなく、見つけにくい病気なのだと思えば納得もいく。
躁病は鬱病の反対ではなく、人にさとられたくない不安や恐怖、空虚を抱えた人が思わず取ってしまう躁的な行動は、鬱のさらに先を行く病気ではないかという考察は説得力がある。
ただ、この著者の語り口も時々怪しい感じがすることがある。
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言われてみると、まわりにいるあの人やこの人は躁だったのね!?うつは気にとめるが躁はこれまで意識していなかった。視野が広がった感じ。なお、軽躁状態は理想的なのでは?それが病気でない限りね。
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うつは知られているが、躁の知名度は高くない。
不可解な行動について、「躁状態ではないか」ということを考慮に入れるとすんなりと筋が通ることもある。
小説で描かれた躁状態、実際の事件で躁状態が関わっていた可能性なども述べ、具体的に書かれている。
著者の個人的印象が強いという感は否めないけど、「こんな状態もある」と世に知らせるにはいい本だと思う。
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躁病の患者さんがもつ異様さは、実際に患者さんを見てすごく感じたし、本書で語られていることはすっと入ってきた。軽躁と人格障害の境、人格障害とハイテンションの境がやはり曖昧、異様!なのはたしかなんだけど。
私も夜に考え事をすると躁傾向があるので気をつけたいと思ったよ。
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うつ病は結構ポピュラーな病気として取り上げられていますが、うつ病と相反する症状を呈する躁病や躁状態に光が当たることは少ない。‥ということで春日先生、躁に焦点を当てました。題名にもあるように精神の正常と異常を考える上で躁は興味深いということらしいです。
春日先生は、うつ病が「心の風邪」と表現されるなら、躁病は「心の脱臼」であるといったイメージを持つと述べておられます。心の箍(たが)が外れた状態とは躁病の人の行動を言い得て妙です。
この本には、数多く、実際の有名人や報道された事件の人物の行動を紹介しています。実際世間でお騒がせ的行動を起こしているこれらの人々が、躁病を伴っているであろうことを知るとまた、事件の色合いも違って見えてくるというものです。
それにしても、いつも思うのですが、正常と異常であるという境目は私たちを取り巻く社会に常に左右されています。人は自分自身が何者なのかわからないまま一生を終えてしまうことも少なくないのかもしれません。
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内田樹さんとの対談が面白くて手に取りましたが、躁状態の事件例が述べられでいるだけのようで、読後どうだったと言われれば、あまり印象に残らないと思います。
違う本を読んでみようと思います。
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著者が診察で診断した患者や見聞した話や芸能人有名人たちの躁の症状を上げている。実例や事件を起こした人物の生き方など、狂気を匂わす言動の数々が薄ら寒く感じさせる。有吉佐和子よ… 映画無責任男のモデルと言われる人物の生き様に驚き呆れる。 文中にあるが「俗物さ加減露呈させる」「チープな欲望を剥き出しにする」という典型的な例ばかりで精神病というのは類型的だとつくづく思う。。 著者の語りは自分としては表現や言い回しに感心する部分があり好んで読むが、時々強烈な底意地の悪さを見せるので人によっては嫌うだろう。
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「うつ」に対しあまり話題にならない「躁」について書かれた本。
「躁」について精神科医の視点で書かれており、リアルな感じが伝わってくる。
「躁」についての一定の知識は得られる。
ただ、犯罪などを例に「躁」と関連付けて書かれている部分は、著者の推論であり、しっかりした根拠のあるものではないことに注意は必要である。
「躁」といっても軽度〜重度と幅が広く、軽い「躁」は健常者でも当てはまる部分が多い。
どこまでといった線引きの難しさを改めて感じる。
しかし、読んだ後に不安感が増すような感じがして後読感は良くない。
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うつ病に対して取り沙汰されることの少ない躁病について書かれた本。
過去に起こった事件の犯人を躁病という観点から紹介する項目は、それはちょっとこじつけなのでは…?と思ったところもあったけど、中島らもや有吉佐和子のエピソードは面白かった。あとゴリラ少女については思春期の黒歴史の一幕としてほっといてやれよwと思った。
確かにうつ病に比べ躁病は病気なのか個性なのか判断がしづらいし、本人が病気と感じていないところが治療の難しいところだと思う。
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DVTで小田原の病院に入院した時、縄ちゃんが差し入れてくれた本。読んでいなかったが、某クレージー野郎の事件で読んでみる。「うつ」は先が読めるし自覚症状もあるので治療しやすいが、「躁」と「人格障害」は自覚がないので治療に難渋するというのは、最近とても感じていたこと。プロである精神科医にとっても同じことなのだと納得。
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著者の躁にまつわるエッセイとでもいうべき本。躁への対処方法など期待する人は読まない方がよいです。,著者は、精神科医の割には、躁状態を露骨に嫌悪しているようで、救済しようという気持ちが感じられず、非常に読後感が悪いですね。,,図書館で借りました。
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躁鬱病というが、躁の方が治りにくい。それというのも躁になった人は楽しくて仕方ないらしい。自分はなんでも出来るのだという全能感で、欲しいものはすぐに購入する。金など気にしない。気に入らないと怒鳴り散らす。自分は病気だとはちっとも思わない。
病院にも行かないし人の忠告も聞かない。薬は飲まないとやりたい放題だ。困るのは家族やそれに巻き込まれた人である。