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半世紀を越えて
2017/01/26 02:35
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投稿者:くうとん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校低学年の時夢中で読んだ大好きな本、それを原文からの翻訳で読めるなんて本当に感動です。今こうして作者の生い立ちにも触れ、大人の感覚で読んでまた、少しだけ違う花園も大好きになりました。少女の頃のワクワクした記憶を思い出しながら、大人にこそ楽しんで欲しい本だと思います。
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2008.11
完訳版では初読み。児童版では小学校2年生の時、廊下にあった本棚から抜き出して読んだ。あの時よりも、今読んだ方がどきどきして面白かった。ただ最後、主人公がヒロイン→いとこへと変わってしまったような印象を受けたのがちょっと残念。彼女をもう少し、おじさんとからませてほしかった。
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大人の鑑賞に堪えるような詳しい翻訳で、持ちやすい文庫版が欲しいと思っておりました。ひねくれ娘のメアリが有名ですが、わたしはメイドのマーサとその母スーザンのたくましさも好き。
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買ってしばらく置いていましたが、ふと気づいて読み始めると、とまらなくなりました。
愛らしい子供たちや花・緑・動物が溢れるムーアや庭を想像しながら、移動中の新幹線の中から、青空を眺めてみる・・・
この世の中も捨てたもんじゃないよね。毎日、素敵なことをみつけようとする心が、幸せをつかむカギなんですね。
忘れかけていたことを思い出させてくれた本です。
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好きな文字書きさんが読んでいたので気になって読んでみた、ら!!
久しぶりに楽しいー!
うわぁ、うわぁああぁぁ!
なんか読んでるこっちがきらっきらしてきそうな本です。
満足の一冊。
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ちょうど自宅の庭造りを始めた時に読むにふさわしい話。
庭の植物、動物、外気が痛みを持つ二人の子どもを癒し、前向きに
生きる糧となる。児童文学と分類されるのは惜しい。
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2009.12.20. 小川洋子さんの、なにかの本でおすすめとして見かけたような。実は、私は海外の児童書ってほとんどちゃんと読んでない。今頃になって、それが悔やまれる。おもしろいです「秘密の花園」。子どもたち3人がそれぞれうんと魅力的になっていくし、花園のたくさんの花々が目に浮かぶよう。読んでる間中、なんだか幸せな気持ちでした。
2009.07. 春の読書案内。
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花園を復活させながら走り回ったり、風を浴びたり、笑ったり、食事を取れるようになったり‥
訳だけれど、自然の描写が好き。
でもオレは日本人の自然観の方が繊細で美しいと思う。
魔法は自分の中にある。
自分を素敵な魔法で包みたいと思ったな。
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(2010/01/22購入)(2010/02/02読了)
子供の持つ可能性や無垢さをいとおしむ一方で、大人たちの狡さや愚かさを驚くほど冷静に書上げる著者。そのギャップに驚く。
物語の終盤では、コリンの成長の描写に重きが置かれて、下記のような愛情に満ちた美しい表現が多々登場する。
━━ この日の午後は、全世界がひとりの少年のために持てる力をつくして完璧な姿を披露し、光り輝く美しさとやさしさを惜しみなくふりそそごうと決意したかのようだった。(342頁)
更に、物語の前半のメアリに関する描写はいっそう素晴らしい。
誰にも愛されず、誰も愛さなかった少女が、自分で何かを慈しみ愛する心を会得していく様を花園が甦る様子と重ね、見事に描いている。
癇癪をおこしたコリンを、メアリが怒鳴りつける場面が好き。
━━ 「やめなさいっ!」メアリは絶叫に近い声でどなりつけた。「いいかげんにしなさいよ!あんたなんか、最低だわ!みんな、あんたのことなんか、大きらいなんだから!みんな、こんなお屋敷から逃げ出して、あんたひとり死ぬまでそうやってわめいてればいいのよ!あんた、そんなにわめいてたら、ほんとにそのうち死ぬからね。死んじゃえばいいのよ!」(283頁)
死への恐怖でヒステリーをおこしてる人間にむかって、「死んじゃえばいい」なんて普通言えない。こんな風に真っ向から向き合ってくれるメアリだからこそ、コリンも心を開いたんだろう。
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訳がうまいと思った。確か海外テレビドラマで途中まで見て、本を読んだけど当時の自分には長くて挫折した覚えが・・・。
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両親から見向きもされず、召使いと乳母に囲まれて我が儘放題に育ったメアリが、両親の死後インドから、叔父のいるイギリスに引き取られていく。
動物と話せるディコンに出会い、子供らしさや健康を取り戻し、従兄のコリンと出会い、コリンを通して自分の我の強さなどを見つめ直し成長していく。
それと平行して閉ざされた庭を再生していく。
あまりに不幸な子供達の環境に同情するでもなく、冷静に淡々と筆が進められている。逞しく成長していく子供達の姿に人間の強さに対するメッセージが込められているように感じる。
大人になったからこそ読み取れ、感じることがある。幼少時代に感じた感想とはまた違った感想、後味を楽しめる。
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(2010.03.15読了)
「こどもたちは知っている」野崎歓著、を読み、「『秘密の花園』ノート」梨木香歩著、を読んで、やっと本命にたどり着きました。
500頁ほどあるのですが、読みやすくて、面白く、どんどん読めます。
トム・ソーヤー、ハックルベリー・フィン、等と同じく、子どもたちだけで、花園の再生と自分たちの再生を図る。花園で、思う存分体を動かし、家に帰ると相変わらず体が弱く、食欲がないふりをしてみたりして、大人たちを欺いて楽しみます。
とはいえ、コリンの父親が帰って来たときに驚かそうという目標のためなので、意地悪でだましているわけではありません。
主人公は、インド生まれのメアリ・レノックスという10歳の少女。もう一人は、コリン・クレイヴンと言う10歳の少年。二人とも親に見捨てられ、病弱で、不細工で、わがままいっぱいの子供たちです。ふたりだけでは、自然に対する知識がありませんので、ディコンが補佐役で登場します。さらにそれをバックアップするのは、ディコンの母親のスーザン・サワビーです。イギリスのヨークシャーの自然の中で庭園の再生をすることによって、体も心も育ってゆきます。
この本に出会って読む子供たちが楽しむさまが見えてきそうな本です。
●ムーア(38頁)
原っぱでもないし、山でもない。とにかく、何マイルも何マイルもヒースとハリエニシダとエニシダしか生えない土地が続く。野生のポニーとヒツジしかいないような土地。
●メアリに起こった四つのいいこと(81頁)
コマドリと分かり合えたような気がしていたし、風の中を走りまわって血のめぐりがよくなったし、生まれて初めて空腹という健康な感覚を知るようになったし、他人を気の毒に思うということも知った。(インドは暑くて外を走りまわる気になどならなかった。)
●春(212頁)
春ってね、雨の後にお天道様が照って、お天道様の後に雨が来て、いろんな植物が地面からぐんぐん育ってくるの。
●楽しく暮らせるように助けてくれる人(237頁)
ディコンは、いつも生きているものの話をするから。死んだものの話や病気の話はしないから。いつも空を見上げて、鳥が飛ぶのを見ている―でなければ、地面を眺めて育ってくる物を探してる。
(2010年3月15日・記)
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日曜の夜に考え事をしていたら、ふと手が伸びてしまって止まらなくなった。
[トムは真夜中の庭で]という本を昔よんだことあるけれど、あれもいい本だった。
庭や原っぱって子供にとって飽きる事のない輝く世界。自分の子供のころを思い出すな~という気持ちで、薄暗い部屋の中で緑茶をすすりすすり朝4時過ぎまでメアリやディコンと庭で遊びまわってしまった。翌日の仕事は実にきつかった(苦笑)
児童文学久しぶりに読んだけれど、良い!
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子供のころに読んだことがあったけれども、それを新訳で読んでみたら…子供のころに読んだものは簡略化された本だったことに今更気付いたり。読後に感じることが1回目に読んだ時とは少し違って、このお話の本当の素晴らしさ(文章からイメージされる花園の美しさとか)が分かるということを実感しました。
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偏屈持ちの少女・メアリーが、移り住んだ先で徐々に変わり、そしてその屋敷の少年をも変えていく話。光と希望に満ちていて、花園の美しい様子が目に浮かぶ。もっと幼い頃に読んでおきたかった……。