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沢木冬吾の天国の扉(ノッキング オン ヘヴンズ ドア)を読みました。
タイトル自体はよく効く響きですね。
内容は、ハードボイルドミステリーといったところでしょうか。主人公が事件に巻き込まれて、警察に頼らず(どころか警察にも追われ)犯人と戦っていくという感じ。まあ、非現実的なのはしょうがないのですが、それにしても主人公の行動原理がわからない。また、犯人側の計画にしてもなぜそんな手の込んだことをしているのやら不明。ということで、ストーリーに説得力がないのでいまいち読むペースが上がりませんでした。この作者の別の作品「償いの椅子」もそうでしたが、いまいちストーリーがしっかりしていないですね。読み終わった後の爽快感があるわけでもなし。なんか中途半端な作品という印象です。うーん。
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沢木作品の中で「償いの椅子」と同じくらい好きな作品。
あまりにも過酷な運命を生きる名雲修作。
弟の龍平もいい男なのだ。兄のためを思い、父を思い、疑われてもなお兄のために真実を伝えようと携帯にメモを残す。
悲惨な最期のようでいて、とてもすがすがしいものを感じた。
作者の筆力に脱帽。
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登場人物多すぎっ!
下っ端悪は男A男Bぐらいでいいのに、それぞれに名前があって
忘れた頃に出て来るのでよみづらい。
話のストーリーはまさかの急展開とかもあって読み応えがあるけど
本当じゃなくても父親だった人があんなに情もなく
ばっさりと出来るかね??
時々首をかしげたくなるところがあり、感情移入出来なかった。
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緻密な設定、読めない展開&真犯人。
結論から言えば面白かったのですが、如何せんページが進まない。
さすがミステリーというか、とにかく登場人物が多い。
名前と人物が一致しないのに加え、最初は回想と現在を頻繁に行き来し続ける描写が億劫で仕方ありませんでした。
けれど背景が見えてくるにつれ、じわじわとのめり込んでいく。
事件と事件、人と人との関係性がとにかく意外なところで繋がってくる。
半分すぎたあたりから一気読みに近かったです。
久々にミステリーらしいミステリーを読んだ気がしました。
(とは言え典型的なミステリーとはまた違った感じですが)
最初は本気で読破挫折するくらいな感じでしたが、実際読み終わってみると、この作家さんの他の作品も読んでみたいと思わせる面白さでした。
……まぁ本気で読むかは別として。
あれだけの人の名前を覚える気力はしばらくありません。。
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2年ぶりに再読した。
タイトルと内容が一致しません。
ハードボイルド&ミステリーだが感動はない。
登場人物が多いため複雑に多様な人物が絡み合い
読むのに苦労はするけれど話の展開は面白かった。
主人公が強い&かっこよいです。
個人的にはもっと抜刀術・名雲草信流本家と主人公の
絡みがほしかった。
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最初はあんまり集中してなかったせいか、話が中々頭に入ってこなくてもったいないことしちゃった。
中盤くらいから面白く読めたかな。
相変わらず主人公がハードボイルド。
弟もすごくいい子で、悲しかった。。。
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名雲草信流抜刀術を心得る主人公の名雲修作。脅迫殺人という知らぬ罪を着せられ、警察の手から逃げ回る羽目に陥る。
この著者のどの作品においても、話がまだ見えてこない最初の段階であっちこちから登場人物が出てきてしまって、最初は読むのに苦労する。この作品も然り。主人公のキャラが良く、途中から展開も面白くなって、一気読みしたが、最初の取っ掛かりがもう少しスムーズだったら、と惜しい気持ちにさせられる。父親との確執も、最初の段階でもっと詳しく書かれていたら、どんでん返し展開ももっと納得できたのに、と思うのに、説明不足のせいか唐突な感を受け、いまいち腑に落ちなかった。
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いあこれは良かった。なんか題名で損してるような気がするのは
私だけなんでしょうか。抜刀術言うてるのにノッキンて。
てかノックって日本語で何かね?横山?おもそろかったです。
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読み応えのある長編でした。
死刑執行、復讐、親子の血と色々な問題を孕んでいる。
抜刀術という馴染みの無い世界や残忍な犯行などすんなり読めないところがあったがそれでも読み応えあり。
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裏切らないなぁ、沢木冬吾。この小説も沢木節全開。会話はミニマム、描写はしつこい(笑。書き込みする箇所のメリハリがいちいち俺の好みなんだなぁ。
文庫みっちり700P、なぜか捕らわれの身の主人公が、子供時代に父と祖父から切りつけられるのを避けた追憶を、縛られたまま思い出すという異色のスタート。
そっからの話の転がり方、登場人物の理不尽な不幸、ちんぴらのくそっぷり、悪役のグロいまでの悪さ、警察官たちの苦悩と活躍…、敵役が二転三転し、主人公とともに物語に翻弄される心地よさ(いや主人公はたまったもんじゃないのだが)
そして怒涛の後半。抜刀術VSフェンシングの決闘シーンのすごいこと。だがそんな決闘シーンですら些末なくらいの(贅沢な!)話の転がりっぷり。ハードボイルド
アクションとはかくあるべしというお手本である。
しいて難点をあげるなら、そのボリュームゆえの物語の複雑さ。
登場人物が多く、○○が実は▽▽…みたいなのまで出てくるので、ある程度の登場人物相関図じゃなくても人物紹介は欲しかった。映画化したら、パンフには見開きで相関図が入るだろう。
あくまで些末なことである、そんなことは物語に集中していたら(せざるを得ないのだ)なんとかなる。読むべし沢木冬吾、読むべし「天国の扉」
もうひとつ些末なことを思い出した。サブタイトルの「ノッキン・オン…」はいらんと思う。少々厨二っぽい。
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流石は沢木さんというスーパーハードボイルドな作品。
現代において主人公が剣士だという設定なのにヒーローもののような浮ついたところが微塵もなく、いくら警察や犯人グループに追われようと地道に真相を追い続ける姿が痛々しい。
多くの登場人物の善悪の区別が終盤まで分からない構成も見事で飽きさせない。
かなりのボリュームにも関わらず、最後まで緊張感を保ったまま一気に読むことが出来ました。
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ボリュームたっぷりで読みごたえありました。
今出ている沢木さんの作品で一番最後に読みました。
どれもハズレなしでした。
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ちょっと話が込み入りすぎ、
それがラスト強引に解決されたかなぁ。
多種多様な考えがある中で、
罪を憎んで人を憎まずは本当に難しい。
それでも自分の事は自分で責任を取れる人になりたいものです。