紙の本
とても良かった
2016/01/07 18:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メロリーナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もちろん人それぞれ違うのであくまで「あおちゃんの場合」でしょうが、はじめて発達障害について知るにはとても良い本でした。
あおちゃんは顔の見分けが苦手なので身長やメガネの有無などの特徴で覚えていたのに新しい職場ではメガネの人が多すぎる→じゃあどうしてるの?→メガネの形で見分けてるって、それ普通は逆にむずかしいっ!
いつもと違う、とか人が多い事にパニックになったりなどは私も苦手なのでちょっと共感できたり。
何よりくらげさんのあおちゃんに対する理解や観察がよいので、まるで「あおちゃん取扱説明書」のようでした。
2も購入予定。
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ツイッターで知って、楽しみにしていた本。
大人になってから広汎性発達障害と診断をうけたあおさんと、彼氏で人工内耳装着中のくらげさんの日常のお話。
あおさんの日常は本当に困難なこと多くて、子どものころから大人になるまで、よくがんばってきたなと思った。
耳が聞こえない人に、「子どもの声を『しっかり聞いて』愛情を持って」というのは難しいでしょ? というふうに、くらげさんの聴覚障害を例にあげて、発達障害での困難さを言いかえているのが分かりやすかったです。
発達障害の人の困難さって、本当に人それぞれで、その人の困っているところが何なのかを知るのって、本当に難しい。
学校でも、発達障害の子の困っているところを知るには、とても注意深い観察がいります。難しいです。
今年度の中学校区の教育相談のテーマが、「発達のグレーゾーンの子の早期発見早期対応」です。小中学校で発達障害を見過ごされてきた子が、高校・大学で不適応を起こすケースが多いそうです。
あおさんも、大変な学校生活を送ってきたのだろうなと思う。
小学校でも、「なんか特性がありそう」というのは分かるのだけど、それをきちんと見極め、個別の支援にまでつなげていくのは簡単じゃない。
だからこそ、教育相談の体制を整えて、特別支援にもしっかりとつなげる。ちゃんと学校がシステムを作って、困っている子たちの力になれるようにしたいです。
ということで、隣の小学校の養護教諭の先生の分と2冊買いました。
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Twitterでフォローしている方の本だったので、アマゾンで予約して楽しみにしていた。
くらげさんの、あおさんに対する愛情がじっくりと伝わってくるとてもよい本だと思う。
それは、障害がどうとかいうことではなく、好きな人のことだからなんとか理解したい、仲良くしたい、うまくやっていきたい、というとても根源的な欲求が描かれていたからだと思う。
私は診断を受けていないけれども、あおさんのこだわりはなんとなくわかるような気がするところが多い。
同じものにこだわること、あいまいな言い方が通じないこと、化粧の意味がわからないこと、そして子どもが怖いこと。
発達障害はとてもバリエーションが多いから、完全に同じということはない。それでも、共通するものはあるわけで、私は特に、化粧と子どもに関する項目では、「そうそう」とうなずくことが多かった。
今では、そういうもんだと納得して、最低限の化粧をするようになったけれども、ホントのことを言えばいまだに、顔にいろいろ細工を施すことの意味はわかってない。洋服も、ひらひらした可愛い女の子の服は着られない(いろんな意味で)。
子どもが怖い、というのは目からうろこだった。私は子どもが嫌いなのだとずっと思っていた。スーパーやファミレス、電車、劇場などで突然大声をあげたり、走り回ったりする子どもに対する強い感情は「嫌悪」だと思っていたのだが、もしかしたらあれは「恐怖」だったのか、と思いあたった。
子供の声だけでなく、突然の大音響などは非常にドキドキする。
この本は、発達障害を勉強するためのものではない。描かれているのはあくまでもあおさん個人の状態である。
私がすてきだなと思ったのは、そんなあおさんを理解しようと努力しているくらげさんの姿だった。こんなに大事にされるあおさんが羨ましい。
好きな人のことだったら、なんとか理解したいと思うし、相手を喜ばせたいと思うものだろう。そこが描かれているから、読み終わったあとにほのぼのするんだろうと思う。
星が一つ少ないのは、もっともっといろんなエピソードを読みたかったから。読者のわがままです。
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ツイッターで以前から興味深くフォローしていたくらげさんの、「彼女の普通」と、「彼女との普通」をまとめたコミックエッセイ。
冒頭で述べられている通り、発達障害を網羅しているわけではなく、またそれが目的でもなく、かといって絵でも綺麗事でもごまかさず、自分の好きな人とどう向き合うか、を真摯に書いているなと思いました。
向き合う姿勢の入門書として最適だと思います。
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楽しい内容でマンガも可愛かった。
著者のクラゲさんが発達障害の彼女を理解しようという努力や理解がすごいのはご自身も障害があるからというのが大きい?そのおかげで面白い彼女(と言っては失礼か…)が出来る=人間関係が広がったというところが素敵です。
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実は、最近まで、発達障がいについて知らないことばかりでした...。知るきっかけは、2012年10月のFuture Innovation Cafe #43「相互理解カフェ」、そして、2013年8月のムサコ大学「認知特性と相互理解」。
発達障がいの一つである自閉症スペクトラム(ASD)。
これまで2回のイベント、そして、今回の「相互理解カフェ Vol.2」を通じて、発達障がいの方々と、僕らは変わらないのだと感じるキモチが強くなりました。強いて違いを言えば、感度の差。発達障がいの特徴である「感覚刺激の敏感さ」や「こだわり」などが起因していると思うのですが、これは、僕自身もそうだし、身近な方々にも見られる違い。
実際に、発達障がいの方々と接している方々は、僕が想像する以上に苦労もあるとも認識しているのですが、少なくとも、僕自身が、発達障がいを特別なことでなく、普通なこととして理解することができたのは、大きな学びでした。
そして、最も大きな学びは「相互理解のしかた」。
日本では、聖徳太子が一度に10人の話を聞き取ることができたのが逸話として残っているように、自分自身も「聞く側」の能力が問われる、別の言い方をすれば、理解できないのは聞く側に責任があると思い込んでいました。これは、東洋の思想。
しかし、実際には、理解のしかたにも個性があります。「視覚優位者」「言語優位者」「聴覚音優位者」「身体感覚優位者」。さらに言語優位者も「言語映像タイプ」「言語中傷タイプ」「聴覚言語タイプ」に分かれます。
画一的な説明では、相手に理解されない。相手の個性に合わせて発信することが大切。相手が理解できないのは、発信者の説明力不足。これが、西洋の思想。
「(受け手の)理解力」より、「(送り手の)説明力」が大切。
「何度言っても、なんで、アイツは理解しないんだ!」と相手の責任にしてイライラするのではなく、「アイツには、どのように伝えればいいんだろう?」と自分を問うようにする。
2012年10月の「相互理解カフェ」をきっかけに、コミュニケーション方法を再考し始めている僕です。40歳を過ぎて学んだ「相互理解」。大きな学び。
あっ、最後に、この本で新たに知った言葉「定型発達」。「発達障がい」の対となる言葉。「定型発達」って、画一的でつまらないイメージが湧くのは僕だけでしょうか?
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マンガ付きエッセイなのですぐ読めます。内容よりもこの本の成り立ちがTwitterからというのが面白い。
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この本はとーってもおススメです!
近年、コミックエッセイが大流行でたくさん出版されてますし、発達障害を扱ったものも多いのでワンノブゼムとして流されがちかもしれませんが、この本はぜひ多くの方に読んでいただきたいです。
私は、心身障害や発達障害をテーマにした漫画、コミックエッセイを何冊も読んできましたが、この本は本当に本当にいい本だと思います。
障害をテーマに扱った場合、マンガやコミックエッセイの方が伝わりやすいような気がします。臨場感というか、作者の方が感じたことや登場人物の心が手に取るように理解できる気がします。
著者(原作者?)の「くらげ」さんの彼女である「あお」さんは広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)の診断を受けた方だそうですが、大人になって出会った著者から、医師に相談することを勧められるまでは、生活上の不都合は多少感じながらも、自分が発達障害とは全く思ってなかったそうです。
例えば、
・熱がりながら5月中旬までは冬服を着続け、寒がりながら11月中旬までは夏服を着続ける。
・特定のいくつかのお店で特定のものを食事にとりがち。
・一度覚えた道を最短距離かどうかに関わらずずーっと使う傾向にある。
・買い替え時に同じタイプの服や靴を選び着用し続ける・触感に非常に敏感で、化粧だろうがリップクリームだろうが肌に塗るものはダメ。また特定の肌触りのものしか着られない。
・視覚過敏や聴覚過敏があり、強い光や大きな音、ひどい雑音に弱い。
・あいまいな表現が理解しづらい。具体的に言われれれば理解できる。
・オブラートに包んだ物言いができない。全てストレートに話してしまう。
・他人から言われたことを頑なに守ることがある。また他人の言ったことを疑えない。
・他人の顔の認識が下手。
・他人の言ったことは、一度頭の中で文字化しないとうまく理解できない。字幕などはとても分かり易い。
彼女が単に気づかなかっただけと言えるかもしれません。アドバイスをしてくれる人が周囲にいなかっただけとも言えるかもしれません。でも、あおさんが他人に言われて診断を受けるまで特に支援を受けずに生きてきていたということは、発達障害というのは、いわゆる「定型発達」と言われる発達障害の診断が出ない多くの人と少し違うだけなのであり、何ら特別なことではないということではないでしょうか。
私も、大きな音が苦手(自分の声は大きい癖に(笑))、暗算が苦手、寝具や衣類の肌触りがとても気になる、日焼け止めやリップクリームは無理、(あおさんとは逆に)毎日違うものを食べたがる・違う道を通りたがる、結構ストレートにものを言ってしまう。。。などいろいろな特徴があります。
程度は違えども、誰しもクセや変わったところはあるでしょう。その特徴が強く出てしまう時に、生きづらさにつながったり、他人から見て変わってると映ってしまうだけなのだと思います。
前からいつも言ってますが、「発達障害」というものの考え方は、ある人の特性や困りごとをよりよく��解して、他からの支援が必要なのか、どのような支援が必要なのかを見出す手段にすぎないのであって、社会から排除したり、遠ざけたりするためのレッテルでは決してありません。
また、あおさんが診断が出たことについて、脳の働きからできないことがあるだけで、努力不足ということではない、開放された、と言っているように、他人から怠けとか努力不足だと言われてきた人の気持ちを楽にしてくれるものでもあります。
もちろんできるのにやらない、努力しないという人や場合もあるかもしれませんが、少なくとも他人を良く見もせずに、頭から、努力が足りない奴だ、又はKYだなどと決めつけるのは良くないということでしょうね。
私は「みんな違って、みんないい」はあまりにも安易すぎて好きになれませんが、お互いがもっとお互いをよく見て、良いところも悪いところも得意なことも不得手なこともある、という前提で補完し合う社会を目指したいですし、そこにおいて教育はさらに何を改善し、工夫すべきかをもっと勉強せねばと思います。
ちなみに本書のところどころに出てくる、監修者である宇都宮大学の梅永雄二先生が書かれたコラムも、大事なことが簡潔に書かれていてとても参考になります。
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『発達障害』て本当によく耳にするようになったし本も多いけど、偉い先生が書いてるとかじゃなくて、当事者の日常があって、例としてもすごくわかりやすいし誰もが当てはまるところもあるんじゃないかなぁと思いながら読めた。すごく読みやすいので、ぜひご一読を。編集は奥さんがしましたー!イェイ!
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この本を読んで思ったのは「人間の能力は環境に左右される」ということだ。根性論や精神論が不要だとは思わないが、環境を整えることのほうが優先されるべきではないだろうか。
また、他人の能力を安易に決め付けないことが大切だと思った。環境が整っていないことで、能力が発揮されていない場合もあるのだ。そのことを考慮せずに、今自分の目の前で起こっていることのみで判断するのは問題だろう。その人がどういう環境なら能力を発揮できるかということを考えるようにしたい。
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多くのジンケン学習がその辛さや困難さを強調する形でこども時代に伝えられるために、どこか自分事として捉える余地が狭くなることがある。それを軽快に飛び越えるひとつとして、本書はマンガで「障害者カップルのドタバタ日記」を表現するスタイルで発達障害のリアルを伝えてくれる。つまり一個人としての向き合い方とは、大文字の「障害者」支援という淡白なことではなく、目の前にいるその人の笑顔をどう引き出していくかということ。
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・アスペルガー疑いの人とペアで仕事をしていて、とまどうことが多いため、何か参考になることがないかと思い購入しました。
・ナイトハーブティを朝に飲んで混乱・・のエピソードは、私の相方にも通じるところがあったのでそういうものなのか、と納得できました。
・自分自身はつい、相手の発言や行動を理解できないと壁を作ってしまいがちですが、くらげさんはなんとかあおさんを理解しようとしていて、すごいと思いました。心洗われました。これも愛の力、なんでしょうか。
・発達障がい者の支援に、ほかの障がい者のための支援が活用できることもあるのではという指摘にはなるほどと思いました。
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非常に読みやすい。
そして、パニックになる仕組みがよくわかる。手に取るようにわかる。身近な人が浮かんだ。
難しいのは、集団の中でこうした人が安心できる環境をどう提供するか。要はマンツーマンでくらげさんという彼氏がついてるから突発的な変化もなんとかなっている。
が、集団生活だと、どうしても重度の人に対応が向きがちで、ある程度コミュニケーションが取れてしまう発達の人が後手後手になってしまう。しかも、本人のパーソナリティーと相まってまるでワガママを云っているように聞こえてしまう。中には誤解している人も多い。同じ状況で同じことを性格の穏やかな人が云えばどう感じるか、いつも置き換える。使う言葉はかなりキツくても、SOSだと受け止める。話をちゃんと聞くのが大切だと思う。謎の本人だけのローカルルールも、集団のルールとバッティングしないような工夫を模索中。。。
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マンガや文章で発達障害を面白おかしく且つわかりやすく解説している。
様々な生活の工夫についても書かれているし、キャラも良い。
オススメ。
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このように発達障害を わかりやすく障害者カップルのドタバタを絡めて書いてあり読みやすかった まずは相手を理解して 一緒に考えていくことが大事だと思います