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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳川幕府が仕掛けた長州への戦争がやがては自分の首を絞めることになる。そんな事情をきちんと解説した本。幕府の実態が明らかとなる。
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[ 内容 ]
どんな戦争も後世へのメッセージを残している。
長州戦争は徳川幕府の命取りとなった戦争である。
勝利した長州藩は、後に『防長回天史』を編纂し、この戦争を明治維新への大きな一歩と位置づけた。
しかし、幕府側はこの敗戦を総括するに至らず、敗戦の責任者すら明確ではない。
幕府はなぜ戦争に踏み切り、どう戦って負けたのか。
開戦前夜から敗戦処理までを克明に描き、長州戦争が現代に残したメッセージを読む。
[ 目次 ]
プロローグ 兵は凶器なり(長州戦争とは何か;長州戦争の開戦事情 ほか)
第1章 長州が朝敵になるまで(航海遠略策と公武周旋;尊攘激派の擡頭 ほか)
第2章 第一次征長―幕府の威令なお衰えず(長州征討令下る;四国艦隊の下関襲来 ほか)
第3章 江戸と山口―二つの主戦派(攘夷見直しのチャンス;江戸幕閣と一会桑政権 ほか)
第4章 第二次征長―四方面の戦闘(歴史と個人感情;大島口の戦闘 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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『幕府歩兵隊』と並ぶ、野口氏の幕末の本です。
うーん…なんというか、うん、微妙です。前回に比べて質が落ちたな、という感じ。
内容としては比較的しっかりしている方だとは思いますが、慶喜の評価の仕方が偏りすぎている感が否めないです。後、当時の感覚として使用すべきでない表現も使っていたかなあ…さすがに「戦争責任」という言葉が出てきた時は、眉を顰めましたが。
まあ、戦争か外交かという考えには、それなりに納得するところもありますが………
個人的には、慶喜に対して偏見が強すぎ、という感じです。性格について追及するのは、ちょっと…是とも非とも言えないのだからあまり好ましくないと思うので………
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著者は元々どちらかというと幕府側に興味のある方のようです。そのせいか、このジャンルにしてはなかなか客観的な文になっていて見ていて面白い。「長州戦争」を取り扱ったものとしてはかなり良いと思います。あくまで「長州戦争」をメインとしたものなことに良い意味でも悪い意味でも注意。このため、長州側の視点・動きだけでなく、幕府側の記述も多い(むしろこっちが主っぽい)。久しぶりにドキドキわくわくした新書でした。オススメ!