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すごく良かった!その子の能力を生かせるかって本当に大切!「学ぶ」ってことがどれだけきらきらしたものであるべきか、再認識した。あと、人間的な成長にもうるっとした。心があったかくなるお話でした。出てくる人みんなの人柄が本当に好き!
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天才児を持ったお母さんの奮闘記。
長男ジェイクが自閉症と診断されてから、若干11歳で大学生になるまでの話はとても興味深く、一気に読んだ。
一見普通っぽいお母さんだが、働き者で、子供を愛し、能力を伸ばしてあげようとする気持ちが桁外れ。それも自分の子供に留まらず、周りの子供達にもそれは及ぶ。
自閉症児たちが楽しく過ごせるの無料のクラスを開いたり、スポーツイベントを開催したり。その中で子供たちが長所を伸ばしていける最適な方法を発見してゆく。
まさしく現場の生きた教育の実践者。
この母にしてこの子ありという感じがした。
決して裕福な家庭の話ではなく不況、失業、次男の障害、自分の病気にも苦しむ。リアルなアメリカの生活も垣間見ることが出来る。
それにしてもアメリカ人ってお金の使い方が無謀。
それでいて慈善家が救世主のように現れる所がなんか凄い。
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希望に溢れた本だと思う。子どもが失われていく時の絶望からここまでよくやってこられた。
母の強さはすごい。この子は自閉症やけどどの子にも共通してることも沢山あってこういう家族はいいなと思った。
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一気読み。
タイトルだとわからないだろうけど、「数式で宇宙の美しさを伝えたい」自閉症男児を育てた母親の奮闘育児(⁉︎)の様子。
この母親本人はサヴァンとかではない普通の人ということなのだろうけれど、いやいや勝るとも劣らない能力の持ち主。
不屈の精神、心の柔軟性、人を受け入れる度量、奉仕の精神、あふれるアイデア、どれをとっても並みの人ではない。
全ての親は自分の育児を多少なりとも反省することと思う(笑)
育児でいろいろな困難があっても、きっと何かしらの良いアプローチがあるに違いないと思わせてくれる本。
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専門家から文章も読めるようにならないと言われたアスペルガー症候群のジェイコブ君。彼のお母さんクリスティンさんの書いた、彼と家族の自叙伝です。
彼の中の輝く才能”スパーク”を見出し、伸ばすために最大限のサポートをし、かつ”普通の”こどもらしい生活を送らせる努力も惜しまない。一般論として正解の方法ではないことでも、彼にとって最善と信じることには勇敢にチャレンジをする。
クリスティンさんだけでなく、父親のマイケルさんの勇気と強さ、温かさを本当に尊敬してしまう。またジェイコブ君をひとりの学者として扱う大学の教授、博士陣もとてもすてきだとおもう。
今後ジェイコブ君の功績が、さらに世界に轟く日が来るのかなあと楽しみになりました。
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当事者本、かつ、育児指南
とかく優先されがちな公的支援に疑念を抱いたとき、絶望したときに親としてどうしていくか。
著者もあとがきで記しているが、自閉症児に対してということではなく、どの子を育てるにあたっても、親として一番大切にしなければならないのは、我が子の「幸い」であるということを伝えてくれる。
原題「the SPARK」をこのタイトルに昇華させた訳者のセンスも素晴らしい。
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何度も読み返したい一冊。
色んな人が生きているということ、それぞれの生き方があるということ、そして、意味のない人なんていないということ。
大切な一冊。
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良い本だった。できないことを克服しようとするより好きなことをどんどんやるこでできないこともできるようになっていく、というのがよかった。確かにできないことばかりトライしているとネガティブになっていまうが、すきなことをやることでポジティブなパワーが出てくのだろう。
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自閉症を抱え生まれた我が子が天才数学者になるまでの様子を母親の視点から描かれた奮闘記。
難産の末生まれた我が子が、普通の子供のようにコミュニケーションをとれず、読み書きを諦めた方がいいと告げられたときの落胆は相当なものだと思う。それでも、母親の勘のようなもので、息子の秘められた才能を見出し、周りに反対されようとその才能をそれを伸ばそうとした。その信じる力がすごいと思った。確かにジェイコブ本人の能力は別格なものなのだろうけど、この母親がいてこそ開花できたのだと思う。あそこで学校を辞めず通常の教育を無理に受けさせていたら、才能を隠したままずっと障害児として生きることになってしまっていたと思う。
そう考えると、個々の長所を発掘し、そこを伸ばしてあげる教育の必要性を感じた。
また、ジェイコブの母の本当のすごさは、ジェイコブの自閉症のみならず、2人目の息子の重い障害、自身の病気、夫の解雇による生活難…様々な難題が降りかかる展開の中、それでも子供への愛情と仕事の夢を決して捨てず乗り越えたバイタリティだと思う。普通はこんなに頑張れない。
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話せるようにはならないと言われた自閉症のこどもが数学・物理の
才能を開花させ、10歳で大学生になる実話。
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自閉症って言葉は知っていても、
実際にどういう症状なのか知らないし、
関心もなく過ごしていた。
というよりは、関心がなかったので、
身のまわりにいても気付いていなかっただけかもしれない。
きっと、素行が一般的じゃない子がいても、
親のしつけが悪いからだと思ってしまっていたのかもしれない。
知らなければ仕方ないことと、
知らなかったじゃすまない事あると思うが、
この本で知るきっかけになった。
親になるってきっと大変なことなんだろうね。
この本の原題は「SHINE」、
シンプルなタイトルなのだが、
それを「僕は数式で宇宙の美しさを証明したい」
と訳した出版社のセンス、輝いている。
まさに「SHINE」
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自閉症の子供に社会性を身につけさせるのは大変労力のいることだ。しかし、自閉症による「できないこと」に目を向けるのではなく、「できること」に着目して生活することでほかの困難も楽になるということを初めて知った。
何しろ著者のバイタリティには感服させられる。母親の目線からの育て方にメッセージがあると思われるため、原題のままでもよかったのでは。日本語の題ではなかなか読んで欲しい人にヒットしないかもしれない。
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自閉症児の母の自叙伝。
ここまで波乱万丈で有りながら子どもの可能性を信じてやまない話です。
涙あり、感動あり、家族愛あり。
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自閉症の物理数学者ジェイコブ・バーネットの母親であるクリスティン・バーネットによる子育てノンフェクション。
クリスティンはわが子が自閉症とわかって専門家の支援を受けたとき、それらがわが子の「できないこと」に視点をあてて、できない社会的スキルを改善させるという視点から構成されている支援プログラムに疑問を抱き、専門家の支援を断って、クリスティンが試行錯誤のなかで自分がベストと思える支援をしていくという話。クリスティンの支援の視点は、自閉症の子供がいったい何に関心を持っているのかを見極めることに最大の労力と関心を注いでいるということである。クリスティンがいうように、この視点はジェイコブのように知性が高い自閉症のみならず、いろいろな自閉症の子供にとっても大切な視点であるし、自閉症でない子供にとっても大切と思われる。だからこそ、本の題名にも副題にも「自閉症」という語句をあえていれなかったのではと思った。(原題は「THE SPARK」で、ここからも、自閉症の子供がもつ関心の輝きや、輝けるものを大切にしていることがうかがえる)
あと、興味深かったのは、自閉症の子供の発達のあり方。ジェイコブの場合は、はじめて、周りの人と会話らしい会話をしたのが、3歳のときにジェイコブが興味のある天体で「火星の惑星の大きさは?」というものだった。定型発達の子供なら「ジュースちょうだい」とか「おはよう」とかだと思うと、かなり関心を惹かれた。
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タイトルの通り、宇宙論の本だと思っていたのでノーマークだったが、自閉症の子供を持った母親が、子どもの才能を潰すことなく、それを活かすことによって自閉症から回復させるために奮闘した物語だった。
我が子の気分がいい時と悪い時の状況を見分けて、自らの考えを信じ、プロの特別支援クラスをやめさせて自ら家で学習させたり、小学生の子どもを大学の授業に出席させるといった常識的ではない行動にすら出ていく様は見事。さらに、他の自閉症児のための夜間クラスまで開いているから、そのエネルギーには圧倒される。
「なぜみんな、この子たちができないことばかり焦点を当てるのだろう?なぜできることにもっと注目しないのだろう?」
「彼ができないこと、したくないことばかりやらせようとするのではなく、好きなことにもたっぷり時間を使えるよう気を配りました。」
しかし、自閉症であるかどうかは関係ないように思う。著者も、息子のストーリーはすべての子どもに当てはまる話だと書いている。自分の能力を発揮することが社会に認められることは、だれにとっても嬉しいことだから、それを見つけることが学校で学ぶことなどよりも重要だとも思える。むしろ、障害があった方が、生きる能力を身につけるために、本人の能力を見出す様々な努力がなされるのであれば、その方が幸せなのではないかとさえ思えてくる。教育とは何か、生きることは何かといったことを考えさせられる本だった。
なお、円周率の小数点39桁まで用いれば、観測可能な星の外周を水素原子レベルまで推定できるらしい。あっぱれ。