投稿元:
レビューを見る
谷川俊太郎の詩が湛える明るさと空白のイメージが好きで読む。たまに本棚から取り出して、『ビリイ・ザ・キッド』を読んで、またしまう。
投稿元:
レビューを見る
「空」の青さや広さが美しい。空の描写によって雰囲気が出る。そういったことを「六十二のソネット」の最後を飾る一篇を読んだときに強く感じた。
ただ、一冊の本としては寄せ集めの詩集・・・・仕方ない気はするが。
投稿元:
レビューを見る
「62のソネット」「20億光年の孤独」を含む詩集。すーっと心の中に入り込んでくる詩.生命力と感受性の結晶。
投稿元:
レビューを見る
谷川俊太郎の詩って日常に沢山散りばめられている。ネスカフェのCMの「朝のリレー」もそうだし合唱で定番の「春に」もそうだし。私はこの詩集の表題の「空の青さを見つめていると」と「20億光年の孤独」が特に好きです。これを20代の時に書いてしまうなんて本当に一体どんな感性をしてるんだろう…
投稿元:
レビューを見る
空の青さをみつめていると
私に帰るところがあるような気がする
だが雲を通ってきた明るさは
もはや空へは帰ってゆかない
投稿元:
レビューを見る
080412(m 080418)
080818(m 081006)
091209(c 091213)
投稿元:
レビューを見る
ユーモア。
リズム感の良いものや、ずっしりしたもの、
ぐらぐらさせるものなど、非常に多彩。
ことばで遊ぶひとである。
それにしても、大岡信の言にあるとおり、
「谷川俊太郎」という名前は本当によい響きだと思う。
08/04/10 読了
投稿元:
レビューを見る
過去や未来の果てしないこと。時の流れの中に立っている自分のはかないこと。そんな自分の悩みや怒りがちっぽけなこと。
谷川さんの深い気づきが、はぎれの良く力強い言葉に凝縮されています。
20歳前後でこのような詩を書けるなんて・・・天才の一言に尽きます。
投稿元:
レビューを見る
ベスト盤。故に詩集という作品としてのクオリティーは各詩集より劣る印象。しかし言葉が本当に美しい。彼と同時代に生きていられて本当に幸せだ。また拝見したい。
私は昨日を質問責めにする
投稿元:
レビューを見る
詩集です。
結構ほかの詩集ともかぶってるけど、谷川俊太郎さんの言葉が好きなんだよな。適当なのパラパラめくって、ジッと 読むのです。
投稿元:
レビューを見る
私がご紹介したいのは、谷川俊太郎氏の初期の詩を集めた、
『詩集 空の青さを見つめていると』です。
谷川俊太郎氏のことをご存知の方は、多いと思います。
執筆や翻訳、作詞など、今も実に様々な場で、
ご活躍をされている方です。
(以前TVCMでも、『朝のリレー』という氏の作品が使われていました。)
私がこの詩集を手にしたのは、高校生の頃でした。
現国の先生が、「62のソネット」という連詩を、
授業で取り上げたのがきっかけです。
なんとなく興味を持って書店で立ち読みをし、
そのまま、購入してしまいました。
文章や行間から、
その場の空気の色や匂いまでもが
漂ってくるような、強烈な印象を受けたからです。
自身も多感な年頃だったこともあり、
若き日の谷川氏の文章に、圧倒されたことを思い出します。
自分が産まれる以前に書かれた文章に圧倒される・・・というのも、
初めての経験でした。
思えば、文章を書くということに興味を覚えたのは、
この詩集に出会ったからかもしれません。
(その後、私も頻繁に詩を書き始めました。)
今読み返してみても、時代を感じさせません。
文章を書くということを仕事にする者にとっては、
勉強になることばかり。
言葉の選び方、リズム。
情景や心の切り取り方。
比喩の巧みさ。
擬態語のオモシロさ。
読む人のイメージを膨らませるテクニック。
詩という、決して長くはない文章の中で、
こんなにもたくさんの表現が可能なのかと、感じ入ります。
詩というと、それだけでマニアックな感じを受ける方も、
独特の世界観が苦手・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、一度頭の中を真っ白にして、手に取っていただきたいな。
そう思います。
投稿元:
レビューを見る
「二十億光年の孤独」
「六十二のソネット」
「絵本」
「愛のパンセ」
「あなたに」
「21」
「未完詩篇」
「旅」
「落首九十九」
「その他の落首」
大岡信による丁寧な解説。
解説中に出てきた谷川俊太郎の言葉。
「詩において、私が本当に問題にしているのは、必ずしも詩ではないのだという一見奇妙な確信を、私はずっと持ち続けてきた。私にとって本当に問題なのは、生と言葉の関係なのだ。(中略)私も、自分自身をいきのびさせるために、言葉を探す。私には、その言葉は、詩ではなくともいい。それが呪文であれ、散文であれ、罵詈雑言であれ、掛声であれ、時には沈黙であってもいい。もし遂に言葉に絶望せざるを得ないなら、私はデッサンの勉強を始めるだろう。念のためにいうが、私は決してけちな自己表現のために、言葉を探すのではない。人々との唯一のつながりの途として言葉を探すのである」
投稿元:
レビューを見る
空の青さを見つめていたら読みたくなりました。本棚に棲みついてから10年強のこの詩集。
10代の頃は、青空っていうのは希望とか未来とかの象徴で、遠くを見るという行為には、まだ見ぬ世界を見るようなちょっとした誇らしさを感じていた。
今もその気持ちはあるし、そういう気持ちを抱くことで自分の中の空気を入れ替えたりはしているけれど、
最近になったやっと実感しはじめたのは、青空には過去を見るし、遠くを見ると過去の自分の目線を感じるということ。そしてそのぶん、未来の有限性についても目を向けることになるということ。
歳をとることは真っ白であった瞬間から遠ざかることであり、時を重ねることであり、縦横無尽に筆を走らせ色を重ねたキャンバスのようで。
ぐちゃぐちゃに重ね塗られたその一枚絵から、一つ一つの感情の色を綺麗に、そっと抽出してくれる。失敗した線も、哀しいときに塗った色も。いつかぷつりと何も塗れなくなるその瞬間について、想うときの筆の震えも。そんなイメージの、決してやさしいばかりではない、だけれどここにこうして息している瞬間を小さな奇跡と慈しませてくれる、詩集です。
過去を持つことの幸せと、切なさと。未来という名の残りの道のり。
おとなになるって、愚かだけれど素敵なことだ。
「今日の期待は明日に似ている
だが明日になると 期待は今日にすぎない
しかしわたしのまわりに晴天の一日がある
子供の時から私は何が好きで生きてきたか?
ふと私に近く何かのよみがえる気配がする」
投稿元:
レビューを見る
中学のときに読んだ。その翌年くらいにクラスメイトが持っていて、普段詩なんか読まないようなヤツだったのに谷川俊太郎はすごいみたいな事を言っていたので、お前よりもずっと早く自分はそんな事知ってると言いたかった。
小学校のときには好きだった谷川さん。
投稿元:
レビューを見る
茨木のり子さんとT.S.エリオットは好きだけど、それ以外詩集はめったに読まない。でもなんとなく、日常で紡がない言葉に触れてみたくて手に取ってみた。谷川さんの詩は教科書にも載っていたような気がする。ので、なんだかもっとこう、綺麗で純粋な詩を書くイメージがあったのだけど、結構ものすごい精神世界を持ってる人なのだなぁと思った。生と死があって、それをつなぐ肉体があって、そこを通してみる世界はきれいだったり穢かったり。リアルで、思った以上に男性的だった。