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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.2

評価内訳

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紙の本

エイゼンの過去編。

2001/07/07 03:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:叉葉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アレクサンドル・エイゼンの士官大学時代のお話。17歳のエイゼンは周囲の圧倒的な反対を押し切って士官大学に入学。予想通り厳しい規律をものともせず、大学はじまって以来の問題児として悪名を馳せる。そんな彼は、入学してすぐ、優等生のサウルと知り合いになる。まったく正反対な性格な二人だが、次第に周囲から親友同士と思われるような間柄となってゆく。二人が4年生になった時、クーデターという名の悲劇が起こる。二人はこのクーデターに巻き込まれ、破滅へと向かってゆく事になる。
 一冊まるごとエイゼンの過去編です。話としては、前半はエイゼンの視点といった感じですが、後半はサウルの視点が多いような気がします。イロイロ謎だったエイゼンの過去や、エイゼンの過去を知る人たちとエイゼンとの接点がこれを読むとだいぶ解決します。

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紙の本

悲劇のとき

2001/05/24 23:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろみやりょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 17歳のエイゼンが主人公の過去編。舞台は月面都市。周囲の反対を無視して、自分の性質を正反対の場所である士官大学に入学します。そして、そこで彼は、サウルという名門オブライエン家の長男である優等生と出会います。そして、もうひとりの優等生シャローム・メイエ。この3人を軸として、物語は進んでいき、やがて奔流のごとくクーデターが起きてしまいます。この物語はエイゼンの「破壊衝動」という「病気」がキーとなっているのですが、本編で語られる以上に、この話はエイゼンの本質を突いているように思います。番外編と思われがちですが、そうではなく、あくまで本編の一部であり、勿論しっかりと伏線もはられています。すべての結末は、すでに本編で語られてはいますが、だからこそ余計に読みながら、登場人物たちの顛末が悲しくもあり、切なくもあります。勿論、1話完結でもあるので、これ一冊でも充分に楽しめると思います。

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2008/02/07 00:30

投稿元:ブクログ

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