ぎゃるかん 1 みんなのレビュー

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投稿者：エリック@　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　週刊アクションにて掲載中の作品を単行本化した、倉上淳士氏の最新連載作品。倉上作品は、Ｍｒ．マガジン時代から、ある業界をターゲットに話を展開していくのだが、今回のテーマは「ギャルゲー（＝美少女ゲーム）」。本作中でも、ギャルゲーに無知な主人公が、まさしくタイトルでもあるギャルゲー製作会社「ギャルカン」に入社したところから話は始まり、競争が激化しているエロゲー業界の実像を酷写（？）している。
　随所に独特のギャグを採り入れながら、物語が1話完結方式のテンポ良く進むのは、これまでの倉上作品と同じ。主人公の同僚が、なぜか女ばかりなのはご愛嬌。また、線が細く、整ったキャラクターと絶妙な背景描写は健在だ。掲載紙柄、裸率が高いのも特徴か。
　ラブコメ一辺倒とか、ひたすら房事に勤しむエロ漫画には無い、独特の面白さが、作品の中には顕在する。主流のラブコメ漫画以外の作品を読んでみたいと思うのであれば、この「ギャルカン」は一読の価値があるのではないだろうか？