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著者はHRD(ホンダ・レーシング・ディベロップメント)の初代社長を勤めた人。
それだけに内容は、ビジネスベースですが、普通のビジネス本ではない。
なんせ、舞台は「タイムを1秒縮める為に100億円の開発コスト」をかける世界。
普段のTV中継では見れない、F1の裏の争い。
毎年、シーズン中盤になると次シーズンのレギュレーション改変が話題になったりしますが
その辺のチームvsFIAの政治力学等も描かれて、面白かった。
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F!に関する経済と政治の話をうまくまとめられてる。カネがらみの話が公開情報からの推論がほとんどなのは仕方ないとはいえ、残念ではあるけど、普段おおぴらに語らえない話が多いのでこういうまとめはありがたい。
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これだけのビッグマネースポーツが、個人により支配されている事実は全く知られていないことだと思う。今後F1を見ていくにあたり、その動向が気になるとともに新しい視点でF1をみることになる1冊。
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HRD初代社長自らが「日本でより広い階層にF1を広める」という思いをもって書いた本。今まで知らなかったF1の裏の世界が分かりやすく細かく描かれている。F1好きな人にとってはこういったビジネス側も知ることで更に深みが増すかと思います。
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自分自身、年間すべてのF1をテレビで見るようになったのは去年からだ。大学1年の時にF1をテレビでやってることを知り、2年でたまに見るようになり、今にいたる。
F1の見所について今更語るまでもないが、F1はオリンピック、ワールドカップに並ぶほどのお金が動いている世界である。それをホンダのチーム代表として見て来た著者が解説。
F1の収入支出、スポンサー、開発費、チームについての解説にとどまらず、現在のF1を牛耳るFIA/FOM体制とそれに透明性を求めるメーカー連合との対立についてなど自分自身、F1好きでありながら全く知らない裏での動きについても解説。
現在のF1はバーニー・エクレストン、マックス・モズレーらの意のままにテレビ放映権や開催地の決定権がある。それらのやり方に不信感をもつ、車メーカー達。しかし、一方で近年、大きな車メーカーがGPで勝ち、個人チームの活躍がないことに現FIAは不満感を持ち、規制をかけ、もっと面白いものにしようとしているモズレーら。
単なるスポーツに留まらずビジネスとして見てもF1というのは魅力的だと感じました。
今年度は3月18日バーレーングランプリから始まります。F1好き、車好きにお勧めです。
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・F1は世界でたったひとつのオーダーメイド車である
・時速0から200キロまで5秒以内
・世界で20人しかいない希少なF1ドライバー
・ドライバーは所属チームからの年俸制、時には個人スポンサーを頼り自分からチームにお金を提供することも
・F1の開催都市は、ホテル食事交通など経済効果が果てしなく大きい
・F1に身を置くことで厳しい競争環境により技術者の育成につながる
・F1に参加する企業はビジネス効果上2位に甘んじることは許されない
・一周のタイムを一秒早くするためには約100億かかる
前半はF1にかかる費用の話であり、後半はF1の政治的ビジネスの話が書かれている。
今まで見えていなかったドロドロした世界についておぼろげながらつかむことができました。
じっくり読まないと難しい本でしたが、社会的政治的にも規模の大きな世界であることが見えた。
一周1秒早くするのに100億とは一般人にはピンとこない数字ですねぇ・・・・・
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F1って数あるスポーツの中でも不透明な部分が多いスポーツなんだろうなぁって漠然と思っていたけど、これ読んで不透明さが増した。
てかまずビジネスについて勉強せにゃ、本書に書かれている流れについていけん章もあったような気がします。
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F1とビジネス。
もうこれにつきます。現場にいた方が著者なので、
華やかのF1の裏側が書かれています。
ビジネスに興味ある方にはおもしろいと思います。
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F1がなぜ、いかにお金がかかるかが分かった。
利権ともいうような構造があるらしい。
このままいけば、他の自動車競技を考えた方がいいのかもしれない。
F1から、ホンダ、トヨタが撤退したのがうなづけた。
本田が撤退する前に、本書が書かれていたのはすごいかもしれない。
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著者はホンダ・レーシング・ディベロップメントの初代社長。F1がビジネスや政治的側面から描かれ、等身大のF1が理解できる。普通の人なら、F1はドライバーにファンがサインを求め群がっているとか、各国の著名人が観戦に来ているとか、フォーミュラーカーが同じところをグルグル回っているとか、派手なクラッシュが演じられているというイメージがあるのではないか。しかし、ウラでは、チームオーナーやメーカー代表が金儲けや会社のイメージアップを図るために必死になっている。ここ最近、メーカー系チーム連合と商業権を持つFOMおよびフェラーリの対立が話題となっており、F1が分裂の危機立たされているニュースが多い。その種となる事件も詳細にかかれている。他のスポーツでもそうだが、そのチームやその選手の歴史や背景を知っているから興味をもって楽しく観戦でき、ときには魅了されることも多いだろう。この本を読んでF1の本当の姿や裏事情を知れば、F1に対して初めて興味が持ったり、魅了されたりもする。また、ビジネスや政治の側面だけでなく、F1カーのコストや性能なども描かれており、その数字には驚かされる。
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モータスポーツの最高峰F1の裏側・ビジネスとしての側面が書かれた一冊である。著者は実際に1999〜2005年までホンダ・レーシングチームの社長として、BARホンダF1チームを支えていた。この本が発刊されたのが2006年で、2006年シーズン前に書かれているものとして読まなければならないが、F1興行を支えるバーニー・エレクストンは今だ健在(もう一人の雄、モズレーは2009年シーズンを境に引退)で、エレクストンが考える魅せるF1の構図は未だに変わっていない。そのことを念頭に置くと、F1というスポーツ興行の裏に如何に多くのマネーが流れているのかを感じることができる。
ただ、読んでて痛々しいのが、2005年シーズンでは日本の二大巨塔として参戦していたトヨタとホンダというトップメーカーが今のF1業界にはいなくなったという事実。モータースポーツの中心であるF1を支える、各国の自動車メーカーの研究開発としての存在意義が失われている(BMWの撤退、ルノーの大幅投資削減等々)ということだろう。エコカー・シフトで、エンジンメーカーがどうF1に取り組んでいくのかが今後の鍵でもあろう。
そういう意味ではタイヤだけでなく、エンジンワンメイクで、走る広告塔スポーツとして発展させていくのも1つありだろう。事実、レギュレーションが厳しくなり、スポーツとしてドライバーやメカニックの腕を競うという意味での面白さが2012年シーズンのF1にはあったのだ。お金も物資も大量に投入する派手なスポーツから、今後はどう変化していくのか? ビジネスの今後も面白くなるという意味も含めて、今読んでおいてもよい本だろう。