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「天使」となった者に与えられる周囲からの祝福。「天使」となれた者への憧れ。しこうしてその彼が召される瞬間の姿は、もっとも親しきものたちの目からは隠されていなくてはならない…。
最期のときにあって、当人は物質としての身体の死の痛ましさを一室のうちに閉じ込めて、信仰上の幸福をただただ個人的なよろこびとして抱え込んだまま逝く。去る者には去る者の、送る者には送る者の悲喜がある、というわけだ。
透明感のある画の妙とお話のうつくしさが相まってなんともかんとも…。ツアーの間中「マルタが、マルタが…」と浮ついてしまっている状態のガブリエルの描写が、実は沈鬱になりがちな本筋に対する中和剤のようなものとして、意図的に挿入されているらしいフシがある…。
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MAMA 2巻:“天使”の謎はいまだ明かされず
http://orecen.com/manga/mama02/
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一人なのに24年組の再来っておかしいだろ、と思ったけど読んだら「…あー、…なるほど」でした。
くそっ好きだ。
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天使候補の少年アベルが火事で死んだ。
彼は「天使になったから」死んだのか、それとも「火事で」死んだのか?
「天使になったら死ぬ」その真相は?
今回は少年同志の肉体関係もストレートに描かれていて、「匂わす」程度ではなかったのでご注意を。
アベルが変貌した理由、親しくしていた少年ユージーンの死。
「天使」という特殊条件ではあれど、死をどう受け入れるかというテーマにもつながるところがあって興味深く読んだ。
2巻までが「序章」という感じ(綺麗にまとまってしまったので、一瞬本来の主人公の存在を忘れて、2巻で終わりか?と思ってしまった)。
次からまた物語が動き出すかな。
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二巻を読むまではサスペンス的な展開だと思いきや、意外でした。
「天使になる=死ぬ」って、ほんとうだったんですね。
どうして「歌声」が「死」とつながるのかが不思議なところですが、
「死」を引き換えにしても皆が祝福し褒め称えるものは、一体どれほどのものなのか。
一巻の終わりでも、ガブリエルが「クワイア、ここはおかしなところです」「町はのどかでみな親切だけれど、少年が死んでもケロっとしてる」と言っているとおり、
そしてこの二巻で登場する刑事が犯罪だと疑うように、
私たちの価値観では到底かなわない世界がここには在るんだな、と思います。
けれど、少年たちは母親に恋い焦がれたり、女の子に恋をしたり、ふつうの少年と変わらない感情もあるわけで、、、。
そのあたりの葛藤が気になるところです。
現実のようで現実でない、どことなく不安定で美しい世界観。これからも楽しみです。
アベルはもっと冷たく無機質な子だと思っていたので、意外といろいろ考えていたり(失礼w)、自然を愛していたり、
そして自分がその立場になって気づくこともあり、周りを思って死んでいった彼に胸が締め付けられました。
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天使という死に至る少年達の心境が染みこむ第2巻。
善くありたい欲求は拒めない。第2巻の主人公となったアベルは愛を失うことを何度も体験し、それを求める者のに対しても八つ当たりともとれるような行動をした。天使という純粋無垢なイメージとは逆方向なその行動からは彼が選ばれるとは思わなかった。だが、彼は選ばれた。様々な葛藤や迷いを持ち続けながらも生き、その昇華によって天使に選ばれる。ミカが言い放った善くありたい欲求は拒めないというセリフ通り彼が天使になることは必然だったのか、天使になる条件は人為的な策略により選ばれるかもしれませんがそれぞれ死を迎える少年たちが生きる上での苦しみを昇華している様子をみると儚げで美しいものでした。
1巻毎に主人公を変更して進行していくんですかね。それぞれ少年がもつ葛藤を見るのも楽しいですが、今回の刑事のように外側の人間がもつ思いも描いていって欲しいです。2巻でさらに世界観に惹きこまれましたので次巻が楽しみです。
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アベル、ああ、アベル……。イーノクはあのメンバーの中で一番のくせ者っぽいな。かわいい。ラザロとギャビーがすっかり仲良しに戻っていて微笑ましい。かわいい。裏表紙のギャビーが悪人面で歌っていて笑った。かわいい。みんなかわいい。
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泣ける話だった。1巻よりも全然いい。クールな黒、アベルの死から始まってどうして死ぬまでか。言うまでもなく「トーマの心臓」リスペクトの作品だけど、ちゃんと売野さんの話になっているのは実力ある証拠。
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なんで美少年たち神のもとに召されてしまうの???彼らの清らかで美しい死は、一体どういう現象なんだろ。箱庭すぎて謎が謎を呼ぶけど、そこは描かない感じなのかな?外の世界はどうなってるの?彼らの死は当たり前に受け入れられる物なの?気になるけど、このまま謎と奇跡にあふれた世界観に浸っていたいような、相反する欲求が。とにかく続きを読まなければ。
24年組要素が良い具合にふんだんに盛り込まれていて、五体投地しなきゃいけない気持ち。