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治安の悪い地区に居住することになった小児性犯罪の前科者をめぐり、彼らを排除しようとする人々の動きが暴動に発展してしまう。極めてイマ的なサスペンスに少女失踪事件を絡ませた読みごたえたっぷりのミステリ。
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星4つにするか、5つにするか迷った!迷って星5つにした理由は全体に途切れることなく続いた疾走感がたまらなく良かった。謎解きではないが、ハラハラドキドキが止まらない作品でした。
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久々にウォルターズを読む。
あらためて見直してみると邦訳はほとんど読んでいる…。
これまでのウォルターズ作品と一味ちがい、スピーディな展開で、つねにアクセル全開という感じ。
でもジェットコースター的なあざとさはないのがウォルターズの巧さだと思う。
これまでの作品と同様、マイノリティーと呼ばれ、世間から忘れられがちな人たちに主眼を置いた作品。
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身寄りのない老人、シングルマザー、貧しい黒人。そんな人々がひしめき合って暮らす行政から忘れられた団地バシンデール。
そこに児童性愛者が転入してきた。
若い妊婦メラニーは子供達を守るためデモを行うが…。
市井の人々の善意、悪意が折り重なってこじれていく事態。
同時に起こった少女失踪事件と合わせて、視点と主人公が複数になるのだけど読みにくくはなかった。流れが切れるってこともなかったし。
きちんとキャラクタを描いているので、最後のカタルシスもまずまず。
サスペンス系の小説だと思うんだけど、団地にそれほど閉ざされた感を感じなかったので、主人公の一人であるジミーの成長ものとして読んだ。
他のキャラクタや事件の丁寧な描写でジミーがより厚くなったようで、この作品のテーマの一つであろう『人はその行いで判断される』って言葉が重く響く。
作者のこういう書き方好きだ。
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おもしろかった。
集団心理の恐ろしさがとても伝わってきた。
ただ、女児誘拐のほうは今ひとつピンとこなかったかも。
捜査側の詰め方が甘いから?
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評価がいいのでちょっと言いにくいんですが、これそんなに面白いかなあ。
たぶんいまのわたしがこういう話の気分じゃないんだと思います。気持ちのいい話ではないですよね。
でもなんだかんだで最後までがーっと読んでしまったわけですから、さすが女王、ということになるのだと思います。
わたしの理解力不足です……
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設定が日本ではちょっと想像がつかないような状況なのだが、ありきたりの社会に潜む病巣のようなものが描かれていてぞっとした。まかり間違えば、暴動など簡単に起きてしまうのではないかという思いにかられるほど説得力がある。
登場人物が多いが、個性的な人物造型で、魅力的だった。
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話は面白いが2つの出来事が何か結び付くこともなく独立して進んだ。そこが今一つわからない。大勢の名前が出てきたが覚えやすかった。
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一気に読んだから面白くなくはないのだと思うが、読後感は「ふーん」。勧善懲悪で話は進み、ヒーローが現れて、お決まりのイノセントだと思った少女は実はビッチ展開。むしろ少女はイノセントのが面白かったとは思う。なかなか誰にも感情移入しづらい。
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2014年このミス2位。閉鎖された区域での暴動とそれに関係した人々のミステリーというより物語。中盤まではかなり読みにくかったが、終盤は少し展開が早くなった。ただちょっと中途半端な気が。
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初ウォルターズ作品。団地に越してきた親子が女児誘拐犯だと疑われる。不安に思った団地の母親たちは抗議デモを行うが、次第に暴動へと発展していく。
抗議デモのきっかけとなった母親や、暴動を引き起こしたのは普通の人々。全員が強い悪意をもっているわけでもない。それが、数が集まると収拾のつかない流れとなっている様子が面白かった。
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イギリスの地方の街で起こった少女の失踪事件を追うミステリーとその事件を受けてパニックに陥る別の街を描いた融合的小説。
ベースとしては小児性愛者への偏見がテーマとして有、ミステリーサイドは王道的に小児性愛を利用する犯人を追及していく。
一方の街の事件は、そのテーマが前面に押し出され、パニック状態へ加速していく様、暴動を鎮めようとする主人公たちの善行、最後に失ったものの大きさと残ったものの大きさが見事に描かれている。
特に群像劇的に始まったアシッド・ロウの話は、思わぬ登場人物が主人公的に浮かび上がってきて、普段の行動とは異なる行動により人たるもののあり方を訴えているように思いました。
ページ数は結構ありますが、一気読みしてしまいました。
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身近に小児性愛者が住んでいるとわかったら?日本ではありえないだろうけど住民たちが抗議デモを起こすがだんだんエスカレートし暴徒と化す・・
20年ぶり??ぐらいにこの作者の本を読んだのだけど、あれ?こんな感じだったっけミネットウォルターズ。
昔のほうが好きだったのか、自分の好みが変わったのか。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2015.8.8読了
巻末にも書かれていた通り、今までのウォルターズとちょっと感じが違います。
全然、謎解き感はありませんが、場面を切っていって、状況がどんどん変わっていくサスペンス感が楽しめました。少女の事件はあまり書かれなくても良いようなものですが、場面を切るのに有効なんでしょうかね。
文章自体は、ウォルターズで、今までの感じを期待していたとしても充分楽しめました。
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すっごく面白かった!
さすが、英国ミステリーの女王の小説だわー。
ストーリーも構成、スピード感、キャラクターの設定など上手く組み立てられてて、読むのを飽きさせない。
翻訳も上手く訳されて読みやすかった。
みんなそれぞれが、良けれとやったことが裏目にでて酷いことになったなぁーと。
そんな中、やっぱり秀でていたのはジミー。
かっこいーーー!
ジミーとアイリーンの最後のシーンは、こういう話の中で唯一心の温かくなるシーンで、読んでよかったなぁと思わせくれた。