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3/17産経新聞に国立極地研究所の高橋晃周(あきのり)准教授(38)と渡辺佑基助教(32)が、南極でビデオロガーに成功したと報道があった。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110307/scn11030717010006-n1.htm
この本の著者も先を越されたと思っているのではないかな。
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水中生物のことが本当はあまり分かっていなかったのを知った。
世の中には分かっていないこと、仮設で常識とされていること
がいっぱいあることを改めて実感した。
教科書に書いてあることも疑う。
大学に行けばいくほど表面上は難しくなっていってなんとなく凄そうだけど、
ウソがどんどん大きくなっていくことは、言われてみれば納得。
ペンギンもアザラシの写真も興味深いし、
こんな仕事もあるんだなぁ、と最後まで楽しく読めた一冊だった。
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これもおもしろい。
動物の体に取り付けてデータを収集するデータロガーを用いた調査。
研究成果の解説も面白いが、その過程がエッセイ的に書き連ねられており、それが更に面白い。
ウミガメ、ペンギン、アザラシの研究を中心に。
後半では、教科書にもウソが多い、と述べた上で、「この本の中のウソ」として大袈裟だった点、脚色を加えた点を自己暴露。
それで更にリアリティが高まる。うまいなぁ。
アザラシと四つに組み機械を取り付ける仕事(そんなものがあるのだ!)にここまで本気に取り組んでいる。
すばらしきプロフェッショナルの世界。
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「体重30トンのクジラから,500グラムの海鳥まで,みな秒速1メートルから2メートルで海の中を泳いでいた!」(冒頭の一文)
いい研究書だった.
わかりやすく,面白く書いてある.
著者が心から研究を愛しているのが伝わってくる.
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http://blog.livedoor.jp/nulljp/archives/1454094.html
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[ 内容 ]
ペンギン、アザラシ、ウミガメなどの水生動物は、海の中でどのように活動しているのだろうか?
その生態は、直接観察できないため謎が多かった。
だが、今や日本発のハイテク機器「データロガー」を動物に直接取り付けることによって、本来の生息環境下で、己の生存をかけてきびきびと動き回る動物たちの姿が解明されつつある。
この分野では、教科書を書き換えるような新発見が相次いでおり、「バイオロギングサイエンス」という新しい学問が誕生した。
いま、生物研究のフロンティアは水の中にある。
[ 目次 ]
1章 カメが定温動物でトリが変温動物?
2章 浮かび上がるペンギンと落ちていくアザラシ
3章 研究を支えるハイテクとローテク
4章 アザラシは何のために潜るのか?
5章 ペンギンの潜水行動を左右するもの
6章 ペンギンはなぜ一列になって歩くのか?
7章 教科書のウソとホント
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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口絵の可愛らしさに惹かれて手に取った。水中動物の生態は実は知られていないことが多い、と改めて知る。つい人に話したくなるような研究成果が半分、あとの半分は研究の苦労話・裏話が満載というお得感が得られる本。想定読者は高校生なのだろうか、7章やあとがきは特に筆者の情熱を感じる。「何かの役に立てようなどといった下心を持たず、おもしろい研究を突き進めていくのが、科学者として真摯な態度なのだ」とは、格好いいなあ。そして「世の中の動物好き」に「私の興奮を何とか伝えられないだろうか」という筆者。伝わりました、十分。
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読んでいてこんなに楽しかったのは久しぶりだ。
未知の自然というものを対象にした研究の醍醐味が詰まっている。
研究者とはかくも冒険者であったのか。
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わくわくする未知の世界の研究。
役に立てようとして研究すると案外役に立たない。
興味と興奮で研究したことが思いのほか役立ったりする。
準備万端のときはうまくいく。
ミスがあったときに限って自然は痛いほどそこを突いてくる。
求む男女のコピーがとても素敵!
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バイオロギングの創成期のお話。世界トップクラスになるまでの著者の試行錯誤の有り様を面白く魅せてくれる本。科学者とは何かの役に立てようといった下心を持たず、面白いから続けるという姿勢は見習うべき物があるとおもった。また、過酷な自然環境での調査の知恵として、「万全の準備をしたときに限り、その準備が不必要であったかのごとく物事がうまく進む。」っていうことを実感のこもった言い方で伝えてくれた。
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著者は温度計、体温計、加速度など各種センサーを海洋動物に取り付けて得られたデータから生態を探ってきた。
研究内容や結果そのものも興味深いが、試行錯誤や偶然の発見を繰り返す研究生活がドラマチックでノンフィクションとは思えないほど楽しい。
南極の暴風の中でうまく小便する方法とは!?
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*この分野においては教科書を書き換えるような新発見があいついでおり、バイオロキングサイエンスという分野が登場している。そして今、生物研究のフロンティアは海の中にある。
*生物の本質を学ぶことで、経営の流れに生かすことができる情報が多くあるという事実を知るべきである。
*どの分野に進むのであっても、良い本をたくさん読み、国語力を磨く必要がある。文章を読んで情報を収集し、人と話をして内容を理解するだけではなく、書く文章や話す言葉で自分の考えを伝えるという基本能力は、必要不可欠な素養である。
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バイオロギングサイエンス:
ペンギン、アザラシ、ウミガメなどの水生生物に"データロガー"を取り付け、
水中での動物の生態を分析する学問
ペンギン:
もぐる深さによって吸い込む空気量を調整している
深くもぐる時ほどたくさんの空気を吸い込む
空気量で中性浮力点を調整
中性浮力点:浮く力と沈む力が拮抗する状態
潜水浅い時:空気少ないため、中性浮力点が浅い→浅いところでエサをとりやすい
潜水深い時:空気多いため、中性浮力点が深い→深いところでエサをとりやすい
浮上する時は、体内の空気の浮力を使って浮上し、
ヒレを動かさずに滑空するように斜めに海面から飛び出す
アザラシ:
ペンギンとは逆に空気を吐き出してから潜る
身体から浮力をなくして、重力を使って水中を落ちるように潜り、
浮上する時はヒレを使って浮き上がる
研究体験談:
データロガーをつけたら、回収するのが大変
産卵期、子育て中など同じ場所に戻ってくる時期と習性を利用する
南極のペンギンは天敵がいないので警戒心が薄くつかまえやすい
(北極にはホッキョクグマという捕食者がいる)
ペンギンの巣には数万匹が一緒にいるので、見つけるのが大変
一回捕まったペンギンは近づくとソワソワするのでわかる
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アザラシやペンギンに、加速度計や地磁気計などのデータロガーを背負わせて、海の中での動きを観測しようという「バイオロギング・サイエンス」のパイオニアのエッセイのような本。まるで大学の講義を聞いているかのような親しみやすさ、わかりやすさがある。語り口がちょっとジジくさい(失礼!)ので年配の方かと思っていたら1967年生まれの方だった。
それにしても、海洋動物が海の中でどのような動きをし、どのような食餌をしているのか、つい最近までわかっていなかったということに驚いた。
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1月に国立科学博物館で聞いた著者の講演を思い出しながら、最後まで楽しく読めた。バイオロギングの成果と魅力を、親しみやすいエピソードを多数交えて、情熱と人柄あふれる文章で書かれていた。