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中田永一、宮下奈都、小路幸也ら8名の作家が執筆した、
本と新たな一歩をテーマにしたアンソロジー本。
豪華作家人が勢ぞろいで、短編ながらもどれも素敵な話だった。
作り出すという、新たなことをする行為は想像以上の苦労があるということ。
印象深かったのが、中田永一の「メアリー・スーを殺して」と、
原田マハの「砂に埋もれたル・コルビュジエ」。
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小路さんがいらっしゃるので購入。
電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。
「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた身としては、お、俺を殺してくれ、と思うような暗黒時代を思い出させるような、そんなリアリティのある空気にえぐられました。面白かった。
やっぱり大好きな作家さんということで贔屓目もりもりな気もしますが、「ラバーズブック」がとても好きです。読み返したい短編。短絡的じゃなくて完結していてなおかつ重量がある文章。すきです。
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苦手あり、鷲掴みあり、ニッコリあり。
楽しく読んだ、アンソロジー。
原田さんは「認知症」の父親を介護する女性の話が、
現実的でたまらなかった。
小路さんの「旅の本」でなくて、「旅する本」。
らしくて大好き。
沢木さんは初読みですが、面白かった。
無職の40歳、男性、時田風音が受賞後の2作目を書く時のお話。
結構笑えて面白かった。おっちゃん、頑張りや!と思う。
初読みの作家さんが多くて、いい出会いだったな。
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本に関する8つの物語。どの話も本によって人生におけることが変化したり、何かを変えるきっかけになったりなど、本から色々なことを紡ぎ出していく印象で読みやすく良かった。その中で特に宮木あや子さん「校閲ガール」が良かった。文芸や雑誌などの校閲作業にまつわることが分かったり、ある小説家さんとの関わりを通じて見えたことなどが良かった。他に良かったのは小路幸也さんは温かみのある作品で、原田マハさんの作品は美術関連も盛り込まれ、短編ながら読み応えがあった。朱野帰子さんの作品は夫婦合わせて良い本を作るのが感じられる。
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旅行中に持ち歩くのに
重すぎず(内容的にも)
さらっと読めるものを、と購入。
題名の通り、本をめぐる様々なお話。
どの作品も、さらっと読めるうえ
いい話だった。
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原田マハと小手鞠るいが読みたくて
図書館で借りたんだけど、全体的にイマイチ。
最後の校閲ガール/宮木あや子 だけ
おもしろかった。スカッとしたわ。
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短編集。どれも面白く、さらりと読めた。
作者・読者・装幀家・校閲者など、色々な立場から本と関わる主人公たちの、本に纏わる物語。
「メアリー・スーを殺して」を特に気に入った。
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市図書館にて。中田永一が気になり。
なぜだか大笑いしながら読んだ。作品としては大して気に入らなかった。他の人のレビューをみて、そうかこれは良い本だったのか、と思った。言うことはないはずだ。
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⚫メアリー・スーを殺して/中田永一(乙一)
⚫旅立ちの日に/宮下奈都
⚫砂に埋もれたル・コルビュジェ/原田マハ
⚫ページの角の折れた本/小手鞠るい
⚫初めて本をつくるあなたがすべきこと/朱野帰子
⚫時田風音の受難/沢木まひろ
⚫ラバーズブック/小路幸也
⚫校閲ガール/宮木あや子
こういった本を読んでいつも思うのは、自分にとって新しい作家に出会える嬉しさ。
といっても、今までは目当ての作家以外に1人2人いれば当たりだったが、今回は4人もいる。
誰から手を出そうか。
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8人の語り手による短編集。
本を通して見た世界はこんなにも多く、こんなにも刺激的。
広がる世界の面白さを、あなたに。
『メアリー・スーを殺して』
メアリー・スーとは聞きなれない言葉だった。
一体それは誰?
この人物は、二次創作における、書き手の願望を一身に背負った自己愛の塊というべき人物。
つまり、イタいキャラクターであり、ご都合主義的な登場人物ということらしい。
ありがちな設定だ。
プロの作家なら、それらを上手く操れるのだろうが、残念ながら多くの書き手はそうではない。
自分の妄想とありがちな設定と底の浅さが露見する、書いている本人だけが満足できるという代物。
このことに気づいた主人公、如月ルカは彼女を徹底的に排除すべく努力を開始する。
それが彼女の扉を開けた瞬間だった。
好きなことをもっと上手くなりたいと熱望し、自らを客観的に眺め、己と戦った。
そして彼女はメアリー・スーと再会する。
その再会は、きっと彼女にとって、大切な瞬間だったことだろう。
『校閲ガール』
出版社の校閲部に配属された悦子は、この仕事が好きではなかった。
好きではなかったが、雑誌編集部に行くために彼女は真面目に、完璧に仕事をしていた。
今や、素人が好き勝手に情報を配信できる時代。
しかもその垂れ流す情報の多くはたった一人で書き、他人の目を通さぬまま世界中に発信される。
だから、変換ミスもおおいし、誤用も多い。
私も自分の文章を読み直しているかと問われたら、毎回はやっていない、というか、ざっと目を通すだけできっちり訂正をかけてはいない。
だが、出版物はそうはいかない。
一応、他人の目が入っているはずなのだ。
さて、嫌だけど、嫌だから、悦子はきっちり仕事をこなす。
言葉遣いはなってない、かもしれないが、意味もなく人を批判してくるわけではない。
ゆとりと言われようが、商売女っぽいと言われようが、その相手にあるだろう思い込みを壊す感じが好きだ。
実際にこんな人が後輩にいたら面倒だろうが、それはそれで面白いかもしれない。
ただ、私のような大雑把な人間に校閲が務まるかはかなり怪しげなところだが。
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本屋さんとか図書館とかじゃなくて、「本」に関わるアンソロジーだったので作家さんとか装丁とかのお話ばっかりで楽しかった!!中田さんのお話はやっぱりいいなあと再認識したのでした。
あと夫が本を出す話が良かったなあ。読んだことない人がいっぱいいたのでこっから新しい作家さん開拓したいと思いました!
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「メアリー・スーを殺して」中田永一
「初めて本をつくるあなたがすべきこと」朱野帰子
「時田風音の受難」沢木まひろ
「ラバーズブック」小路幸也
「校閲ガール」宮木あや子
この5篇が好きだったな
1作目の「メアリー〜」が面白かったので、一気に読み切れた。
小路さん以外は初めて読む作家さんなので、他のも読んでみたい。
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おもしろかった作品
「初めて本をつくるあなたがすべきこと」朱野帰子
夫のキャラクターがめんどくさくておもしろい。現実にもいる
「時田風音の受難」沢木まひろ
こんな優秀な編集者がいたら書けないものも書ける。でも心を蝕まれる・・・
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the book is buried under the beach(by Maha Harada): based on the real story. the book that fold the edge(Rui Kodemari): sounds excellent! the words, the idiom and how to!
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本をめぐる物語というか、本に係わる物語って感じ。
色んなかかわり方があるとは思うけれど、それだけでなく、
本が出来上がるまでに、色んな人が関わっているんだと思ったら
ますます本が愛おしくなります。
アンソロジーは新しい作家さんとの出会いの場である。
ましてや本関連のアンソロジーときたら、期待度大である。
好きなのは、「メアリー・スーを殺して」
話の流れから、どんな結末になるかと思ったら
さすがの乙一氏ですね。
ある意味、予想外で中田氏らしい終わらせ方でした。
ちょっとしたきっかけで、人って変われるんだって思わせる。
これは読後感がよいです(p^_^q)
「砂に埋もれたル・コルビュジエ」
最後に一気にこみ上げてきます。ブワーって来ます。
「ラバーズブック」
ステキ過ぎるお話。周りの人の優しさが素晴らしい(*´◇`*)
原田マハさんと、小路幸也氏の本は、他の作品も読んでみたい。
短編集なのに、大いに楽しませていただきました。