投稿元:
レビューを見る
対米関係でやってはいけないこと。
・約束を守らない。
・政権を批判する。
・湿原はマイナス。
・根回ししない。
ソ連も屈したのに、カナダは屈しなかったことも多々ある。日本も凄いことがたくさんあることに気がつくべき。
投稿元:
レビューを見る
カナダ・メキシコ・ニュージーランドの、大国アメリカへの交渉術を示している。
「対米交渉のすごい国」としてこの3カ国が挙げられているのは、単に筆者が滞在したことがあるからだと思われる笑
中小企業が大企業に交渉を挑むときにも使えそう。
(以下、概。NZとアメリカとの交渉の案件の概要のみ)
第2章 アメリカを操るために、やってはいけない4つの鉄則
・労働党ヘレン・クラークのイラク戦争での失言「ゴアが大統領だったら…」
第3章 アメリカにNOというために、その5つの鉄則
・NZ非核政策をめぐるNZの対米関係
84年に労働党ロンギ政権が誕生し非核化を推進、これにレーガン政権は狼狽
米国の、核搭載可能な艦船ブキャナン号の寄港要求をNZは拒否
米国はアンザス条約でNZの防衛義務を停止
NZ非核法を制定、米国はこれに賛同はせずも経済的報復は実行せず
87年ロンギ労働党が総選挙で勝利。アンザス条約からは脱退せず
米国は、NZとの関係を同盟国から友好国へと格下げ
・対米配慮のあるNO、戦略的非重要性による黙認
・湾岸危機(フセインによるクウェート侵攻)ではボルジャー国民党政権はアメリカに軍事援助
・同時多発テロ、アフガン戦争でクラーク労働党政権はアメリカに軍事援助
・クラーク労働党政権はイラク戦争には派兵せず
・アフガンでタリバン政権崩壊後、米国主導の平和復興活動には協力
第4章 アメリカを「動かす」ための5つの法則
・90年代後半の羊肉紛争
99年〜クリントン大統領がエスケープクローズ適用
シプリー首相はオーストラリアとともにWTOに提訴
ブッシュ政権のとき羊肉への関税撤廃
投稿元:
レビューを見る
読了:2009/11/29 図書館
※著者は『誰も知らなかった賢い国カナダ』(講談社プラスアルファ新書)の人
投稿元:
レビューを見る
提言されている内容は人間同士の付き合いにも必要なごくごく常識的なもので、新規性は一切ない。しかし、これは結局、外交もつまるところは人間同士の丁々発止であるということを教えてくれる。そんな良書である。
<要点>
してはならないこと
・約束破り
・政権批判
・失言
・根回し不足
すること
・丁寧にNoと言う
・戦略的差異を勘案する
・関心の非対称性を活用する
・争点をうまくリンクさせる
・アメリカ政治の興隆をよみとく
・大統領との親密な関係
・交渉打ち切りもあり
・パワーベースからルールベースへ
・負けた、とアメリカに感じさせないこと
<特記>
第二次大戦直後は、カナダは世界第四位の大国だった。
投稿元:
レビューを見る
「弱小国」のカナダ、メキシコ、ニュージーランドが
「大国」アメリカを相手にどのように交渉して勝利を
納めたのか、を分析した一冊。
マイミクさんが日記に書いていたのがきっかけで手に
取ってみた。
長らくカナダとアメリカの仕事をしたワタシにとっては
やっぱりカナダについて書かれた過去の事例が面白
かった。
特に、ブッシュ(父)ともレーガンとも良好な関係を
築いてカナダの国益を考えたマルルーニの果たした
功績というのはかなり大きいということがよく分かった。
自分たちはアメリカより勝っていると信じている。その
一方で、アメリカに対するコンプレックスもある、という
のがカナダ。
これは、日本がアメリカに対して抱いている感情とほぼ
同じなんじゃないかと思う。
だから、"日本人とカナダ人は合う"というのがワタシの
持論。
久しぶりにカナダに触れた本を読んで、長期出張でカナダ
に張りついていた若き日々も思い出した。
蛇足:
このタイトル「対米交渉のすごい国」…「すごい」なんて
言葉、本のタイトルに使う言葉なのか?などと思ってし
まった。何か子どもっぽい感じが。