紙の本
物足りないかな
2002/09/17 21:26
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1年12カ月、それぞれの月にちなんだ犯罪12作を集めた短編集。なのですが、分量の関係か2冊に分けて出され、こちらはその前編、1月〜6月におきた事件6作がおさめられています。
読んでみると、言葉遊びっぽいものなどどれも軽めのものばかり。クイーンにしては…?と思ったら、解説によるとラジオドラマ用に書いたシナリオを改めて短編小説にしたものなのだそうです。
つまらなくはないのですが、良くいえば複雑なトリックなどないのでわかりやすく誰にでも楽しめる、悪くいえばちょっと物足りない1冊です。私は物足りなさのほうが大きいかな。後半、7月〜12月の事件に期待、といったところです。
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『双面神クラブの秘密』
大学の第1期生たちの作った「双面神クラブ」内に作られた秘密クラブでの殺人事件。生き残ったメンバーたちの名前に隠された秘密の共通点。
『大統領の5セント貨』
ワシントンが埋めた5セント硬貨と剣を探すエラリー。
『マイケル・マグーンの凶月』
確定申告の資料が盗すまれたと訴える探偵。同じオフィスで働く女性の殺人事件と火事。上流階級の夫人の恐喝事件。
『皇帝のダイス』
皇帝のダイスを握って死んだ男。クイーン警視の旧友の「死」。ダイスに残された「ダイングメッセージ」。
『ゲティスバーグのラッパ』
ゲティスバーグの戦いの生き残りの老人が3人住む町。3人が見つけた宝。殺害される老人たち。
『くすり指の秘密』
恋人を奪われ復讐を誓った男。殺害された花嫁。指輪の秘密。
2009年6月1日初読
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消化不良になってしまう作品が
散見されます。
特に面白いのは大統領の宝を探す
「大統領の5セント貨」か「くすり指の秘密」かな。
後者はエラリイが最後にしてやられてしまいます。
珍しいケースですね。
彼の苦々しい表情が思い浮かんできそうです。
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短編もの☆1月から6月まで月ごとのイベントに合わせて事件を解決していく作り(^O^)/
短編だからさくさく読めて持ち歩くのにちょうどいいかな。
ニッキィって赤毛なんだねぇ。
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1月 双面神クラブの秘密
2月 大統領の5セント貨
3月 マイケル・マグーンの凶月
4月 皇帝のダイス
5月 ゲティスバーグのラッパ
6月 くすり指の秘密
各タイトルの始めにある文章は、
やや難しかったけど、短編という事もあり全体的に読みやすかった。
一番意外な犯人だったのは『マイケル・マグーンの凶月』
何故そうなった……て感じです。
またしても、ミスリードさせられたorz
意外な展開だったのは『皇帝のダイス』ですけどね。
(2013/4/29 読了)
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アメリカで放送された人気ラジオ番組≪エラリー・クイーンの冒険≫の脚本を「エラリイ・クイーン」自身が編集する月刊誌≪EQMM≫向けにカレンダー仕立てにして小説化した作品で、本巻には前半の六編が収録されています。
■1月 双面神クラブの秘密
■2月 大統領の5セント貨
■3月 マイケル・マグーンの凶月
■4月 皇帝のダイス
■5月 ゲティスバーグのラッパ
■6月 くすり指の秘密
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1791年2月、初代大統領「ワシントン」は、ある場所に密かに記念の品を埋蔵した。
そして一世紀半後 「エラリイ・クイーン」がその場所の割り出しに挑戦する!
大統領と名探偵の、時空を超えた頭脳対決を描く「大統領の5セント貨」をはじめ、本巻には1月から6月までの六篇を収録。
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カレンダー仕立てというコンセプトは月刊誌ならではのアイデアですが、、、
欧米人にとっての歴史… 特にアメリカ史に関する題材により各月の特色が出してあるので、日本人の我々にとっては馴染みの薄い行事が多く、正直なところ、あまり季節感(月感?)を感じることはできませんでしたね。
(4月のエイプリルフールと6月のジュンブライドは馴染みある行事でしたけどね… )
≪以下、ネタバレあり≫
元来、ラジオ番組用の脚本のせいか、全体的に軽い感じはしますが、自然死か殺人か最後まで迷わせ、意外な人物が犯人の『ゲティスバーグのラッパ』や、依頼人が犯人の『マイケル・マグーンの凶月』、「エラリイ・クイーン」が大掛りな芝居を見事に暴く『皇帝のダイス』は、短編映画に出来そうな物語で好みでした。
(もともとラジオ番組用の脚本だから、当たり前か… )
『くすり指の秘密』は、「エラリイ・クイーン」が犯人に出し抜かれて、結婚披露宴で花嫁が毒殺されてしまい、、、
さらに事件の解決にも失敗してしまうというストーリーで、ある意味、意外で先が読めませんでしたね。
ミステリー小説にしては、珍しい展開でしたね。
そこそこ楽しく読めましたが、、、
やっぱミステリーは長編の方が楽しめますね。