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読んで良かった
2018/09/17 08:25
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投稿者:ナヲ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ワイドショーや報道番組では知り得ないリアルな体験を柔らかいタッチの絵で伝えてくれる。
良い本でした。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
一人の気持ちのために家を建てようと決意する家族ってすごいなと思いますね。なかなかできることではないです。
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購入
東日本大震災で実家が流され、そこから家を建て直すまでが描かれている。作者と家族の実話。
震災漫画であっても、妙な暗さや感動的な空気は無く、絶妙なバランスの空気感だと感じた。
それと同時に震災の感触も生生しく描かれていると思う。
生まれ育った土地に対する愛おしさが湧いてくる一冊。
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3月11日に実家が津波で流されてから家を立て直すまでのコミックエッセイ。想像もつかない辛い事がたくさんあっただろうに、深刻な事態をあくまでも軽く、明るく、楽しく描く作者に尊敬の念を覚えた。
人間っていざという時は強くなれるものなのかもしれない。生きる力というのを感じた。
初回限定版には有名漫画家たちのペーパーがついてくるが、個人的には蛇足であると感じた。作者がしめっぽさを極力排除して描いているのだから、同情を感じさせるようなコメントは不要だと思う。「漫画として面白かった」といういがらしみきおのコメントが一番しっくりきた。
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タイトルで即買い。太田出版は時々こういういい仕事をするから侮れない。帯のコピーがまた秀逸。「このマンガの印税は、全額ニコルソン(※作者)の生活費になります。」わ、笑っていいのか?ホント、同情するなら漫画買え、だよね。
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泣かせじゃないからこそ、状況がリアルで辛い。ただ家が流されただけじゃない、それによって引き起こされた障害による、家族の愛憎がいろいろ噴出して辛い。母ルの「神はいないので神棚はいりません」すげえ…
「この先」を考えると、この選択が正しかったのか、どう考えてもわからない。今も、やっと決まった行政の方針に先に行動した人の行為が噛み合わない事態が起きてて双方の間違って無さに解決案がでない。
私は口をつぐむ。
ところで切り詰め案で「ガスはやめてエコキュートに」というのはプロパンだから?
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ツイッターで知った作品。ウェブのほうで全部読みましたが、本屋で見かけてついつい購入。震災で起こった辛いことをニコさんなりに笑いと勢いで書きなぐったエッセイでした。単行本描きおろし部分には現地家の写真や三井ホームの頑張りなど色々本編を支える構成となっていました。
家族の選択。震災起きて色々あったあと家族がどういった選択をするか。正直自分がニコさんの立場なら祖母のしたいようにするかなと考えました。終の棲家といえばなんだか悲しいですがやっぱ家族のおかげで今の自分が成り立っていると思う人にとっては好きにやらせてあげたいっていうのが心情ですよねぇ。
世話になった分を返すという意味では今回のニコさんは充分やりきった。好きにやらせてもらった分、上の人たちが困ってたら自分が軸になってやり遂げる。家族と一緒にいると錯覚して頼りきっちゃうけど便り頼られが家族なんだから息子だろうが娘だろうが孫だろうがやらなきゃいけないときは頑張らなとこの作品みて思いました。
ニコさんの作品はちょろちょろ見てたんですが、今回まとめてみて面白さがしっかり伝わって来ました。単行本4冊連続刊行ということなので購入したいと思います。
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「『ナガサレール イエタテール』をヨミフケール」
忘れもしない
2011年3月11日 東日本大震災発生。
実家が津波に飲み込まれ
全壊状態に・・。
東京に住み漫画家として活動している「ニコルソン」
バツイチ・固やきそば大好き「母ルソン(56)」
プチ認知・ケンタッキー大好き「婆ルソン(81)」
本書は、上記3人による
実家全壊から再建までを描いた
震災復興愛情活劇✩
サラりと描かれた
震災時の様子
津波から逃れ一夜を明かした様子
過酷な避難所での生活
仮設住宅での生活
故郷を愛する気持ち
等々・・。
コミックエッセイという表現方法が
よりその当時を身近に感じさせ
リアルな感覚・臨場感が伝わってくる。
ニュースではなかなか見えてこない
そこに住んでいる人の生活の有様。
日常生活を送る当たり前の時間を過ごす
ことの大切さを教えてもらいました。
母ルソン・婆ルソンの口から発せられる
何気ない一言。
重い・・。
まだまだ復興までの道のりは長い。
そのスピードも地域・家族・人により
差があるのが現状。
こうしてみんな少しずつ頑張っているのだなぁと
少しでも身近に感じることができたことは良かった。
2年も経つと記憶・匂い・感覚が薄れてくる。
絶対に忘れてはいけない。
何か自分達でも出来る事はあるはず。
再認識させられる良書。
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たまたま本屋で見かけて購入。「そしておはようの朝が来る」というセリフにぐっとくる。人間は弱い、そして強い。
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「神はいないので神棚はいりません」と言い放つ母ルはやけにハードボイルドだ。津波で家を流されるという災難の後も次々と様々な困難が襲ってくるのだが、その様子がユーモアをもって描かれているので思わず笑ってしまう。でも、ちょっとしたエピソードがリアルで笑いも複雑な感じになる。我々が報道でしか知り得ない未曾有の大災害も当事者にとってみればひとつひとつ現実的に対処しなければならない問題なのだという、考えてみれば当たり前の事を思い知らされました。
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伝聞と実体験の差は大きい。
自らのことだからこそこんなに笑いを交えて語れるし
それでも、いやそれだからこそ
事の重み苦み苦しみが伝わってくる。
【図書館・初読・6/8読了】
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このマンガのすごいところは、本当に辛く苦しく大変なことの連続の日々を綴っているのに、きちんとおもしろいところ。
被災した当時のリアルな描写や、その状況にあるからこその家族関係の変化には言葉もないが、コミカルなテンポのよさにこちらが救われてしまいそう。
著者家族の強さをひしひしと感じる。
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宮城県亘理郡山元町に実家を持つ筆者は東日本大震災のときに津波で家を失いました。被災した祖母と母を生活面で支えつつ、自宅の再建までを描いたエッセイコミックです。ひとつの「家族の物語」が描かれております。
この変わった筆名を持つ筆者の漫画を 読んだのはこれが初めてです。巻末の経歴を見てみると、宮城県亘理郡山元町出身で、『専門学校卒業後「東京で就職が決まった」と嘘をついて実家を飛び出し、フリーのイラストレータ-となる』というずいぶんと無茶をしたんだなということを考えてしまいました。
内容は、「3・11」の際、実家の家を津波で失い、九死に一生を得た母親と祖母を生活面で支えながら、この連載を続け、実家の再建を行ったというまさに『八面六臂』の活躍かと思いきや、それはひとつの『家族』の「再生」の物語で、あっちへ行き、こっちへ行き、紆余曲折を繰り返しながら展開していきます。
被災した当時の記憶をショックでなくし、譫妄状態になる祖母と、避難生活の中でガンを発病した母親。そんな状態の中で家族にとっての最善の方法を探す娘である筆者…。筆者が被災直後に祖母に自宅に戻れない理由をとうとうと述べるのですが、
「なぜ自分の土地に帰って住んじゃいけないの?」
と無邪気に聞き返す場面が印象に残っております。
やがて、住宅の再建に向けて一歩を踏み出しますが、そこにかかるのがお金の問題。数千万円にものぼる問題を各種の保険や制度を利用してクリアーしていく姿も印象に残っております。巻末のほうにカラー写真で、家が再建されていく様子が紹介されておりますので、それだけを見るのも一読の価値があるかと思います。
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ヘタヘタな画にだまされそうになるが、物凄く重たい。これ以上続けても次の不幸しか見えないのでここで終わってよかった。
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こ の マ ン ガ が すごい!
ヘンテコなタイトルから何かと思えば、津波で流された家を再建する話だったのね!
津波&家のリフォーム…それだけで大ごとだが、このマンガそれだけじゃない。
祖母の痴呆、母のガン、人生の一大事がいっぺんに襲ってくる!!
これがノンフィクションか!
おもーくしようと思えばどこまでも重くできる題材だが、この作者、いっさい重くしない。
どのページにも笑かしにかかってくるので、こちらは対岸の火事として楽しむ余裕を与えられる。
ありがたい。
人生の一大事にどういう選択をするのか。
楽しみながらも考えることができる良エッセイだと思う。