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今回の倉阪センセはガッツリのスプラッターな
血みどろのホラー。その描写って必要??ってくらいに
グチャグチャやりたい放題です。まぁ、ホラー文庫での
発売だからいいんですけどね...。
女魔術師による日本壊滅に向けた霊的テロリズムって
設定がすでにトンでも系ですが、その魔術師に対抗する
孤高の聖域修復師「八神」との対決シーンも相当な
眉唾なバトル。エログロなスプラッターな劇画の
原作的な一冊。
こういう倉阪センセも好きです。
でもまたいつか「三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人」
みたいな最高のバカミスも書いてね!
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聖域修復師シリーズ。今回もまた、恐怖と呪わしさ全開の物語です。霊的テロリズム、というかなり壮大なスケールのホラーで、惨劇も壮大。何の前触れもなく、いきなり「さかさになる」というのも怖い。でもこういう予想だにつかない事件が現実に起こる今日この頃としては、こんな霊的爆弾がどこかにあるのでは?と勘繰ってしまいますね。
でもラストにはなんだかしんみりしました。今度こそ、幸せに生きられると良いのですが。
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文章が非常に読みやすい。
出だしの掴みもすばらしかった。
顔が逆さについている状態を
想像するのが難しく、読んでる最中につい顔を傾けてしまう自分が
少しこわかったがこれも作者の狙いだろうか?
首が逆さについている状態を頭の中で描くには
普通のホラー小説を読んでいる時と違ってかなりの時間がかかった。
それに相まってゆっくり殺されていく被害者の
時間の長さ、苦痛が読書中の疲労感をさらに高めていった。
人形量産体勢に入ってからは不気味さや怖さは
八百万の神と一緒に何もかも消えてしまった。
怖さを求める視点で言うと、さかさのアイデアはすごく好きだったのだが後半は現実から剥離した井上雅彦の戦いの世界をみているようで興ざめになってしまった。