紙の本
消費社会の奴隷、資本主義の奴隷になっていませんか?
2010/11/14 00:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブタイトルは「家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く」。「人並み」は決して普通でも、安心でもないことを本書は言おうとしている。周りが買っているから自分も、と身の丈を超えた買い物をすると、一生後悔するという話。著者は経営コンサルタント。タイトルは「サラリーマンのため」となっているが、広く一般人に役立つ内容だ。お金の貯め方、使い方、増やし方について説いている。私の価値観は著者の価値観に非常に近かったので、内容に好感をもてた。煽るような運用指南書が世の中には多いが、実に一般生活者、サラリーマンの視点に立った本を書いてくださったと、国民を代表してお礼を言いたい(大袈裟か)。
結論としては第3章の最後にもあるように「本業に精を出して淡々といきましょう。」無駄な買い物はしない、下手な運用もしない、そうすれば豊かに暮らしていけるのだ。当たり前のようだが、無理をしてしまって苦しんでいる人は多いのでは?
紙の本
大切なお金の話
2016/02/05 16:17
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投稿者:塩漬屋稼業 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は「家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く」という副題に尽くされていて、 背伸びして「人並み」になろうとムリをすると結局「人並み」からも転落しますよということで、サラリーマンが実践すべきは「収入より少ない支出で生活すればいい」ということだけだと繰り返し説かれている。
本書はこの視点に基づいて、家・車・保険などの無駄な買い物はしない方がよいと説く。
とはいえ、著者自身も書いているが、サラリーマンとひとくちに言っても、勤める会社の規模や将来性、給与収入の多寡などの違いは、千差万別であるから、一概に言えないことの方が多い。
また著者の提言を容れて、全国民が無駄な買い物を一切しないということになると、深刻な消費不況に陥ってしまう。というわけで、お金を持っている人はジャンジャン消費してください。
家を買うか買わないかという話題があって、著者は買わない方がよいという。
何故かというとその資金を運用した方が得だからだ。
しかし家(部屋)を借りるには保証人が必要で、高齢になればなるほど借りにくい現状からすると安心を買うという面もあるのではないか。
また運用するといっても、たとえば数千万の現金が手元にあって、それで家を買うか運用するかという選択をする人は恐らく稀で、大概の人はローンを組むのだ。家を買うといえば銀行も金を貸してくれるだろうが、運用するから貸してくれと言っても、住宅ローンほど簡単に貸してはくれまい。
そうすると、借家で家賃を払いつつ、その上で運用資金を捻出することになるわけで、それなら無理のない返済でローンを組むことが、それほど損な選択とも思えないのだけれど…、どうだろう?
但し、返済を続けるためには失業のリスクが極小であることが必須になるのだが。
投資のポートフォリオの話題では、日本のサラリーマンは日本企業から収入を得ているのだから、リスクヘッジのためには、日本企業とリスクが相関しないものを買わないといけないという。そして個別銘柄を研究する余裕がなければ市場全体と連動する投信がよいという。もちろん投資は自己責任で、ということなのだが。
こつこつ働いて安定した収入を得るのに如くはなしということですな。
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この本の言いたいことは、「収入より少ない支出で生活をすればいい」につきる。
これが出来ない人が多い。
そもそも、日本国も出来ていない。
住宅費、車代、保険料、外食代などを中心に見直して、人並みの生活をしようとしないこと。
人並みの生活を送るには、ことのほかお金がかかる。
巷で話題の勝間さんに代表されるような人は、「特殊解」であり、この人を目指すことは、
あり意味バクチと同じである。
セミナーに参加したからといって、明日からざくざくお金が入ってくる訳ではない。
我々サラリーマンは、年収の30%を貯金に回して、着実に生きていくしかない。
それが、「一般解」である。
以上が筆者がいいたいことだろう。
持ち家を持たない、車を所有しない、生命保険の見直しなどがこれから検討する必要ありかな・・、うーん悩むな。
まだ、若いサラリーマンなりたての人は一読の価値あり、オイラでは、もう間に合わず・・。
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資本主義は、誰にお金を使わせるかのゲーム。みんな知らないうちに、「人並み」で「過剰」な消費をさせられている。1ムリな支出の見直し→2年収の3割を貯金→3余裕資金で運用。この3つのステップで初めてお金持ちへの道は開けるのに、無謀な運用に走ってしまう人も多い。カリスマ経営コンサルタントが、お金の現実を知ってしたたかに生き抜く知恵を伝授。読んだその日から、お金に対する意識が変わる!
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身の丈にあったお金の使い方を考えましょうよ、という本。リスクを伴う投資はやっぱり「余ったお金」がある人がするもの。自分で判断しなくては。それから贅沢の見直し。本当に必要なものか?自問自答をしなくては。でも筆者の言うとおり、皆が実践したら経済が回らなくなるわね。
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経営コンサルタントで税理士の岡本史郎さんの著書。
普通のサラリーマンがどうやって不況の中で生き残っていくのか?
社会も会社も守ってくれない時代だからこそ、自分のことは自分でまもらなければならない。
岡本氏のいうシンプルな考え方。
「収入よりも少ない支出で生活すればいい」
確かにそのとおりで、簡単なこと。
贅沢をせずに身の丈にあった生活をすれば大きく借金をすることはない。
人間、一度贅沢をするとその生活が染み付いてしまうが、こんな時代だからこそ清貧の姿勢でいけばいいのだ。
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○24人並みという誰もが可もなく不可もないものとして目指す生活は、実は、あなたの貰っている給料では成り立たないレベルにある。
★これに気付かないんだろうけど、人並みって蜜の味なんだけど、通過点と思ってもしまう。
○36世の中なんて、被害者意識がなければ、どんな場面でも乗り切れる。
★人の目が気になる。流行ってものも被害者意識が駆り立てているのかも。
○106保険は博打と同じ。。。余程長生きに自信がない限り終身払いを選ぶべきです。
★選択間違った?
○167バンガード・エマージング・マーケットETF
★買う価値あり?元手が無い。。
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前半は非常に面白かった、極力出費を減らしてまず貯める。ひたすら貯める。結果、資本主義社会のあちら側(搾取される方)にはならない。
「収入よりも少ない支出で生活する」というシンプルな方法を実現すればよい。
後半は投資方法などになるため、興味がわかれる部分でもあると感じた。
以下、メモ
-20対80 で80を占める生活費・保険費・教育費・外食費・旅行代・車代の支出を減らすべき
-「自分の支払い能力の把握」をして住居に収入の何割をあてるのかを決める
-保険は掛け捨てで
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無駄を減らし、貯金せよ。
シンプルなメッセージ。
日本人の平均値などを求めてはいけない。
シンプルに生活しよう!
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岡本さんから生まれる文章は、まるですぐそこに岡本さんがいて一人で話しているようにも思える。
その為非常に読みやすい。
資本主事における「あちら側」と「こちら側」を定義し、特定の才をもった人にしかできない「特殊解」ではなく、才能もセンスも必要のない人でもできる「一般解」を記している。
この「一般解」とは、つまるところ・・・
「お金を極力使うな。 人並みの生活は贅沢なのだ。 資本主義の奴隷になるな。」
(注:けっして命令口調ではないのですが。極端に言うとこうです。)
基本的にはマイノリティ(少数派)が抜け駆けして行うべき手法(著者である岡本さんも言っているのですが)であり、こと日本でこの「一般解」を多数の人が実践してしまうと・・・消費活動が鈍化してしまい、不況を長引かせてしまうなど社会的な負の影響力が高い。
岡本さんと価値観の共有ができないと、実践となるとなかなか難しいのでは。
さながら岡本教とでもいいましょうか。
これは個人的な意見ですが
「節約=家計的な防御」であり、けっして前向きな戦略ではない。
「収入を増やす=家計的な攻め」であり、本当はこの「家系的な攻め」をいかに行っていけるかが、個人にとっても実社会経済にとっても健全で取り組むべき課題だと思います。
岡本さんはもともと税理士さんなので、どちらかというと「節約=家計的な防御」の手法が得意なのだと思います。
(そうは言いましても、これまでの著書執筆やセミナー開催など、「収入を増やす=家計的な攻め」の才能やスキルも十分にお持ちですがw)
内容はこれまでの焼き直し・加筆であったとしても、再確認という意味では良本ではないでしょうか。
オススメです★
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家,保険,車,旅行,外食,教育の6つに人並みにお金を掛けるのはしんどい。
持ち家をほしがらない岡本さんが嫁に家を買わされるところが面白かった。家に対する人の所有欲の恐ろしさを思い知りました^^;
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徹底した現実主義。
・家賃は、収入の1割
・リスク許容量 年収の30%
理由は、年収の3年分は必要との考え
そうすると、老後は、平均年収の12倍の貯金
・本人は運用には全く興味ないとのことなので、運用系は無視。
資本金と他運用資金のリスクバランスを取る必要がある。
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結局は何に価値観を見出してどこにお金を使うか、ということ。
この著者みたいな暮らしは、お金は貯まるだろうけど、みんながみんなできるわけではない。
考え方の参考にはなるし、本当にいざ、というときはそういう方法もあるんだな、と。
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経営コンサルタント 岡本吏郎 ビジネスサポートあうん
岡本吏郎さんの「サラリーマンのためのお金サバイバル術」を読みました。
まず、ブログにアウトプットする前に、岡本さんの今の職業が本書には記載されて
おらず、どういう仕事を現在していてどこに住んでいるか?を確認したくなりGoogle
に入力してみました。
□現在の岡本さんについて
職業 経営コンサルタント
ビジネスサポートあうん社長
オフィス 新潟/東京
何故そういったことを知りたかったか?というと、「現在の職業・住んだ場所」
が記載されておらず、「田舎」に住んでいたとか「独立」した。というような
記載の仕方をしていたからです。
お金についての本を何冊か読みましたが一番極端な本かもしれません。
それでも、真面目にお金について書かれていると思いました。
□極端な単語
・私たちは消費社会の奴隷
・資本主義の奴隷に位置づけられること⇒「あちら側に行く」と表現
・マンションを購入し、30年以上の返済期間の借金
⇒資本主義の奴隷
・資本主義の奴隷 ⇒ 搾取構造
□現在の若者が資本主義の搾取構造に気が付いた
・20台の若者達が、搾取構造に気が付き多くの若者達が貯蓄を行い、
「あちら側」の代表的な地位にいた若者がそこから離脱しはじめている
・資本主義で生き延びる原則は、「あちら側」に行かないことであり、
資本主義は誰が「あちら側」にいくかのゲームだと考えれば、20代の
若者達がこれに気づき、実行しているとしても、別の誰かが「あちら側」
に行くことを期待してこの戦術を続けるしかない。
⇒まとめて、「あちら側」に行かなくなってしまっては、資本主義が
成り立たない。
⇒次に「あちら側」に行かせる方法を考える必要が有る。
□矢向思う
もしかしたら子供手当てを作ることで、「あちら側」の人間が増えることを
狙っているのかもしれませんね。
子供手当ての効果(矢向分析)
・独身減少 ⇒独身は税負担を増やす
・結婚増加 ⇒ホテル業・飲食業の収入増加を狙う
・子供増加 ⇒家を購入する人の増加を狙う
・子供増加 ⇒更に子供が増えることで学習費用・塾や大学の収入増加
若干、世間に対して保守的ですが、奥さんがOK/旦那さんがOKとして頂ける
のであれば、本書は夫婦/彼氏彼女で読んで欲しい一冊です。
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岡本さんらしい、現実をありのままに厳しく捉えた上での、お金の使い方、運用の仕方を書いた本。
奇策なんかない、当たり前のことを着実にできるかが勝負だ、という岡本さんの考え方が、いつもの中小企業経営についてではなく、サラリーマンのお金の使い方について書かれている良書。こういう考え方を持っておくことは本当に大切だと思う。