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2013/11/16 Amazonより届く。
2021/8/3〜8/6
少年時に殺人事件を引き起こし、死体配達人の異名をとった園部信一郎が、御子柴礼司と名をかえ、悪辣弁護士となり、大逆転裁判を繰り広げるダークヒーロー譚。この後のシリーズはメフィストで読んでいたが、第1作はこんな感じだったんだ。名前の由来や弁護士を目指した理由が良くわかった。
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最後まで読んでやられた〜、と思いました。
あの世間を騒がした酒鬼薔薇聖人をモチーフにした話でした。
殺人を犯した人間が弁護士として活動。
名前も変えて活動できるところが怖いと思いました。
さよならドビュッシーをまだ読んでいないので、今度読んでみようと思います。
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悪辣な弁護士、御子柴礼司が主役。過去に人を殺したことのある御子柴は弁護士になった後、荒稼ぎしていた。
フリーライターが殺される。彼はネタを元に恐喝し生活していた。容疑者として御子柴があがるが鉄壁のアリバイがあった。
オチは色々とドンデン返しがあって面白かった。が、主人公と刑事はともかく、他の登場人物はキャラクターが不明確だった。
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被告に多額の報酬を要求する弁護士、御子柴礼司。
ある時彼は保険金殺人事件を担当する。
警察は必死にその事件を追う中で御子柴の過去を知り、彼をマークすることに。
彼の驚くべき過去とは、そんな彼が弁護士になった理由とは。
そして、保険金殺人事件の行方は…。
*****
出だしから衝撃的。
えっ、これ、主人公??こんなスタート??って。
いわゆるダークヒーローというやつなのかしら??
と、序盤からペースを乱される読者、というか私。
御子柴の過去の回想もけっこうあるのですが、ここまで凶悪な事件を起こした経歴を持つ弁護士の方っているの?と戸惑いを隠せず(香山二三郎さんの解説によると確かにそういった経歴の方が過去にいらしたようです)。
そこ(弁護士になるという選択)にたどり着くまでの物語は痛々しい。
「償え」
稲見教官の言葉はどれも着飾っていなくて嘘にまみれていなくて厳しいけれど優しい。
御子柴へ与えられたエール。
彼の過去を描く上で音楽の存在の大きさも示される、同著者の『さよならドビュッシー』がよみがえる。
そして、回想に気をとられつつも現在進行形にて保険金殺人事件の裁判が行われる。
そこで明かされる真実も衝撃的。
哀しくて、重い真相。
全体的に重たいです。
御子柴の“贖罪”は続いていく。
渡瀬さんと古手川さんの刑事コンビ、良い味出ていて好き。
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金のある依頼人からは多額の報酬を要求する悪辣な弁護士、
御子柴礼司が主人公のシリーズ第1弾。
幼女バラバラ殺人を犯した過去を持つ御子柴。
御子柴が新たに殺人を犯したのではと疑うふたりの刑事。
そして、悪辣なはずの御子柴が国選弁護人を引き受けた裁判。
それらがうまく絡んだ良質な法廷ミステリでした。
おそらく、読者のほとんどはこの主人公に全く感情移入を
しないままに読み進めていくでしょうね。
そうなるように描かれているし。
そのあたりがちょっともったいなかったかな。
これだと、実は良い人なのでは?と簡単に思わせてしまうよな。
ミステリとしては、最後の最後までヒネりがあって
久々にすっかり騙されてしまいました。
気持ちのよい騙され方だったので読後感は爽やか。
ちょっと法廷関連の言葉が難しいけれど、
それが気にならなくなるような展開なので
ぜひともちゃんと読んでもらいたい一冊です。
そして、2作目も楽しみだ。
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第一章 罪の鮮度/第二章 罪の跫音/第三章 贖いの資格/第四章 裁かれる者
多額の報酬を要求する悪辣弁護士と言われる、御子柴礼司。彼の過去、高額報酬の理由、問題の事件の真相、どれをとってもすんなりと行かない。複雑で深いものが横たわっている。理解してくれそうな刑事に出会えたことは彼にとっての光になるのだろうか
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最後のどんでん返しは確かに面白くはあるが,殺人そのものの描写をしなかった段階で予測は付き,叙述トリックにしては稚拙.布石の回収もしていないので,次回作以降に期待.
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見事に騙されました!
いやー、鮮やかなどんでん返し。
主人公は中学生のときに幼女殺しを犯した御子柴礼司。少年院を出た彼は弁護士として成り上がり、弁護人から法外な弁護料をぶんどっていた。そんな彼は3億円の保険金殺人を国選弁護人として担当することになり・・・。
続編が気になる!
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この作家の好きだな〜。
少年院時代の逸話も面白かった。
そして最後のどんでん返しはこれでもかと続く。
ピアノ演奏の所は「さよならドビュッシィー」ゆずりかな、、、、、
読んだのはサイン本だったから評価は甘め。
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読んでいたことを忘れて、kindle日替わりセールで購入したものを読んだ。
救いのない話しかと思ったが、結末で救われた。
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過去に猟奇犯罪を犯した悪辣弁護士が、保険金詐欺と思しき事件の国選弁護士として裁判を戦う。そこに、強請を企んでいたライターの死体が見付かり、主人公に疑いの目が向く。
主人公の過去を描いてキャラをしっかり立てていて魅力ある主人公になっているし、二転三転する裁判ものめり込める。
終盤のまさかの展開には驚かされた。
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御子柴の贖罪は、行動によって示されていた。読み始めていたときに感じた悪劣さは、読み終えると違うように感じた。
話が裁判のことになったとき、リアリティがあり、こんなところで実際に罪が決まってしまうのだろうかと思った。実際の裁判が話のようなものなら、主観な証言ばかりで、そこから客観的な罪を導くのは困難だろうと思った。こんなものが素人の裁判員にまかされようなら、不安いっぱいに感じた。
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著者作品初読み。
序盤は面白く読めたが、真犯人が何となく見えてしまったので少しがっかり・・・
主人公の過去~現在は続編で少しずつ明らかになるのかな??
せっかくなので次回作も読んでみよう。
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冒頭シーンからいきなり引き込まれた。悪辣弁護士そのものの話と思いながら、読み進んだが、おっとどっこい、二転三転。
中山七里らしく、音楽が端緒の贖罪ストーリー。リーガルサスペンスの一級品といっていいだろう。
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裏の裏できましたねぇ。最後までおもしろかったです。罪の償い方について…賛否両論有るだろうけど、死刑でないなら、作中に出てくる稲見の意見は頷ける。他の作品も見てみたくなりました。