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親との関係が悪く、自己肯定感が低く自分を愛すことが出来なくてセックスでしか愛を感じられない悲しい女の話だった。最後もふわっと終わって、最後まで書けよってなった。
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一貫してダークで、劇場型な展開も多い反面、心理描写がすごくリアルで、頻繁にゾッとしながら読み進めました。
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不思議な魅力を持つ女性・さとると付き合い出した鉄男。
あまりにも厳格な母親、奔放な妹、母親の顔色を伺いながら暮らすさとる。彼女の家庭環境のいびつさは、次第に鉄男の知るところになる。
皆イヤなやつで読後感がめちゃくちゃに悪い…なのに読めちゃう…
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メランコリックな感情に浸っている時に出会った本です。
私は鉄男と同じ大学生で、恋愛のこと、性のこと、家族との関係などに悩んでいました。
描かれている感情が生々しくて、リアルで、普段見ないようにしている自分の醜いところに少し向き合えた気がします。
心の成長が追いつかないほど、体ばかり大人の女性になっていく焦りから、自暴自棄になってしまうこともあったのですが、さとると一緒になって感じられた気がします。
心が少し救われました。
読書の経験が浅いこともあり、結末がよくわかりませんでした。
ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかもよくわかりません。
たまに出てくるカウンセラーと話したという人は、さとるのお父さんなのでしょうか。
でも、さとるが救急搬送される時に見た夜明けの景色から感じた希望は、本当のものだと感じて、私も希望を感じました。
生きる希望が持てそうです。
ありがとうございます。
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山本文緒さんの本はどれも文章がサラッとしていて読みやすい。この本はストーリーが少し重いけど、山本文緒さんの書く文章や会話のリズム良さで、ドラマを見るようにスーッと一気に読めてしまいました。
母親が、どうしてああなってしまったのか、もう少し掘り下げて書いてあれば良かったかな、、。
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家族という箱は本当に怖い。
さとるはふつう、みつるはすごい。
母という存在はなんでいつも狂ってしまうんだろう。
意識が中にむいているから?
家族を離すまい、という異常な執着?
意識は外に向いていた方がいいのかな。
外から見えない、というのがいけないんだろうか。
わからない。
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可愛らしい表紙からは想像できないホラー。
毒親の話だと読み始めたが、途中何日か休み休み読んだ。
2人姉妹、姉のさとる、妹のみつる。姉妹の母がかなりの毒親で教師。さとると付き合っている鉄男。大嫌いな母から逃れられない。
最初から挟まれる誰かとカウンセラーとの話。誰と誰の話か後半わかるが、他にもとんでもない事実がたくさん。
母の自白により、さとるは自宅に灯油をまき火を付けようとする。その時のある人の言動から気がふれていた訳ではないのかも、演技かも、と感じた。演技でここまでするのはかなりの精神力が必要。
さとるの彼氏の鉄男、フラフラしてしっかりしてほしい。
でも鉄男の家族にも問題があったからか。
妹みつるが、鉄男に
「どこまでやったら親孝行で、何をしなかったら親不孝なんだろう」「もうお父さんもお母さんもお姉ちゃんのことも、可哀想だなんて思わない」
と伝えたところは、私も思う所あり。
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薬科大学を中退し精神を病んで働くことができなくなったさとると
健全な大学生の鉄男はあることがきっかけでつきあっている。
病弱でおとなしく、謎めいたさとるのことを鉄男はほっとけず、今までつきあった女性たちと違う魅力を感じている。
さとるの母親は異常に厳しく、それに従うさとる。そんな、さとるの家の異常さに脅威を感じながら、その家になじんでいく鉄男。
山本文緒さんの作品は人間の心の描写がリアルで面白い。表現が重くないのか、読みやすく影像が浮かんでくる。
この作品は山本文緒さんの作品のなかで暗いストーリーだが、後半に明るい兆しがあり読了ご安堵した