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ロジカルシンキングとは?ということが網羅的に学ぶことができた。
各手法のメリットデメリットも記載してくれ、より実戦に近いような情報もあり役立ちました。
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体系的で非常に読みやすかった。実業務例も数例あり、わかりやすかった。特に、ロジカルシンキングはクリエイティブな作業であり、型にはめる単純作業ではない、というのが印象的だった。極めて行きたいなと思えました。
ロジカルシンキング関係の言葉がたくさん出るので、中級者の中の初心者向きかなという感じでした。
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2021/01/14 17:29
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MECE(もれなくダブりなく)
・根拠―だから→結論
・結論―なぜなら→根拠
________________________________________
要点1:ロジカルシンキングの一番基本となるルールは、次の4つに集約される。
要点2:「そう/そうじゃない」を明確にする
要点3:「なぜなら」「だから」で話を展開する
要点4:ファクトに結びつける
要点5:論点を押さえ、全体をバランスよく考える
要点6:情報を二つの軸(切り口)によって図表化する「マトリックス」により、複雑な内容が視覚的かつ直感的に頭に入ってくるようになる。
要点7:著名なフレームワークは、自分で一から考える場合よりも時間と労力が節約できるため、威力が大きいものだが、それぞれに目的や特性があるので、都度最も適切なフレームワークを選ばなくてはいけない点に留意すべきである。
筋道を立てて論理的に考える基本のルールは4つだけ
ロジカルシンキングを直訳すると「論理的思考」、つまり「筋道を立てて論理的に考えること」を指す。ロジカルシンキングにおいて最も基本となるルールは、次の4つに集約される。
① 「そう/そうじゃない」を明確にする
② 「なぜなら」「だから」で話を展開する
③ ファクトに結びつける
④ 論点を押さえ、全体をバランスよく考える
MECE(ミーシー:モレなくダブリなく)、ロジックツリー、ピラミッドストラクチャーなどロジカルシンキングのツールの根底には、必ずこの4つの基本がある。以降では1つずつ、この4つの基本ルールを解説する。
結論に説得力を持たせる
ロジカルシンキングの第一の基本ルールは、「そう/そうじゃない」を明確にすることだ。言い換えれば、「イエス/ノー」「やる/やらない」「右に行く/左に行く」など、結論をはっきりさせるということである。
ロジカルシンキングができていない人は、結論をあいまいにしてしまうケースが多い。「どうすれば営業成績が上がるのか」という論点に対して、「人それぞれだからなんとも言えない」「成果につながらない訪問は無駄になりがちだけれど、そこから次の仕事につながることもある」という答えではまったく意味がないのである。
ロジカルシンキングのよいところは、「なぜ」と聞かれた際にも、「これこれこういう理由でこの結論を出しました」ということを説得力のあるかたちで説明できる点である。「明確な結論」とロジカルシンキングは、切っても切り離せない関係にあるのだ。
筋道が見えないと、要領をえない
論理的に考えるとは、「筋道を立てて段階的に判断していくこと」であり、この「筋道を立てる」というのは、別の言葉で言い換えると、「根拠と結論を『なぜなら』あるいは『だから』でつなげること」となる。
・根拠―だから→結論
・結論―なぜなら→根拠
このどちらかのパターンで考えていくことである。
この「根拠―だから→結論」あるいは「結論―なぜなら→根拠」を1つのブロックとして、このブロックを論理的に積み重ねることが、ロジカルシンキングの基本動作なのだ。
そのつなげ方には、「三段論��」の論理展開である「演繹法」、事実の共通項に着目し結論を出す「帰納法」の2つのパターンがあることを知っておくとよいだろう。
論理のスタートは誰もが納得いく事実で始める
「結論―なぜなら→根拠1」というロジックがあるとすると、「根拠1―なぜなら→根拠2」というロジックがその下にある。それを繰り返して行きつく土台の根拠は「ファクト」でなければならないというのが第三の基本である。つまり、次のような形となる。
「最終結論―なぜなら→根拠1―なぜなら→根拠2・・・→根拠Z(ファクト)」
ロジカルシンキングでいう「ファクト」とは、事実や自明の理、原理原則のことである。たとえば、「現在の携帯電話の普及率は九〇%を超えている」などはファクトとなる。
一方で、「若者層の間ではケータイ小説がはやっているらしい」は、主観的な意見であり事実とは限らない。ファクトとして有効なのは、数字で具体的に事実を示しているデータや事実を見て確認したこと。トヨタ自動車の「現地現物」という方針はまさにファクトベースの思考であると言えよう。
論点を押さえねば、時間の無駄
ロジカルシンキングでは、局所だけを見るのではなく、全体を見て重要な「モレ」がなく判断していることがポイントとなる。一般的に1つのファクトがよりどころとなっている論理のブロックは弱く、3つ、4つと土台が増えるほど積み上げたブロックは強固になる。より考えやすい粒度という点を考慮すれば、結論を支える土台は3つか4つに集約すると、説得力があり、かつわかりやすくなる。
思考のスピードを加速させる考え方
複雑な問題をシンプルにするロジックツリー
MECEを意識しながら、1つのことを分解していくのに便利なツールが「ロジックツリー」である。これは一番左に主となるテーマを置き、右に向かって枝分かれしながら要素を書き出し、どんどん分解していく方法だ。
例えば「生物」をロジックツリーで分解する際、まず「動物」「植物」「菌類」「原生生物」「原核生物」に分ける。さらに「動物」は「脊椎動物」と「無脊椎動物」に、そして「脊椎動物」は「ほ乳類」「鳥類」「は虫類」「両生類」「魚類」・・・というように細かく分けていくのである。そしてそれぞれの分解がMECEになっていることが重要となる。
ロジックツリーとすることにより、複雑な構造がシンプルに表現でき、全体をイメージしやすくなるとともに、どこの要素が抜けているのかなどのモレが意識しやすくなることも重要な利点である。応用しやすい「マトリックス」
「マトリックス」は情報の整理や分析によく使われる型である。情報を2つの軸(切り口)によって図表化することで、複雑な内容が視覚的かつ直感的に頭に入ってくるようになる。
「マトリックス」にはテーブル型とポジショニングマップ型の2つのタイプが存在する。
テーブル型は、「メリット/デメリット」「重要度が高い/重要度が低い」など、定性的な側面から情報を整理する際に有用だ。その際に留意すべきは、「この仕事の重要度は中くらいだな」などとあいまいにせず、ある程度割り切って分類することである。そうすることで、事象が具体的に整理でき、アクションにつながりやすくなる。
一方、ポジショニングマップ型のほうは、「『どのくらい』重要か」「『どのくらい』緊急か」というように、程度や相対的な位置が重視されるツールである。
マトリックスのよさは、軸の組み合わせが無限にあって、初心者でも応用がしやすい点にある。例えばレストランチェーンの分析では、「価格」と「日常感/スペシャル感」の2軸とするケースと、「丁寧な接客/シンプルな接客」「店舗面積が広い/狭い」という2軸とするケースでは違った分析結果が導き出される。つまり、自由度が高いだけに経営知識やセンスが問われるとも言えるのだ。「SWOT分析」や「アンゾフのマトリックス」という有名なマトリックスを使うことにより、優れたマトリックスの特徴を捉えておくとよい。
フレームワークで時間も労力も節約する
目的に合ったフレームワークを使う
著名なフレームワークを知っていると、自分で一から考える場合よりも時間と労力が節約でき、また検討項目のモレを防ぐことも可能となる。ただ、便利なツールであるだけに、深く考えずにフレームワークを埋めてしまうということは避けなければならない。
フレームワークには、それぞれに目的や特性があるので、都度最も適切なフレームワークを選ばなくてはいけない。業界の魅力度であればポーターの「五つの力」、マーケティング施策ならコトラ―の「4P」というように。目的の違ったフレームワークを使うのは、バンカーでドライバーを打とうとするようなものだ。つまり、場面に適したフレームワークを使うことが大事なのである。
代表的なフレームワーク
代表的なフレームワークとして、まずはビジネスの環境分析である「3C」を紹介する。「3C」とは、市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の頭文字をとったもので、そのビジネスにおける課題や成功要因を見つけ出し、これからの戦略を考えるために使われる。
マーケティング戦略を考える際に使うフレームワークは、「4P」と呼ばれるものだ。「4P」は製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、広告・プロモーション(Promotion)の4つで構成されている。
採用のフレームワークとしては、スキル、マインド、組織へのフィット感の3項目が使われる。
武道やスポーツ選手の評価としては、「心技体」が用いられる。これは心(メンタルの強さ)、技(スキル・テクニックの習熟度)、体(フィジカルな身体能力)と考えればわかりやすい。
その他にも本書では、ビジネスの成功要因や事業機会を導き出す「SWOT」、事業拡大の方向性を考える際に用いる「アンゾフの事業拡大マトリックス」などが紹介されており、詳しくは本書を参照されたい。
説得力のある主張を作る
イシューを設定する ――論点は何か?
ロジカルシンキングで自分の主張をまとめる際に、最初に「イシュー」を明確にしなければならない。イシューとは「考えるべきこと」「議論すべきこと」「議題」の意味で、「論点」と言い換えてもよい。
「卒業3年目までの新卒の採用を、4月採用だけではなく、通年採用とすべき」というイシューが設定されれば、「通年採用のメリットは何か?」「費用対効果は十分か? リスクはないか?」「他に有効な代替手段はないか?」という内容が議論されるべきだ。
では良いイシューとダメなイシューを分け���ものは何か。それは、最終的に企業価値の向上に結びつくようなものが良いイシューなのである。
また、ダメなイシューの1つは、方向性が間違えているもの。新規事業参入の是非を検討する際に、「全社的な企業風土の良し悪し」をイシューと設定しても、価値のある議論にはなりにくい。
もう1つは会社の業績に与える影響があまりにも小さいものもダメなイシューだ。例えば「トイレットペーパーをシングルにするかダブルにするか」というものである。枠組みを作れば必要な情報がわかる
ロジックの枠組みを考える際に有効なのは、ピラミッドストラクチャーである。
ピラミッドストラクチャーに関しては、「グロービス MBA クリティカル・シンキング」でも詳しく紹介されており、そちらをご覧いただきたい。
ピラミッドストラクチャーで重要なのは、メインメッセージをサポートするメッセージ(キーラインメッセージ)のバランスがとれていることだ。そのためには、上記で紹介したフレームワークを活用することが有効となる。
1つのメッセージを支えるファクトやコメントは、できるだけMECE「感」があることが大切であり、特にメインメッセージを支えるキーラインメッセージに関しては十分に意識すべきだろう。その構成の優劣によって、メインメッセージの主張が強固にサポートされるのか、不安定となってしまうのか、大きく分けることになる。
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基本中の基本が書かれている。内容は理解できても、実践できるかは別。これを日々で実行できるかがこの本を生かせるかのキーポイントになる。
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若い方、ビジネス経験の浅い方にも分かりやすいように書かれているため、世に溢れるロジカルシンキング関連の本の中でも、最初に読む本として相応しいものだと思われた。
ただし、方法論を分かり易く示したものではあるので、より難易度の高い本を読める前に、当面はこの本を握りしめて仕事を進めるのが良いとも思われた。
本書内の参考図書にも記載ある、イシューからはじめよの難易度がレベル3だとすると、本書はレベル1くらいの肌感。
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新入社員研修のテキストのような内容。よい意味で教科書的で、わかりやすくシンプルでコンパクトにまとまっており、入門書としては最適。