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ひとりの男の妄執を描いた作品。
謎解きシーンの迫力がなかなか。終盤で○○○の○○が暴かれるところで綺麗に話が収束していくのが気持ちいい。
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妄執というか狂気というか、振り切った恐ろしさに肌が粟立ちました。
後味の悪さもまた狂気の果てと思えば、何とも言えない気持ちにさせられます。
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結末の後味の苦さには脱帽。
この結末の為に、すべてが行われたわけですね、わかります。
しかし主人公が女性に対してそこまでコンプレックスを抱いておきながら奏絵に対してこの感情というのはちょっと解せぬ。
これを言ってはおしまいなんだけど、でも!そんなことでーーーー!!
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主人公があることをきっかけに、連続殺人を犯す殺人鬼となる。
動機や手段の突拍子のなさは置いといて、主人公の心情や狂う原因などについて、地の文でほとんど説明されるので、イマイチ主人公の壊れ具合が分からない。説明口調で、こういう理由で狂いましたと言われても納得できない。例えば一人称とかでもっと上手く表現出来てればまた違ったと思う。
あと、ラストの展開には驚かされた。
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大学時代一緒にバンドを組んでいた女性を探しだすために連続殺人を犯す話。
犯行シーンは猟奇的でグロい。
回想シーンや独白がだるい。
犯人の行動の理屈付け、完全犯罪の仕掛けはロジカルではある。
が、驚きやワクワク感がない謎解きである。
ラストのどんでん返しは不条理で切ない仕掛けではあるのだが、
あまりに犯人が異常すぎて同情や悲しみをまったく感じられない。
これも移動時間にさくさく読む系。
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よくわからない動機から始められる凶悪な連続殺人事件の真相、連続殺人の中で行われていることの意味、動機等が最後に明らかになり、かつその真相の意外さと主人公である犯人にもたらされるインパクトから思わずうなってしまった。
事件の動機は正直あり得るのかと思わなくはないのだが、しかし主人公が文字どおり「狂う」までの道のりは、読み応えがあった。
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母校から届いた高校同窓会名簿。両親から莫大な遺産を受け継いだ鳴沢はすぐさま比奈岡奏絵の項を開いた。かつて札幌在住だった彼女の連絡先が今回は空欄だった。その瞬間、彼は強烈に憎悪し、連続殺人鬼と化した。冷酷の限りを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか?青春の淡い想いが悲しくも愚かな愛の狂気へと変貌する傑作ミステリ。
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非常に男性的でハードだった。
猟奇的連続殺人までの動機は曖昧で弱いが、
陵辱シーンの後味の悪さは読み手としてアタリ感があった。
オチは意外性があり、驚きだった。
改題前の『彼女はもういない』の方がしっくりくる感じ。
ま~あまり他人様にお薦め出来る内容ではない。
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あることをきっかけに猟奇的な連続殺人事件を犯す犯人が主人公です。概ね主人公視点で物語は進行します。殺しの描写がグロいです。注意しましょう。殺しをはじめる動機が薄いように思えてモヤモヤしますが、タイトル通り狂っているなら理解できない動機でも良いのかもしれません。オチがわりと良かったです。
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引き込まれ方は良かった。 その証拠にサクサク読み終わった。 個々のキャラの心情とかもっと欲しかったな。 殺された人達サラッと流され過ぎ。結末がなんかね。
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倒叙でもあり、読者は犯人を知った上で読み進めるが、どうにも動機が判明しない。それどころか犯行においてのいくつかの不可解な行動も理由がわからない。 最後まで「理由」が謎である事が、読ませる小説になっている。そのミッシングリンクが明かされる瞬間が非常に気持ちがいい。 絶望としかいいようのない展開で、やはりこれもまた絶望を味わうためのミステリ。悲劇でしかない。ある意味では人間の深層の病理をかなり繊細に描いているようにも思える。
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同じ猟奇殺人にしても『デッドマン』河合莞爾著よりは怖い、不気味な人物、行為は薄気味悪さを感じさせてくれる。小説としてはコロンボみたいに犯人登場からのストーリーなわけだが、その違いは最後に殺人の動機が明かされることにある。なんだか狐につままれたような・・・それはないだろう(笑
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資産家のドラ息子が、ある目的のため、女性たちを凌辱殺人を繰り返す。
結構引き込まれました。
最後、そんな理由で殺人を繰り返したのかと、
もう一つ、高校の同級生女性の末路が面白かったです。
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氏の著書で、個人的にとりあえず気になってピックアップした作品は、これで一通り読破って感じ。本作は、比較的自分の好みに一致する方向性のもの。タイトルからして尖りまくっとるし。どんどん頁を繰らせる引き込まれ度は大きかったんだけど、ラストの強引さも含め、細かく気になった部分は少なからずあったので、総合的にはこの評価。
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あるサラリーマンへ恋人の誘拐と身代金要求の連絡が入る。誘拐の証拠はDVDを確認しろとの犯人の指示。その後身代金の受け渡し要求は行われず、数時間後に被害者女性が遺体で発見される。
犯人側の行動や思考、交友関係は逐一記述されるのに、捜査側の警察は推理の場面しか記述されないのが特徴。メリハリを付ける為かと思っていたがフェアな情報開示を行う為に、除長部分は削ぎ落としたのかもしれない。
ある人物の正体が判明した時は非常に驚いた。推定要素は充分という程散らばめられており、背が高い、男性の様な張りのあるヴォーカル、進路での葛藤、そして住所不定と記憶障害。所持していた年代物のウォークマン。友人の女装趣味ですらきちんと伏線になっていた。また、女子高生時代の話と加齢臭のするスキンヘッドのホームレス男性というのもミスリードに導かれた前提と思われる。
読了後やられたという気持ちでいっぱいも、犯行内容でむやみに人にはおすすめ出来ず★4。人を選べば★5。気持ちよく騙された~