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タイトルそのものよりも副題のほうがその内容を的確に表していて、期待以上に納得できた。
多岐、多面にわたる人材育成戦略に関する現実に根差した分析をもとに、具体的なアドバイスが成されている。
諸外国との比較による分析も、私自身が経験して感じていたことを、本書ではデータで裏付けられた解説が行われており、その理解を深めることができた。
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ホワイト企業とは、ブラック企業の対局にあるような概念ですかね。
とはいえ、”過酷な労働条件”の反対が、”楽して稼げる”ではなく”働きがいがある”という点に注意。
つまり、
・仕事はきついが、成長実感がある
・ポジティブなフィードバックもネガティブなフィードバックもある
といった、必ずしも楽ではないが、後から振り返ると良かったなと思える環境であると。
グローバル化やデジタル化による海外移転やITへの置き換えが迫り、仕事の質そのものが変わる中で、日本に残るのはサービスよりの仕事、専門性やその場その場での個別対応が必要な仕事が残ると。
Great place to workとかって結構眉唾と思っていたんですが、調査方法とか見るとしっかりしているなと。
全項目満点である必要はなくて、というか全部満点なら個人的にはナイスガイばかりになりそうででむしろ遠慮したい感じ。
何かのポイントでエッジの立った会社を評価するような世の中になれば良いなと。
雇用の質が変わるのなら、教育の質も変わらなきゃですよねと思いつつ。
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<メモ>人材育成に関して
・スターバックス
・ネガティブ(注意)を減らすよりポジティブ(褒める)をたくさんする
・定期的(短期・長期)なフィードバックが必要
・若い時は働きやすさより働きがい
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ビジネルブレイクスルーチャンネルで著者の語り口が面白くて読んでみた。現代の職場はITにより仕事が「見えない化」して組織の中で人が育つという機能が劣化。というのが印象的だった。
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まあとにかく、OJTなんかではなく、研修を十分にすることが大事らしい。インドのIT企業によると、日本は基礎教育が不十分なまま職場に出すからソフトウェア開発の生産性が低いんだとか。よくよく考えたら、自分は就職してから研修らしい研究をしたことがないなぁ・・・。
ところで、日本はもともと経営層が強いトップダウン型ではなく、中間層の強みが持ち味のミドルアップダウン型だったんだとか。これは意外だなと思った。このミドル層を育てていくのが重要だったのに、それがうまくできなかったそうだ。
ところで、結婚式ってやったことも行ったこともないから知らなかったのだけど、最前列の中央のテーブルは会社の偉い人が座るのが普通らしい(沖縄は両親の席らしい)。これは驚いた。普通が両親だと思ってたので。
途中に規模感賃金格差の国別の比較表があったのだけど、これに驚いた。たいがいの国では従業員数が減れば減るほど賃金も低くなるのだけど、スウェーデンはほとんど差がない(むしろ、従業員数が少ないほうが多いぐらい?)ということ。さえにいえば、日本は特に差が開いているらしい。日本は中小企業でなりやっているとか聞いたことあるけど、賃金には全く現れてないのかもしれない。
それと、今の企業は新卒を控えてるという話。だから新卒をとっても先輩との間に年齢差があり、20代は新卒の一人だけとか。まさしく自分がそういう状況なのでちょっとビックリした。自分が就職してから3年たつけど、まだ誰も入ってこないし、その間に何人もやめていったし・・・。
この本によると沖縄がこれからの日本の企業を支えるヒントになるのだそうなのだけれども、そのうちの一つの会社の沖縄教育出版という会社。毎朝1時間以上朝礼するらしい。いやだ・・・。そしてそこのお客さんの一人に余命数ヶ月と宣告されたから死ぬ前に会いたいと言ってきた人がいたんだとか。この会社の担当者は「もちろんです」と答えて沖縄を案内したそうなのだけれども、自分には無理だと思った。
後、沖縄のあるリゾートホテルでは「お写真撮りましょうかコンテスト」というものを行って従業員に点数をつけるということをやっていたらしい。一種のゲーミフィケーションだなと思った。人材を育てていくのには、ゲーミフィケーションというやり方がいいのかもしれない。
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2013年12月初版
高橋俊介 著
==
企業がサステナブルに発展するための人事制度・採用のあり方・育成について言及した一冊。それらがうまく回っている企業を「ホワイト企業」とした上で、
「ホワイト企業になるために」
①ビジョンと人材像の実質化
②コミュニケーションを通じた人材育成
③仕事を通じた人材育成
④職場育成機能を補完する人材育成投資
⑤人・仕事・キャリアへの取り組み姿勢の形成支援
としている。
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「雇用の量」だけでなく、「雇用の質」に着目し、かつ日本の産業のサービス化に適応していくには、雇用に質である「働きやすさ」と「働きがい」が重要になる。
そして、その両方がないのが「ブラック企業」という。
対応していくためには、製造業で培ってきた人材育成スタイルでなく、テーラーメードの人材育成が必要という。また、「自律的に考え行動する」ことも、サービス業の特性として求められる。こと。
本書では「サービス業」に焦点をあて、個別性と専門性を必要とする仕事が増えていく、ということで、しばしば製造業との対比が出てきていたが、筆者のいう「製造業」はいわゆるラインの工場労働者のようだと思う。
今の時代、製造業でもホワイトカラーはまさしく「サービス業化」しているように感じる。顧客接点が「その場」かそうでないか、個別化の範囲が個人かそうでないか、の違いに過ぎないと思う。(3Dプリンターなどでそれも個別化に向かっているが)
まさに、「自律的」に対処することが求められる。上司も前例のない事態に直面することや、知識の陳腐化のスピードで上司より知識のある状態、などの状況が起こっている。
そうした場合に、上司の顔色を窺って仕事をしていても、うまくいくはずがない。なぜなら、そこから出てくる指導はお客の求めているものとずれている可能性が高いから。
そうした前提があり、いわゆる「背中を見て育つ」ということがしにくくなっていて、そのために「マネジメント」がより職務的になりつつあると感じている。
もっと働き方を含め権限を委譲した方がうまくいく、と思い、最近は会社に行かずに仕事をしたりと少し動いているが制度としてきちんと整えていく必要を感じる。
そういった意味でも、やはり「マネジメント」の教育は重要だと感じた。プレイングの延長しかできない人が多い。
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◆◆◆《読書メモ》
タイトルを見ると、良い企業についての本のようですが、
人材育成についての本です。
キャリアコンサルタントとして、人材育成についての指針となりそうな学びの1冊。
1.ビジョンと人材像の実質化
2.コミュニケーションを通じた人材育成
3.仕事を通じた人材育成
4.職場育成機能を補完する人材育成投資
5.人・仕事・キャリアへの取り組み姿勢の形成支援
●就労経験を通じての成長
●「働きやすさ」より「働きがい」
●第一線のリーダーが自律性を高める
●「心の利き手」ともいわれる「動機」
●「個別性」への対応が第一線の人材育成のテーマ
●ドイツ型ワークシェアリングからオランダ型へ
●仕事ばかりしていると仕事に必要な能力は身につかない
●星野リゾート、スターバックス
●経営者は地域で育てる。
※中小企業での人材育成の為に取り入れられそうな事がありそうです
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ブラック企業、ホワイト企業という話はほとんどなく、人材育成戦略の話。社会やコミュニティも人材育成に携わるべきという主張は学校教育のレベルならよいが社会人教育という点では賛同しかねる。
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今までの高橋先生の切れ味は弱まった感じ。沖縄の話、スターバックスの育成、星野リゾート、JRと飛行機の話。