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『いのちの電話』にかかってきた1本の電話を発端とするホラーミステリ。
合理的に解決される謎と、最後まではっきりしない謎のバランスが良かった。面白かったので殆ど一気読み~。
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童謡、だるまさんが転んだや鬼ごっこ
生命の電話の自殺相談、そして連続殺人
ホラー雰囲気を呼ぶモチーフが魅力的で
どんどん読み進めたくなるミステリー。
今回は怪異らしき幻聴はあるものの
そちらは関わりや解明が控えめで
存在感のより強い怪人は人間として書かれていて
ホラー要素よりミステリー要素が強く1対9くらい。
それでも怪人の異常性とか常人ならざる感じの
不気味さがとても良かったです。
個人的にはもうちょっとホラー色強い方が好みだけど
これはこれで。
やはり三津田さんの小説の面白さは安定していて
次の新刊が楽しみです。
電子書籍ももっと増えてほしい。
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一気読みに適した小説だと思います。
ただ、あからさまなミスリードで読者をぶんぶん振り回してくれるので読んでいて疲れます。
合わせて推理の回りくどさも鼻につきました。
ホラーの要素もいまいち、ミステリとしても不十分な出来だと思います。
正直「だるま」はもっと恐ろしいものを絡めてくるのかと期待していましたが、
そんなことはありませんでした^^;
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自分自身の子供のころの記憶に潜むものは何か?
少しずつ明かされていく謎が気になり、一気に読ませます。
最後の犯人の指摘の部分が、なかなか良いです。
ミステリとホラーの融合が、いつもながら見事です。
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登場人物が少ない中でいきなりでてくる第三者とかじゃなく最初の方から出てる意外な人が犯人だというのがすごいなと思った。
ちょっと不気味な話が好きだからとても面白かったです。
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生命の電話で自殺志願者・多門の電話を受けた沼田八重。担当者が神社に向かうが多量の血痕のみで遺体はなかった。作家・速水の元にも多門からの電話が。小学生時代に遊んだ瓢箪山の神社の仲間たち。何者かに殺害されていく友人たち。事件を捜査する円覚警部。6人の仲間たちの思い出の中にいる7人目の謎。当時のことを語ることを拒否する町の人々。
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作家シリーズと刀城言耶シリーズとの中間的な作品。
いつもながら雰囲気は凄く好き。
でも、もう少しホラー寄りが良かったなぁ。
キャラクター探偵ものよりは数倍良いけど。
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初三津田信三さんの書籍読みました。
こちらの書籍はホラーテイストなミステリーって感じでしょうか。
何がって具体的にはなかなか表現しにくいのですが、夜読むのがゾワゾワとした怖さを感じさせる本でした。
後半は怖さを感じさせるのが少なくなりますが、最後まで読ませてくれます。
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人生に迷い生きることに疲れた人たちが最後にすがりつく「生命の電話」。
そこにかかってきた1本の電話からすべてが始まった。
ミステリーとしても、ホラーとしての怖さもあわせ持つ物語だ。
次々と不自然な事故死を遂げる友人たち。
連続殺人事件だと確信した推理作家は、自分たちをつなぐ唯一の思い出。
30年前の過去を調べ始める。
偶然はもしかしたら何かの力が働いた末の必然なのでは?とヒヤリとしたものを感じた。
30年前の被害者と加害者。30年後の被害者と加害者。
犯人にとってはどちらも同じように仇であり、憎むべき存在だったのだろう。
それにしても、異様な子供の声は本当に怖い。
冒頭に無邪気な子供の笑い声が響き渡るゲームがあったが、笑い声なのに無性に怖さを感じたことを思い出した。
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ミステリーとホラーがそれぞれの魅力を発揮しながらぶつからずにストーリーを完結させていた。そんな読後感。
ホラーの要素は最後までよくわからない怪奇現象として、また、それぞれの登場人物の性格をとらえた受け取り方・解釈をしていた。
ミステリーはそのホラー要素は生きたままでちゃんと現実的な矛盾、行為、謎解きがあって、しかも最後まで犯人が分からずハラハラした。
でも、この人のこのエピソード、これだけ書いたあと全然出て来ないな…絶対に意味のある伏線だろう。と思ったその予想は的中した。
達磨堂の因縁はもっと知りたかった。
あと、円覚が何をしたのかも。
電話のフレーズは最後まで怪異として残されていたのも良かった。
晃一は、他の作品で三津田信三として出てくる作家と同じような役割、ただ殺人事件が絡むので名前を変えたのかな。
本書の作品の世界で、刀城言耶先生の名前や「書斎の屍体」などの登場や未読だけど死相学探偵の事件など、他の作品と世界がリンクしているのも、作家のファンとしてはうれしい。
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主人公と一緒にあの時あの場所で一体何があったのかを辿るような感じで読みやすかった。
ずっと謎が謎のままなのだが、続きが気になって飽きることはなかった。
対峙したときの、ジリジリ、ヒリヒリ感も引き込まれる要素。
暗闇、崖、藪の様子など、説明され過ぎても、されなさすぎても、登場人物が、今どこを向いているのか分からなくなる小説がたまにあるが、この小説は一緒に歩いているような体感するような感覚があって、ドキドキしたりざわざわしたりしてよかった。
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ホラーとミステリーが掛け合わされていて、怖いけど読み進めたくなるようなゾクゾクした物語だった。
ミステリーにホラー要素がある作品を初めて読んだ。読み進めている途中で、最後に「犯人は幽霊でした。」みたいになったらつまんないなって思ったが全くそんなことはなく、ミステリーでもホラーでもある作品に仕上がっていて面白かった。
ホラー要素があることによって、少し理解が難しいというか、フワッとしてる風に感じた。(自分の読解力がないかもしれないが)