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新訳でも、カフカはカフカだ・・・
解説なしでは良くわからん。
逆に深読みしたくなるのが、カフカなんだろう
ただ変身だけは痛いほど判る
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どうしても意味を考えてしまった。そして意味がわからず頭を抱えてみる。もう少し意義ある読み方ができればな・・・と久々に思った。
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やはり「変身」が圧倒的に面白い。ラストがこんなにも悲しくも素敵だとは知らなかった。いろんな事が言われたり考えられたりしてきていますが、家族の中で疎外感を持った経験のある少年が読んで何も感じなかったのかい。と思ってしまいました。なんのかんの言ってもお気楽少年ですから・・・
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「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」の4編が収録された本書。
読み手の数だけ解釈があるというカフカは、やはり色んな解釈を僕たちに問うている感じがあります。結末の直前で話を終えて、「じゃ、あとの解釈は君らに任せたから」と投げられたような気分になります。それがとてもカフカらしいのでしょう。
個人的には、有名な「変身」はもちろん、「アカデミーで報告する」が一番好きです。
果たして、アカデミーで報告しているのはサルなのか人間なのか。それとも、そのどちらでもないのか。
ただ、このサルは本当に人間化して幸せなのかしら、とつい思ってしまいます。必死に人間になろうとしたサル。その結果、このアカデミーでの報告は幸せだったのか、それとも・・・。
「変身」は、とにかく僕は切なくなります。虫の視点からというよりも、虫になって非人間となった人間の視点から描く家族。巨大な虫を、家族は必死に隠そうとして主人公(グレーゴル)との関係における様々な葛藤に悩まされる。人間と虫の違いは、果たして何なんでしょう。それこそ、僕らが勝手に考えるものなのでしょうね。
ただ、個人的に思うのは、「虫」とは何だったのか。僕らが思うような、ゴキブリやコガネムシみたいな虫なのか。確かにそのような状態を説明する描写はあるけれども、僕にはどうしても単なる「虫」だとは思えない。そうだとすると、グレーゴルがなった「虫」とは何だったのか。考えた回数だけ、回答が増えてしまいます。これも、カフカの面白いところですね。
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「海辺のカフカ」つながり。「掟の前で」は結構好きだけど、「変身」はなんとなく顔を背けてるものを笑いながら目の前に突きつけられてるような気がして、短いのになかなか読み進められなかった。
でもカフカの他の話も読んでみたくなるから不思議。 08/02 6
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情景、人物の感情が鋭く描写されていて、主人公の不条理感に寄り添って読みすすめられる。まあ人間ならわざわざ芋虫にならなくても、普通に生きるだけで、もっと不条理なことはいくらでもあるものだろう。思い通りにはいかないことばかりが人生。そこでどう考え、適応するか。その一例がじっくり具体的、象徴的に描かれているのが「変身」だといってもさしつかえあるまい。他の3編も読み応えがある。
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言わずと知れた人間の不条理を扱った名作。あくまで解釈の仕方は人それぞれかつ自由なので、個人個人によってこの物語に対する想いは、天と地ほども違うでしょうが…。
改めて読み返してみると、どちらかというと悲劇というよりも喜劇を見たような読後感でした。読み手のそのときの気持ち等も反映されるのでしょうねきっと。カフカの寂しげな報告調の文章表現、僕は好きです。
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初めて読んだカフカの作品。
短編集だったので旅行中の韓国で一気に読んでしまった。
答えを最後までださない、何と無いもどかしさで
でもそれが反対に気持ちよかった。
久しぶりに『文学』という香りがした。
異色さでは『変身』が目を引くが、心に残ったのは『掟の前で』。
こちらの方がより宗教的。
07/10/26
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虫の気持ちがわかるザムザ
ザムザの気持ちがわかるカフカ
虫の気持ちもカフカの気持ちもわからないけど
ザムザの気持ちならわかる気がする
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フランツ・カフカの短編集。
「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」
どの作品も不安感、絶望感が常に感じられる。
人間の本質を描いている気がした。
「変身」はさすが名作。すごいの一言。
個人的には「アカデミーで報告する」「掟の前で」が好き。
ここ数年話題の光文社の古典新訳。
現代的な言葉、わかりやすい翻訳で読みやすかった。
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内容:ある朝、グレーゴル・ザムザがベッドで目を覚ますと、
巨大な虫に変身していた。
家族の物語を虫の視点で描く。
どうも内容を勘違いしてるような気がして、
読み直してみました。
読みたいなーと思っていたら、偶然、パソコンデスクに置いてありました。
(これが、須藤元気のいつも言ってる、シンクロニシティってやつ?)
「変身」は、中学時代に背伸びして読んだけど、
どうやら、途中で読むのを諦めたみたいです。
最初の何ページかしか読んでなかったので、
「虫になったのに、何事も起こらないストーリー」やと
勘違いして記憶してました。
ちゃんと最後まで読んでみると、違うんですねー。
ホラー小説です。なんともおぞましい。
いつもいつも、カフカは何が言いたいんでしょう。
ただの皮肉屋のようなのに、人を引きつける魅力を持っています。
「変身」も、第三者から見ると、
とてもたんたんとした話の展開の仕方ですが、
虫になった主人公の心情がリアルに描かれているので、
話にぐいぐい引き込まれてしまいます。
これが文学ってやつですね。
最近の携帯小説にも見習ってもらいたいです。
ところで、虫になったグレーゴルは、少し不憫です。
虫になっても、営業の仕事に普通に行こうとします。
こんな事態にあっても、彼はまだ、仕事の方が大事なんですね。
カフカからの、企業戦士への痛切な皮肉でしょうか。
私は、光文社の古典新訳文庫で読みました。
なんかめっちゃ読みやすいんですけど!
岩波文庫とえらい違いです。
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授業課題。読書中。
"変身"はさすが、新訳!
以前読んだものより読みやすく、話しに入って行きやすかった。
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光文社古典新訳文庫の名の通り、カフカの著名な作品を新訳したもの。
以前読んだ本では、冒頭で、自身が虫になったことを"発見"したとあるが、新訳では"気づいた"となっており自然な訳になっているように感じた
(原文を読んだことはないですが^^;)
細かいとこまで覚えてない人が読み直すには良いかもしれない。
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何この消化のし辛さ!!と思うのに、それは嫌悪するような対象にはならず、あっさりした短い短編なのに不思議な奥深さがある。
妙な滑稽さと皮肉が込められた、抽象的な文体は何を意図するのか。
とても感じれるものが多い作品。
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ちょうおもしろかった。甘ったるい感傷なんか挟む余地を与えずばっさばっさと物語を提示する。文章自体はくっきりしててわかりやすいのに、話の現象としては不可解なことが多くて本当人によって色んな解釈があるんだろうなあと思います。平易な文章で深い意味を、っていうスタンスはちょっと村上春樹ぽいかも。とにかく楽しく読める本でした。虫嫌いなわたしとしては食欲を失ったりもしましたが。