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理系ミステリー作家、森博嗣。ここではエッセイストとしての森氏を楽しめる。
思った。「やっぱり森博嗣は変人だ。」発想の着眼点が抜きんでている。それでいて、言葉は論理性とユーモアに溢れて実に面白い。彼がなぜ小説を書くのか、工作少年はどうやって育ったか。
小説ではなく、こちらから森氏に入るのも面白いかもしれない。
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角田光代のエッセイを読み終えて
作家のエッセイを他にも読んでみたくなり、
この本を購入。
自分と真逆の人間の心理は
実に面白い!が30%残り70%はめんどくさい・・。
読み進めることがはたしてできるだろうか??
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初めて読む作家。推理作家で工学博士。小説すばるに連載されたエッセイ本。
趣味の工作について書かれているが、ここまで本格的というかマニアック的になると趣味を通り越している。ある程度のお金と場所とがないと出来ないなと感じた。凄いと思う反面、ついていけないかなとも思った。そういう意味で、他人の評価や思いを気にしない。自己満足の世界。それでも、満足度に完結はない。まさに趣味の極みを感じ取れる事が出来た。
小学生の頃に買ってもらったドイツ製の道具が今なお使かっているという所は、作者の物選びや物の本質に対する深いこだわりを感じられた。
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この人の小説には一時期夢中になったけど、当たり外れが大きく、最近ははずればかりがとても多いような気がしてすっかり遠ざかっている。エッセイは最初から苦手で、自己中心的なことを自己中心的なトーンでなき殴っているようにしか感じなかった。が、これはおもしろかった。
もっとも、無駄が多い文体には拒否反応が強い。いわゆる饒舌体とも違う、無駄に文字を稼いでいるような文体で読むのが苦痛である。それでも楽しめて読めたのは、内容にとても共感できたからだ。
僕はこの人のようにある程度自由にお金を使えるような立場ではないから、そこの処には嫉妬するけど、じゃあ自分が2時に帰って4時に起きてやりたくなるくらい好きなことをやろうとしているか、と言われればまったく自信がない。忙しいとか、そういう言葉をいいわけにしていないか、と言われたらそうかもしれないと思ってしまう。忙しいという言葉を吐くことによって、真剣に何かと向かい合うことから怠けていないか、と言われれば、たぶんそうなんだろうと思う。
あきれながら、笑いながら、うなずきながら、でも最後には我が身を振り返ってしまう怖いエッセイであった。
2008/5/26
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理工系ミステリィ作家森 博嗣さんの、まさにタイトルどおりの内容のエッセイ。
白状すると私は彼の表記ルールになじめずに(ミステリー→ミステリィ)、なかなか著作に手が伸びないのだけれども、これは随筆のためかさらりと読めた。
モノ作りはとても楽しい。ちょっとお金がかかるけど、でも、お金と時間をかけてすることはとても楽しい。そんな当たり前のことを再確認しつつ、でもこの人ってやっぱり変人だよね(笑)
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2011.03.10
『リプレイ』を読み終わって、あまりの壮大さになんとも言えない余韻が続き、次読む本は軽いものがいいと思った。何かないか何かないかと本棚を探しながら、こういうときは土屋先生の本がぴったりなのだけれど、既読のものばかりだった。
ふと手に取った『工作少年の日々』。数ページ読むと所々でくすっと笑える。これはなかなか・・・!と思い読み始めた。
しかし、軽い部分があるものの、途中で手を止めて考えることもしばしばだった。
- 僕から見ると、世間の多くの人たちは、とても複雑な生活をしているように観察される。いろいろな例外を作り、いろいろなしがらみに囚われる。そういった雑多なことに対して、丁寧に一つずつ対処していると、だんだん生活が重くなって、最後には自分が飛べなくなるんじゃないだろうか。 -
なんだかなー。
私にとって、森さんのエッセイって、読むといい。
村上春樹の小説みたいに落ち着く瞬間がある。
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幕間第3段。 いやー面白かった。こんなに笑ったのは水柿君以来。 そしてくどい、くどい、さらにくどい。(だがそこがいい) とにかく脱線に次ぐ脱線だが、その脱線内容も面白いので読んでいて飽きない。「わりと好きな先生の雑談を聞いてる」感じ。 「デザインが『技』であるならば、アートは『芸』」は納得。『ウェブデザイン』とは言うが、『ウェブアート』はあまり聞かない。つまりそういうこと。 「『ガラスの心臓』なんていうが、つまりちょっとやそっとでは傷がつかない硬い心臓のことだろうか」(ガラスは実は鉄より硬い)
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物作りの楽しさを書き綴った森博嗣さんの工作エッセイ。
機関車、飛行機、ガレージ、もちろん小説についても書かれています。
読んでいてなにが楽しいって、よく奥さんが許してくれるな、と。
頭がよくて、稼ぎもよくて、しかし趣味のためなら家族との時間をも削る──らしいのだが、文章の端々から家族への愛情が伝わってくる(気のせいかも知れないけど)。
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愛してやまない模型工作の日々。
そして、愛犬トーマ、愛妻スバルさん、洗濯機や掃除機のブラックジャック的修理考などファンタジックな森家の日常風景。
時間や忙しさ、小説についての独自の考察、読んでいて思わずほくそ笑んでしまう納得の森節が楽しい18編のエッセイ。
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森さんの工作エッセイ
工作に対するアツい想いが詰まってたり
そうじゃなかったり…?
趣味の飛行機、機関車の模型作りのために
小説を書き始め、そのお金を基に
ガレージ、工作機、線路に蒸気機関など
様々作って楽しむ毎日。
この人の様な人生を送ってみたいと思いました。
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【本の内容】
理工系ミステリィ作家の毎日は工作の連続だ。
掃除機を分解修理し、ミニチュア鉄道を庭に敷設し、さらなる工作生活の充実のためにガレージまで建てて、夜な夜な旋盤を回し、部品を削る―。
手になじんだ工具への愛着、空を駆ける模型飛行機への憧れ、パーツを探した模型店の思い出などにふれつつ、小説の創り方や人生哲学もさらりと語る、「モノを作る幸せ」に充ちたエッセイ集。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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2008年3月25日読了。
小説読んだことないけど理系だしきっと面白いに違いないと思った。
期待を裏切るほどにかなり違う方向で面白かった(^_^;)
いろんな表現方法が独特。この場合誉め言葉というか愛一歩手前。
「ものを作るときに散らかしの神に支配」「どんどん文章が散らかる」
それで良いのですね。周辺も文章も散らかして進むのだと。
「ツバメ返しのごとく華麗に、香典返しのごとく速やかに話を戻すが」
このオリジナリティ。それだけで愛を感じるわ。
「お茶を澄まして(造語)おこうか……」
ご丁寧に括弧書きありがとうございます。
「最適化」
PC用語を自分自身に使う人はなにげに仲間じゃないかと。
ところでカタカナ語の末尾を伸ばすものが伸びていないところが気になったりそうでなかったり。
「ドライバ」「ニッパ」「モニタ」「プリンタ」はまぁ気にならないけど、「メンバ」「オーバ」「ホームセンタ」はちょっと気になるなぁ。
いずれにしろいろいろ気になる方なのでございますよ(*^_^*)
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エッセイ。飛行機や、自身の子供時代の事、奥さまの事など。たまに格好いい事が書いてあって痺れる。
子供に生きざまを見せるのが、親。
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自分は自動車部品会社の一員から、森氏の工作への執念はシミジミわかる気がする。同時にあんな素敵な奥様を貰えるなんてね~
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夢中になって読めるエッセイ。子供の頃からたくさんの工作をしてきていてその趣味が大人になりお金が増え、知識が深まりより難しい工作を楽しんでいるのがわかる。またその工作経験などは小説の執筆などにも活かされているのかなぁと感じる。