投稿元:
レビューを見る
題名からしてグイグイと引き込まれる。
底抜けにカッコいいキャラ、セリフ、ストーリー、とにかく面白かった!
投稿元:
レビューを見る
ぬいぐるみと合体できたりぬいぐるみに意志があったりする時点でわたし的素敵ポイントがかなり高い。プラス大槻ケンヂ以外が書くと寒い気持ちになる「まっとう」な感覚のぶつかり合い。可愛いだけのようで中身はぎっしり。昔大事にしてたワンピース着てた黒猫ちゃんと雑巾色のテディベアのペピちゃんを思い出した。
投稿元:
レビューを見る
「縫製人間ヌイグルマー」
愛する人を守るぬいぐるみ。
本作は、一言で言うならヒーロー小説である。簡単にあらすじを説明すると、
滅亡の危機にあったはるかかなたの惑星「ドムホ」に住む「綿状生命体」が、銀河放浪の末に地球にたどり着いた。タイのサマイ島に降り注いだ彼らは、地球上での生息場所としてぬいぐるみの中を余儀なくされる。
日本に住む森野姫子はクリスマス・イヴの日に、プレゼントとして黄色いテディベアを選んだ。そのテディベアには綿状生命体のドムホ最強の戦士「ドウ・マア」が住み着いていた。
同時期、アメリカの田舎町では失業した父親と暮らす少年フィルは、クリスマスプレゼントとして黒いあみぎるみを買い与えられた。そのあみぐるみをチャーリーと名をつけ自分の弟としてかわいがっていたが、このあみぐるみにもドムホの戦士「デ・パルザ」が潜んでいた。
世の中では、マクドバックス社(MB社)が世界を牛耳ろうとしていた。表向きはジャンクフード会社として。また、裏では世界を不幸で平等にする為、生物兵器を次々と作り出す悪の組織として。
その計画に、アメリカ大統領が賛同し、まずは、日本征服が進行していく。その戦場に巻き込まれるブースケとチャーリー。彼ら2人は、一方は征服を止める側として、もう一方は征服を進行させる側として対峙する。
と言った、悪を正義が倒すヒーローのお話。ジャンルはSFバトルアクション。
登場人物はハチャメチャだ。ブースケとチャーリーは、地球外生命体である。悪役のMB社は赤ちゃん人間、片腕ロリータ、超能力者、狂人サンタ等異常な奴らばかりを揃えている。更に、赤ちゃん人間を製造する機械や死体をゾンビとして操るマッドサイエンスを踏まえると、登場人物にはSFが感じられる(気がする)。
バトルアクションとしては、十分それと言える仕上がりになっている。例えば、ブースケとチャーリーは、綿で出来ている体だけに、糸を駆使して戦う様はまるでスパイダーマン。しかし、アメリカのヒーローと違い、彼らは非常にグロテスクな戦いを好む。もう血塗れは当たり前で、如何にグロテスクに殺すかに挑戦しているかの様だ。
また、忘れてならないのは、アメリカ大統領だ。こいつは人造人間16号をより殺人的にした感じ。
設定も、アルカイダのテロを模したり、高円寺の阿波踊りがキーになっていたり、色々ごちゃまぜになっている。
こんだけごちゃまぜになりながらも、ヒーローアクション(グロテスクだが)の肝である“勇気、友情、愛は悪に勝つ”はぶれずに抑えている。
例えば、ダメスケなんか上手いキャラクターだと思う。ダメで逃げ腰だけど、愛の為に逃げずに戦おうとする。見直したぞ、ダメスケ!と言っちゃう。
ボリュームはもう少しコンパクトに出来たと思う。内容を考えたら500ページは多いかなと。また、描写に関しても?が多かった。しかし、それらを差し引いても面白かった。
因みに、本作を原作とした���画が公開されたけど、内容は全く違うのでご注意を。
投稿元:
レビューを見る
カオスな世界でした。
異星人でぬいぐるみ、サーカス出身の社長、サンタ、エスパー、ロリータ、赤ちゃん、そしてロボデント。。クリスマスイブの中野サンプラザで死闘を繰り広げてました。
不幸で平等になる、というのは嫌だけれど、与えられた同じものを食べて同じものを見て…自分から探そうとはしないで、というのは薄っすら現在も似たようなものあるなぁと思ったりします。
苦いけど大団円、と思い、チャーリーか…と切なくなったところで、ハジメのホワイトハウス爆破ですっかり続きが気になりました。
特撮の「戦え!ヌイグルマー」も聴いてみよう。
投稿元:
レビューを見る
ぬいぐるみに寄生した綿状生命体が、愛する少女を守るため、かつての戦友を取り戻すため、血と愛と綿にまみれながら奮戦する。
ぬいぐるみ、特撮、プロレス、クリスマス、阿波踊り、サブカルがごちゃ混ぜになった超展開に次ぐ超展開の連続だが、何度も傷付きながら立ち上がっていくブースケとその最終形態であるヌイグルマーは本物のヒーローである。
本当に。本当なんだってば。
投稿元:
レビューを見る
SFアクションファンタジーのヒーロー物です。
世界観を理解することを放棄した上で、難しい事を考えずワクワクだけを摂取するならこの本を読むのをオススメします。
大槻ケンヂの音楽を知ってるとなお楽しめる作品だと思います。
ヌイグルマーやその仲間たちが数々の困難を乗り越えていく姿や、ヒーローが悪党と共闘してより凶悪な敵と戦うシーンはとても胸アツです。
何といっても読み手が求めるヒーロー物に必要な要素を満足するまで得られるのがこの本の強みだと思います。
ただ、ヌイグルマーが強すぎて「どうせヌイグルマーが勝つんでしょ…」という出来レース感が否めなかったのと、腕も首も当たり前のように飛びますのでグロテスクな表現が苦手な方は読むのは避けたほうがいいです。