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主人公の樹里惠の気持ちがよくわかるのに
思い返すと浮かぶのはムカつく女アキヨ
きっとそれはわたしの本質がアキヨだからかも知れない
女って複雑
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表題作は主人公以外の登場人物がほぼ全員クズというなんとも救いがたい作品だった。読んでいてすごく胸糞が悪い。ジャンル的には恋愛小説なんだろうがなんかこれじゃない感。実際にこんなクズな男と女が居るからリアルすぎて腹が立ってしまうんだろうとは思った。
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「かわいそうだね?」は途中までは共感してたんだよな…最後、そう来たか(^_^;)そういうキレ方?気持ちわかるけれど、もっと早くキレろよ、違うキレ方が…って。しかしこういう男も厄介だ。「優しい」のとは違うと思ってしまう私は屈折してるのかな…
「亜美ちゃんは美人」は、まさに女の複雑な友情と感情。上手く表現してるな~。ちとさかきちゃんに共感してしまう私も腹黒?(笑)男には判らない複雑な女心理。男の友情にはこういう形は無いんだろうな…
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もやもやしていたものがラストでスカッとします。
気持ちのいいストーリー。
恋は盲目ってことですね。
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綿矢りさの背負う闇というものは、なんだかとても近しいものだ。他の純文学系の小説にあるような、圧倒的で自分の人生の薄っぺらさに嫌気がさして、でもそんなものも嘘くさくて全部が嫌になってしまうような、そんな闇ではなく。ささやかで共鳴できて、たまに味わいたくなるような、クラスのお前分かってるな、みたいな特別な女の子と話すような、そんな感覚なのです。非常に現実的で、いや私小説にそういうものを求めてないので、と言いたくなる気分のこともありますが、そうではない気分の時もあります。そういう時に読むと、やはり刺さるものもあります。かわいそうという言葉を使う、その時の人間の愚かさや残酷さや軽薄さをなんとなくやんわりと描く、その軽さに救われる。そしてどれだけ闇を抱えるとあんな美人がこういうものを書くようになるのか、と不思議になる。
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何気ない日常を描いているようでいて、女性の気持ちの細やかな描写や状況の描写など、たしかな観察眼に基づいて言葉を正確に丁寧に選び出す筆致がとても心地よく、丁寧に読みたくなる作品だった。
登場人物の着ている服で、食べているもので、メールの文面で、そのキャラクターが目に浮かぶようにわかる。恋人の前で涙を見せないために、喫茶店の中に貼ってある「秋のブドウパフェ」に注視してイメージ(妄想?)を膨らませていくシーンなんて、あまりにみごとで頭の中からその光景が離れない。
「亜美ちゃんは美人」もよかったけれど、表題作の「かわいそうだね?」が秀逸。言葉を非常にいとおしみながら綴っている作家さんなのだな、という印象。美しい文庫の表紙も好き。
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2作とも面白かったー!
表題作…主人公と元カノの勝負が実は最初から決まってて、最後に「私は彼氏のことわかってなかったのかも、私はありのままの自分を何も見せていなかった、そもそも私たち付き合ってなかったのかも」みたいに気付くところが悲しかった。
わたしも、人に嫌われたくないがゆえに一定の距離を保っちゃって相手に甘えきれないところがあるから共感した。そしてそれが何の躊躇いもなく自然にできる元カノには勝てない!
不器用で奥ゆかしい人に幸あれ。。
「亜美ちゃんは美人」、ラストが寂しく思えた。美人はもっと幸せになってほしいって思うのは私の中にも偏見があるからか?
春に咲く花はすべて亜美ちゃんの形容詞、だけどさかきちゃんも最後には亜美ちゃんと同じ花になれたのかな。美しい友人が「亜」美ちゃんで、冴えないわたしが蘭ちゃんっていうのが面白い。結局、人生的にはおあいこになったのかなと思った。
外見によらず、女の子は一人一人みんな平等な存在なんだよね。
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めちゃくちゃ笑った。これはおもしろいー!
「かわいそうだね?」のラストの、ガーーーッて盛り上がっていく感じがすっごい楽しい。小説の中でメールの文章とか出てくるの苦手だったんだけど、この話は全然いけた。むしろめちゃくちゃおもしろかった。今までそういうの避けてたぶんすごい新鮮に思えたし。
すごいスッキリしたなぁ。良い。素直におもしろいです!
そして「亜美ちゃんは美人」も!おもしろい!
なんかこうあの、いるよねそういう子ね!美人だし性格も別に悪くないんだけど「ああこの子やっちまってるな」と思う子。しでかしちまってるな、と。思う子。いるよね。
でも大丈夫です好きなように生きてください、としか言えない。私はそういう美人すぎる子を見るとひとまず一線ひいてしまうタイプです。そして慣れてきたら持ち上げるタイプです。わっしょい。
でもまぁーおもしろい。こっちも笑ったわ。これ書かれたの2011年なのにすでにバイブスという言葉が出ていて綿矢りさ未来に生きてんなと思った。
っていうか本当に時代を映した小説を書いてるんだなぁ!と。小説って本来そういうものだと思うから、そういう意味でもいいなぁと思った。
どちらもおもしろいです。スッキリするよ。ぜひ!
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隆大もアキヨも大っ嫌いなタイプ。樹里恵はデパートのアパレル店員で、着飾っていて、友達にはいないタイプたけど、なぜか好感を持てた。もっと隆大をなじっても良かったんじゃないかと思う。だって樹里恵は悪くない。関西弁で怒鳴り散らすのは、痛快だった。
亜美ちゃんは美人、のほうが好きかもしれない。
さかきちゃんの気持ちはよくわかる。人の気持ちがわからないのは罪だ。
ただ、毅の含みのある言動が気になる。もし、さかきちゃんと付き合う前に亜美ちゃんと何かしらの関係があったなら、それは確実にさかきちゃんを傷つける。
小池くんは、的確にさかきちゃんの心情を言い当てて、動揺させるけど、ある種の悟りを与えてくれる、貴重な存在だと思う。
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かわいそうだね?も亜美ちゃんは美人もすごく面白かった!
女性のしたたかさや、計算高さ、自分でも気がついていない闇とか、そういうどす黒い感情が上手に描かれていると思う。
かわいそうだね?の結末部分、何となく以前映画であった「バカヤロー!私怒ってます」を思い出した。
さすが色んな賞をとっている作家さんだけある。
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重々しい読後感。女性の生々しい影の部分を覗いてしまった感じ。少なからず、自分にもこういう感情があるんだろうかと思うと少しゾッとした。
かわいそうってすごく難しいことばだとおもう。機からは成功してみえても、私ってかわいそう!って思ってる人もいれば、周りからかわいそうと思われていても、本人はしあわせだったりすることもあるのかな、となんとなく感じた。アキヨみたいな女の人とは出来ればお近づきになりたくない。
さかきちゃんみたいな子は、実は結構多いんじゃないかとおもった。
面白かったけど、落ち込んでるときに読むとさらに落ち込む。
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樹里江みたいな自分、いるわー。自分の物差しで納得のいく理由こじつけてわかった気になる。人に相談してるように見えるけどその実自分の聞きたいことしか聞かない。本質的にコミュニケーションをあんましない人。ほんと自分の心のなかで見かける。すごい苦手。
旅行の場面からどんどん冷えてって、そっからどんどん熱くなっていって最後の一行に落ち着くまでは圧巻。白けている気持ちとは裏腹にとんとん読んでしまった。
二本目は登場人物が結構好きになれたので読みやすかった。
あと表情に関する視線がいい。綿谷さんはきっと人の目をしっかりみて話す人なんだろうな。
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思ったよりおもしろい、というのが正直な感想。どちらかというと後ろの「亜美ちゃんは美人」の方がいろいろと考えさせられて面白かった。女性向け、女性目線の作品だと思うが、男性の自分でも十分楽しめる。文章もストーリーもきれいでストレスなく読めるのが良かった。
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2004年に『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞して話題となった、綿矢りさ。
受賞作を読んだ後は、この作家さんの作品を読んでいなかったことに気づきました。
そこで最近、文庫化された作品の中から、書店に並んでいたこの作品を読んでみることにしました。
主人公は百貨店の服飾品売場で働く、独身女性。
付き合っているアメリカ帰りの恋人から突然、「元彼女と一緒に暮らすことにする」と言われます。
愛情ではなく人助けだ、と主張する恋人。
この事態に苦労する彼女は・・・という展開。
久しぶりにこの作家さんの小説を読んで感じたのは、「こまやかな心象描写が上手な作家さんだなあ」ということ。
恋人の行動を理解しようという主人公の揺れ動く気持ちが、男性の僕でも共感してしまう表現で、描かれています。
人を「かわいそうだ」と思う気持ちというのはどういうものなのか、考えさせてもらえました。
表題作と合わせて収録されているのが、『亜美ちゃんは美人』という作品。
こちらも、女性、特に若い世代の女性にとって、「美しい」ということがどのようなことなのかを、感じ取らせてもらいました。
次々と事件がおこる小説も面白いのですが、最近の僕は、この作品のように人間の内面を考察する小説が、マッチするようです。
1980年代生まれの若い作家さんですが、ひょっとしたら将来は、大御所と呼ばれる作家さんになるかもしれませんね。
他の作品も、読んでみることにします。
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女ってこわい!笑
けど面白いや。共感。
自分はじゅりえちゃんタイプだなあ。
同じような経験したこともあって
その時のこと思いだした。
理由付けて相手を信用しようと必死だけど
その時の自分って
自分の中では結構きらきらしてたり…矛盾。
まあ、こんな必死な理由付けは長続きしないよねやっぱり。
意地のはりすぎはしない方がいいね。
ドロドロのこの修羅場を抜け出す
そんな解決策
あって欲しいものだね。
好きって気持ち、最初は本当に素敵な感情なのに、悲しいよなあ。