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理系の先生が書いた本だからか、具体的に挙げられている事例が分かりにくい気が。
問題解決のきっかけをつかむのには役立ちそうな一冊。
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お世話になっている堀井先生の著書。
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問題とは、内包する要素、ステークホルダーの分量に応じてその難度は飛躍的に上昇する。
あらゆる立場の人間、組織の存在する社会において、もはや全員の幸福の追求は不可能である、が、最大多数の幸福を目指すべく、問題を「構造化」「可視化」し俯瞰的に問題を把握することにより分野を超えた知識を総動員して、社会システムとして解決にあたることが必要である。
実質的には、堀井先生の授業内容・WSと内容は重複しているため読みやすいものであった。
プロセスのモデル化設計の評価における実践的価値の追及や問題の解決策自身により創出されるであろう新たな社会変化の把握とそれを見通した上での方策の立案の方法論がこと細かく提示されている点やケーススタディとして様々な例示がされている点は堀井先生らしくとても丁寧なものであり、理解しやすい文章構成となっている。
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ただ、リスクの特性と有効な対策の関係やその普遍的な解決策の提案の箇所は、ねぶっちしたリスク分析手法のテストを想起させ、少しいやな気分に陥った。
あと前提知識が備わったもとであったため読みやすくはあったが、一般に読むには少し導入からの飛躍が著しく補完すべき要素があったと思われる。
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ヒューリスティック
メンタルモデル
アナロジー推論
創造的認知
アルゴリズム
PCMサイクル
設計科学
要求機能の達成
因果的予測能力
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問題解決策によって生じる状況の変化は複雑であり、ある価値基準に従えば望ましい変化であっても別の価値基準から見たら望ましくないということがありえる。
問題解決型研究。特定の専門分野に捕われない俯瞰的研究である。
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[ 内容 ]
問題を解決するには、まず問題を把握しなければならない。
だが現代社会において、問題の全体像はきわめて見えにくい。
狂牛病やSARSをめぐる騒動、原発トラブルや医療ミスの隠蔽疑惑などを見ても、特定分野の専門家だけでは十全に対処できないことが明らかである。
本書は、複雑化する社会問題を解決し、社会を円滑に運営する「社会技術」の概念を提唱。
学問分野の枠を超えた、新たな取り組みを紹介する。
[ 目次 ]
第1章 複雑化する社会問題(なぜ解決困難な問題が多いのか SARS問題から見えてくるもの ほか)
第2章 問題解決の方法論(問題解決の心理学 ヒューリスティックが鍵を握る ほか)
第3章 社会問題を解決する技術(社会技術とは何か 社会技術の設計 ほか)
第4章 安心社会を実現するために(社会技術の研究体制 問題の全体像を把握する技術 ほか)
第5章 組織に生かす社会技術(コンプライアンス経営とは 現場のモラルハザードをどう防ぐか ほか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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問題解決のアプローチとしての社会技術について書かれている。
社会技術というか社会システム?
もっとテクノロジーや技術革新がパラダイムシフトをなんたらかんたらみたいな技術論を期待していたんだけど、ちょっと違った。
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入社時は論理でプログラムを設計→関係でアーキテクチャを設計→戦術で商売を設計→人間系でPJや業務/組織を設計と来た一環。社会課題にむけた設計の事例集。
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理系文系を問わず使える知を総動員するという考え方の紹介と、いくつかの実例。(意思決定分析やルール作りも含む)
巻末に紹介されている『社会技術研究論文集』のページ(http://shakai-gijutsu.org/sociotechnica.html)が非常に充実しており、本書の実例に興味を持った人は、このページで豊富な事例に触れることができる。
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理念に大いに賛同。もっと早くによんでおけば良かった。
「社会技術」の研究の特徴を、①問題解決型、②俯瞰的(分野横断型)と説いた著者堀井。そして「問題解決のための文理協働は、十分に実現可能」(p.59)とする。申し分ない。
私自身、たとえばまちづくりにおける「当事者」論の必要性を、『当事者主権』的な考え方であるとか、環境社会学・環境倫理学的な考え方から、感じていたところ。