紙の本
ガラスの箱庭
2002/07/12 05:02
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投稿者:いずみる - この投稿者のレビュー一覧を見る
壊れそうなガラスでできた箱庭。
物語は主人公・レイア姫の視点で進められます。
盲目のレイア姫にとって、世界は父王とダフネがすべて。
それでも世界はレイア姫にとって優しいものでした。
それはひとえに父王の愛情ゆえに。
その世界が、突然、崩壊し………
そしてレイア姫は、外の世界を知ることになります。
その大胆な展開と物語の進行は著者にしてやられた!という感じ。
でも後味が悪いものでは決してなく、
でもこの感覚は初読でないと味わえないかと思うと
まだ読んでいない人が羨ましい(笑)
ファンタジーだと思ってタカを括っていると足元をすくわれます。
秀逸で繊細で透明な、幻想的ミステリです。
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読み始めはなんとなく大昔の少女漫画みたいなファンタジー調でどんどん物語が進んでいくんだけど途中からなんとなく不自然な感じがしてくる。どこか他の世界の話かと思ったら語られる御伽噺は現存するものだし他国の言葉は英語だしCD、TV、カセット…なんだか良く分からなかったところで今まで語られた世界が一気に崩壊する。なんとなく気づいてたけどまさか…って感じ。
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ものすごいどんでん返し。むしろ返されて返されて返されるという感じ。みなさんもぜひ、オセロの如く返されちゃってください。
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「闇の中に在って、世界は何と美しく輝いていたことだろう!」(250p)
コメントの難しい話だ…とびきりのミステリなので少しでも話したらネタバレになりそうで。
光と闇、善と悪。そんなものについて考えさせられたり。
美しい物語です。
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また読み返したいと思っている作品。タイトルが内容とよく合ってると思います。綺麗だけど切ないです。持ってないので欲しい本。
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こんな裏切りあっていいのか!!すごい面白い。ちょうオススメです!
嗅覚と聴覚と感覚。読むと全身アンテナになれます。スゴい!!
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かなり濃度の濃い作品だと思います。重いし、美しいし、ゆったりだし、暗いし。でも読んで後悔は無い。多分高校時代に読んだかと。
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ネガとポジが反転するような、
光と闇が、
月と太陽が入れ替わるような
鮮やかなどんでん返しは見事の一言。
何か言えば全てがネタばらしになってしまいそうでこれしか言えない。
ミステリ好きは必読。
そうでない人にもおすすめ。
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ジャンルがミステリーだと知ったのは後だったので、構えずにそのまま読んでしまったけれど、それで正解だったかな…と。盲目の姫君レイアと父王とレイアに虐待する侍女ダフネ。閉鎖された世界の崩壊の話。カセットとかテレヴィとか時代錯誤にええ?って思ったけど、最後の大どんでん返しに納得、または脱帽。これだけでもネタバレになりそうだ…。傑作です、評価が良い訳だ。ゴスロリ系好きな人には受けそうだよね。
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「レイア 一」で見事に釣られた。これはネタバレ禁止ですね。
服部まゆみさんの作品は、ほんとにこう…静かにぞくぞくするというか。人間のこわい部分。それが悪ではないからこわいんだ、と思う。
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これはすさまじくおもしろい・・・!!
物語を読むのが大好きな人なら、特にミステリー系の人は絶対に、読んでほしい。すごくおもしろいです。なんだこれ!?
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2004/1/19〜1/24
読み進むたびにイイ意味で裏切られた作品でした。
『神の意思はランダム。』
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何の予備知識も無い状態で読むのがオススメ。
この作品を初めて読んだ時の衝撃は忘れません。
「こう来たか!」と感心しました。
読後感が何とも不思議な感じです。
もっと、この作家さんの作品が読みたかったです…。。・゚・(ノд`)・゚・。
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全6章の物語ですが、全体の半分を占めるのが第1章。そこで語られる盲目の王女レイアの物語が、後の章で驚くべき変貌をとげます。これほど「幻惑」という言葉が似つかわしい作品はありません。夏の午後、木陰で眩い光と濃い影を感じながら読んで頂きたい1冊です。
〜お薦めお返事〜
お薦め有り難うございます!お薦めされてから、ずっと角川文庫で「ふくべ・・・ふ・・・ふ・・・はひふ・・・ふ」と探しているのですが案の定見つかりませんでした。密林でも中古っぽいので、これはもしかして、手に入れるのが難しいのかもしれないなぁ・・・と。残念。興味惹かれる内容だっただけに、いつか手に入れて読んでみたいなと思いました。お薦め有り難うございました!>たもつ
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ファンタジーのように幻想的な世界観はすばらしい。あらすじではあまり好きなタイプの本ではないと思っていたのに、一気に読んでしまった。