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藤堂作品をレビューに載せるのは初めてだが、
レビューを書くようになるずっと以前に、
藤堂作品にハマって読みあさった時期があった。
今思うと、あの時期は今回への布石だったのかもしれない。
表題作品を含む5つの短編集のどれも、
主人公は40代後半〜50代の独身女で、
同年代の私はすんなりと物語に入り込めた。
(ただし独身者の気持ちは理解不能だが)
あまりにも普通に生々しい女たちの生活なので、
読んでいて感動するとか面白いという内容ではない。(笑)
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生々しい
人として。
綺麗に生きられないものなのだと痛感させられる。
だからこそ楽しいのよねえ
後悔してでも。
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年配の女性の微妙な心理を描いた短編集。
細かな描写がリアルに感じれてその点は面白くもあった。ただ短編なのでいつも尻切れとんぼな感じでした。
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私自身は恋愛体質ではないので、違う世界の話として楽しめた。
サガンがどこか書いていた「若い女性ではなく、『いつまでもお若い』と言われる世代」に属している女性なら、
共感出来る心の機微が描かれていて面白い。