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NHK朝の連ドラ「おひさま」がパクった元ネタとして、この本のことを知りました。
しかしNHK、やってもーたなー、丸パクリやん。。
スマートな不倫を通して感じる確かな愛情、
背景に戦争があっても、明るく素敵に生きた女性の一代記、
ありそうで、なさそうなお話ですが、
ベースが著者の叔母という実在する人物だけあって、
しっかり書き込まれたストーリーに、やっぱりそういうことも
あるんかな〜〜
心に残るお話でした。
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作者自身の伯母をモデルとしたある女性の一代記。
大正9年生まれのハルカは200X年の現在も現役の垢ぬけた女性として冒頭登場する。そんなハルカの生い立ちとは…。
今風に言えばとことん“ポジティブ”なハルカの気質が、戦前から戦後を含めたある意味暗い時代の出来事もどこか明るく照らし出している。読んでいてとても気持ちがいい小説だった。
それにしても文庫版あとがきにあった「文壇の重鎮に“戦争を知らない人間が戦争について描くな”と言われた」のようなくだりにはびっくりだ。そんなこと言ったの誰よ。
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朝ドラとの類似性が云々という話があったが、ぱくりというほどではない。ただ、アイディアの元にはなったんだろうなと思わせる箇所は随所に。そして、これは朝ドラにはできないだろう。主人公が婚外恋愛を繰り返す辺り。
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とある女性の一代記。
あとがき読んだら、作者の実伯母をモデルにした話みたい。
ラストシーンから最初の80歳すぎたハルカへうまく自分では繋げることができなかったけど、ハルカさん素敵。
ハルカと大介、こんな形の夫婦もあるんだなー。
浮気してもされても、自分が相手にとって一番であるっていう確信があるから認めることができる。
器が大きい2人ですね。
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ハルカおばあちゃんの、若い頃の話。結婚もして、働き始めてからやたら男にもてるところがとてもいい感じ。
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粋なおばあちゃんの若い頃からのお話。
年を取っても女を捨てないところと浮気すらスパイスに変える夫婦関係は見習いたい。
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冒頭に登場する主人公は、80代ながら異性の目を惹きつける魅力を持ち…とくると、なんだか現実離れしていて興醒めな気もしたが、彼女の幼少期、女学生時代、結婚、そして戦争、娘や夫との関わりを順に読み進むにつれて、ハルカという女性にそこまでの魅力があるのも納得できるようになる。
何より彼女がそこまで魅力的な人物になれたのは、素敵な人たちに出会い、囲まれて生きてこれたという「幸運」にある。もちろん、「相対する人間の顏が笑顔にひかるのを見る」のがうれしいという、ハルカの気質がその幸運を増幅させてるのも間違いないけれど。
これといった大事件もなく、ちょっとした恋愛沙汰はあるけれど、ごくごく普通の女性の一代記だけれど、たとえ普通の人でも、生き方・考え方次第で、時間をかけて読むほどの価値を持つ一生を送れるのだよ、というハルカからのエールを受け取った気がする。
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1章のハルカさんが格好良すぎる。最終章まで読み終えたら、1章に戻ること間違いなし、です。
姫野カオルコ氏のキャラクター小説的なものを初めて読んだ。あっさりとした抑制のきいた物語もかけるのだなぁと思う。これは骨子がしっかりしているからか。(他の作品も骨子しっかりしてるけどね)
ハルカと時子の確執というか…………………、時子の存在感のみに、通常運転が見え隠れするのみというべきか。
ハルカさんと大介さんは素敵です。
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こんな80歳になれるのなら歳を取るのも悪くない。
女三界に家なし、だの、男尊女卑、だのという薄く暗い女の人生はここにはない。そんな時代に生きていたはずのハルカの、どこまでも前向きで明るい人生は、20××年の今を生きる女にとってもうらやましくて仕方がない。
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初の姫野カオルコさん。
とても前向きに生きるハルカの姿に励まされる。
生きてるように生きてるなぁ。
そしてなぜか関西弁に色気を感じる。
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ホテルに泊まるのが新婚旅行の代わりだったり
その時代の状況下がよくわかる。
恋愛に対する男女の考え方の違いも面白い。
けれども
男は時間を蒐集する
というのは言葉としては美しいけど、
やや正解ではないような気もする。
男性は女性よりも想い出を大切にするのは事実だけれど
それは基本的にもう取り戻せない失われた時間に限って、
女性こそ記念日など進行形で続いていく時間を大切にするのでは。
あとは不倫を重ねて夫婦の愛情に決着するのはどうなのだろう。
娘の描写があまりに少ないが、このような夫婦の元に産まれたことで
何か心煩うものはなかったのだろうか。
大切なものが書き漏れているのではないか、
そんな気持ちにさせる本でした。
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大正九年生まれ、小野ハルカさんのお話
80才のハルカさんはヒルトンホテルの35階のティーラウンジで一人でお茶を飲むことを好む
こんな素敵なお婆ちゃんの少女時代からの物語なのですが、ビックリするような事件も事故もなく、その時代に生きた女性なら、そう珍しくもない内容です
ただ、いくら職業婦人とはいえ、この時代にからだの関係を持つ異性の友達が三人もいるというのは…フシギかな
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長編としては、2003年度下半期直木賞候補となった「ツ、イ、ラ、ク」角川書店2003/10/31)以来二年ぶりの作品。丹念な取材を元に描かれた作品としては「整形美女」(新潮文庫2002/10/01)以来、約六年ぶりの作品。取材の対象は、本書では特定の女性。著者初のモデル小説です。ただし、モデルは有名人ではなくて、一般人。大正生まれの女性。
歴史に名を残すでもなく、またマスコミに登場するでもない彼女の半生です。が、しかし、彼女の人生は僕にはうらやましい限りの個性的な人生として映りました。
もちろん、現代とは違って選択肢が限られた彼女の人生には、たとえば自分がしたいことを選んで進路を決めるような自由さはありません。逆に時代に流され、状況に身をゆだねざるを得なかった事の多い、彼女の人生です。それでも、僕が彼女の人生をうらやましく思えたのは(僕の読書に偏るかもしれないけれど)彼女が自分の個性を肯定し、限られた選択肢の中で自分の身の丈にあった選択をしてゆくところにあったように感じます。
自由と言われる現代にあって、僕は、本当は何をしたいのだろうかと考える事も多く、また、思うようにいかなくて悩む事もあります。でも、たとえば、ハルカのように生きることもできるのだと思えば、僕も、僕なりに、自分らしく生きる事ができる、そのヒントを与えられたように感じた一冊でした。
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作り話ではなく、半ノンフィクション(?)で、こんなに色々なことをこと細かに臨場感を出して物語れるというのは、本当にすごいなと感じました。
小説家として、話を聞き込んだりしたのではあろうと思うけれども、親族の中でそんなに過去の話などをする関係性がすごいなと思いました。
作品の感想になってない笑
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なにかがひとつ欠けているような気持ち。なにが欠けているのかはわからない。なにかが欠けていて、それはどうすれば埋まるのか検討がつかない。
よって、きれいだ愛しているは、女性を性の行為に痺れさせる、実はしたたかに男々しいテクニックなのである。
どうか、ドアが開きますように。…どうか、開かなくてもがっかりしませんように。
女体をとろけさせる最たる行動がある。G8諸国全域でとろけさせる行動がある。それは「よりそって星をながめる」である。
「…女子の貞操は男の貞操より高いんや。もう戦後やないて、そんなことは関係あれへん。いつでもそうや。商売女でも素人でも関係あれへん。大事なもんをあずけてもろた。それがかかわったっちゅうことや。…」
愛妻家でなければ浮気できない。
しおどき。恋する男と女のあいだには、しばしばこれが訪れる。倫ならぬ恋なら、いつかかならず。
しかし、相手の身に指一本ふれなくてすむような感情は恋だろうか。
親戚のだれそれが入院した。だれそれが突然倒れた。だれそれが死んだ。こうした知らせが親戚から、直接入るようになれば、その人は、もう若くない。