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ひと言で言うならば、河合さんの考えや思いにはブレがない。
河合さんの文章を読めば読むほど、このことを痛感させられる。
「日本人の個人主義(コジンシュギ)」観、
「子どもの目」は、しばしば大人が見逃しがちな真実を、
しっかりと見ているという指摘。そして、禁煙運動を例に挙げて、
正しいことをしようとやっきになって努力しすぎると、
大切なものが失われてしまうということ。
これらは、私の今の思いにとても共感を覚え、
まさに共時性(シンクロニシティ)を感じざるを得ない。
ちなみに、
「子どもの心をつかむということ」「求められる教師の力」
は、記述全文が私が今まさに思っていることそのものだったので、
できる限り多くの後輩に伝えていけたらなと思っているところである。
悲しいかな、10年以上も前に、こういったご指摘をされているのに、
現場に立ち返ってみると、全く前進できていないのが現実。
この現実に立ち向かっていくためにも、まだまだ日々の闘いは続きそうである。