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自由 ではなく、<自由>である。
<自由>とはなんだろうか。一貫するキーワードは、やはり「第三者の審級」。
いつもの様に、とても鮮やかでアクロバティックに跳躍する思考、
精神分析や言語哲学、政治哲学、経済哲学など、横断領域的に越境する、大澤真幸の知が、この一冊でわかる。
『逆接の民主主義』と重なる部分もあるが、『逆接〜』を読んでいると、一層分かり易くなるかもしれない。
偶有性の在り方や固有名、経済、資本の在り方など、越境する思考の旅に誘われること、間違い無し。
大澤真幸の真骨頂。
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自由は社会性の産物であるとか、
不自由があるから自由があるなど
まさか量子力学による自由の可能性を否定するとは思いませんでしたが
考えたかに一理あると思いました
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大澤社会学の集大成。堂々の1000枚! 肥大化する「選択の自由」と「自己責任」。自由でありすぎることの息苦しさが意味するものは? もはや自明ではない「〈自由〉の条件」を問い直す、必読の書!
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今日までの、哲学、政治におけるあらゆる「自由」についてまとめた本。特にバーリンとハイエクの議論を通しての積極的自由と消極的自由の精緻化は参考になった。
本書の抽象度はものすごく高いが、注訳が具体的な例を多分に提供してくれるのでなんとか読みすすめることが出来る。具体的な知識を得られる本ではないけど、現象について自分なりの考察するための武器をくれる。