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中沢千夏史には、好きな人がいる。
それは九つ年上の売れっ子カメラマン日和佐明であった。
日和佐は、男も女も来るもの拒まず、の関係で、千夏史が訪ねて行っても、まったく頓着する様子もなかった。
ところが、「子供は嫌い」と千夏史だけは相手にもしてくれない。
九歳のときに出会った日和佐は、亡き兄・由多夏の恋人で、千夏史が恋心を抱いても叶わない存在であった。
そして、二十歳になっても、千夏史の想いは募る一方だが……
という話でした。
かなり静か。
物語に読む人の心を明るくするアッパーと読んだ人を考え込ませるダウナー系の話があるのだとしたら、これは間違いなくダウナーです。
でも、決して後味の悪いものではないので、ご安心を。
若くして亡くなった千夏史の兄・由多夏は、最後まで自分の気持ちをはっきり伝えることはなくて。
日和佐は、そんな由多夏のことをなんとなく引きずっていて。
彼は本当は何を考えていたのだろうか? って考えたり、悩んだりしていて。
でも、そんな自分を認めきれなくて。
実は、由多夏が死んだ後、一回も泣いてなくて。
でも、そんなデリケートな自分を認めてはいないから、自分ではなんともないと思ってる。思い込んでる。
千夏史は、そんな日和佐のことをわかってるわけではなくて。
だって、千夏史の方が、日和佐よりも随分年下で、なんていったって、まだ二十歳になったばっかりなんだから、まだまだ子どもだからわかってる方がすごくて。
けれど、そんな日和佐のことを、一途に由多夏に恋をしていた日和佐のことが好きになった千夏史だから、なんとなくほうっておけなかったのかなー……と考えました。
そんな感じのなんとなくセンチメンタルな話。
なかなか、こんなピュアな気持ちなんてもう忘れちゃったけれど、これだけ頑張って頑張って、どれだけ邪険にされも諦めなかった千夏史はすごいなー……と思いながら。
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死んだ兄の恋人に10年以上も片思いをしている受さんと、
恋人を亡くしてから狂ったように男女見境なく遊び倒す攻さま。
しつこいくらい健気な片思いに胸が締め付けられます。
伏線の張り方がものすごくたくみで、過去と現在を行き来するスト-リー
展開にはそういった意味があったのかと!
攻から誕生日に1万円を渡されて、ただの現金なのにお財布の中で別の場所に入れてしまうくらい特別に思う受さん。
ちょ……もう、萌え殺す気じゃないでしょうね!
そしていったん好きになってしまえば、受にめろめろのめろめろに
なって甘え倒してしまったりするクールな攻様に二度萌え殺される。
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セックス依存症って・・。だからって男でも女でもwelcomeな攻めを一途に思う弟くんも最後まで共感できるところがなかった。
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スピンオフです。前作とは打って変わって、健気受けでしたね。すごく良かったです。 自分の亡き兄の元彼をずっと好きなんて、どんなけ切ないんだよ!しかも相手はロクデナシだし! と心配しながら読んでいたんですが、早く明が嫌いという子供じゃなくて、大人になりたいって思っている千夏史だけれど、最後はしっかり明を包み込む存在になってましたね。 もうあの別れの台詞は泣いちゃいましたよ!ホント思い通じて良かったな~って思った所に、ちゃんと強くなった千夏史のショートが甘くて良かったです♪
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センチメンタル・セクスアリスのスピンオフ。時系列的に重なりあり。
こちらはこの作者さんに多めの自堕落クズと一途マジメ君CP。
これ系いつも「そいつやめときなよ」と思う…
すべてマジメ君の忍耐力にかかってる。いい話ですけどね。